株式会社 岩瀬運輸機工

岩瀬運輸機工は、超精密重量機器の特殊輸送・搬入・据付業者として
輸送の提案・改善・開発に取り組む国際的物流事業者です。

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運転装置を搭載したトラックの適切な運転法


運送業に利用されるトラックなどの自動車には、運転支援装置が搭載されています。「衝突被害軽減ブレーキ」や「斜線逸脱警報装置」など、自動車に備えられている運転支援装置の特性や使い方に関する知識が不十分であったり、性能を過大評価することは、事故の要因につながります。

運転装置に関わる事故事例その1

ACC(Adaptive Cruise Control/アダプティブ・クルーズ・コントロール装置)とは、正式名称を「定速走行・車間距離制御装置」と言い、高速道路や自動車専用道路で使用することを前提に開発されたもので、その名の通り車間距離を一定に保ちつつ、定速走行を車が自動でやってくれる装置です。この装置は「車間距離を一定に保つ」装置であり、衝突の危険性がある時に自動でブレーキを起動させるものではありません。ACCを自動ブレーキのようなものと誤解して使用し、衝突被害軽減ブレーキを搭載していない大型トラックが高速自動車道を85km/hで運行中、当該トラックのドライバーが運転席後方の荷物を取ろうとした際脇見運転になり、前方の渋滞に気付くのが遅れて渋滞に最後尾に追突し、5台を巻き込む多重事故となりました。この事故により、追突された乗用車農地1名が死亡し、2名が重傷、7名が軽傷を負いました。

運転装置に関わる事故事例その2

衝突被害軽減ブレーキを搭載していないトラックが高速自動車道を約80km/h(制限速度80km/h)で走行中、早朝運行中だったために眠苦なり居眠り状態となり、路側帯でタイヤ交換をしていた2人と接触しました。このドライバーは、ACCを自動運転のようなものと誤解して使用していたため、正しい利用方法をしていませんでした。この事故により、はねられた2人は全身を強く打ち、間も無く死亡しました。

ブレーキ制御を行う装置

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●衝突被害軽減ブレーキ
(前方障害物衝突被害軽減制動制御装置)

この装置は、レーダーにより先行者との距離を常に検出し、安全な状況にあるかどうかを監視します。もしも衝突、追突の危険性が高まると、まずは音などにより警報をだし、ドライバーにブレーキ操作をうながします。それでもドライバーがブレーキ操作をせず、車両が追突する、もしくは車両が追突する可能性が高いと装置が判断した場合、システムにより自動的にブレーキを操作し追突時の低く抑えるようにします。先行者が急ブレーキをかけたりして衝突被害軽減ブレーキの範囲を超えてしまう場合には必ずドライバーの操作が必要となるため、ドライバーは交通状況の把握を常に行う必要があります。衝突被害軽減ブレーキは、このシステムのみで衝突を回避したり安全に停止できるものではありません。衝突被害軽減ブレーキのレーダーセンサーに汚れなどが付着していると、システムが正しく作動しない恐れがあるので、日常の点検を怠らないように心がけてください。

 
●アダプティブ・クルーズ・コントロール/ACC
(定速走行・車間距離制御装置)

レーダーなどで前方を監視し、ドライバーがセットしたスピードを維持するとともに、自分の車両よりも遅い先行車がいる場合には、先行車との車間距離を適正に維持して追従走行します。先ほど記載した通り、この装置は「車間距離を一定に保つ」装置であり、衝突の危険がある場合に自動でブレーキを起動させる装置ではありません。これを間違えて認識していると、思わぬ重大事故につながりかねません。また、運転操作が軽減されることや、先行車との車間距離が維持される安心感から居眠り運転に繋がったり、装置を過信して前方不注意になり、脇見運転につながり事故の要因になることがあります。ACCを過信しすぎず、十分な注意を払った運転を心がけましょう。

ハンドル操作の警告や支援を行う装置

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●ふらつき注意喚起装置

ドライバーの低覚醒状態や、低覚醒状態の時の挙動を検知し、ドライバーに注意を喚起するようにします。ふらつき注意喚起装置は、居眠り運転や脇見運転を可能にする装置ではありません。この装置は、検出できない環境や運転操作があるため、走行中すべての状況を網羅しているモニター装置ではありません。走行中は油断せず、常に集中して運転することが前提です。

 
●車線逸脱警報装置

走行中の車線を認識し、車線から自動車がはみ出た場合あるいははみ出しそうになった場合に、ドライバーが車線の中央に戻す操作をするよう警告が作動します。この装置の中には後付けされたものがあり、その内でもウィンカーと連動せず車線変更や交差点などで曲がった際に警報が作動するものもあるので、ドライバーは自社の装置がどのような性能であるかを把握する必要があります。

 
●車線維持支援制御装置

カメラで前方の車線を認識し、高速道路の直線路で車線を維持して走行するのに必要なハンドル操作を適切に支援します。しかし、この装置はハンドル操作を軽減するものであり、装置が単体で車線を維持するすべての操作を行うものではありません。ドライバーは必ず適切なハンドル操作が必要であることを認識しましょう。

様々な装置が安全な運行を補助しますが、ドライバーの適切な判断を基にした運転が最重要です。それぞれの装置の機能を正確に認識し、正しい運転を行えるよう意識しましょう。

 
引用参考  自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル


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