エコタイヤとは?その特徴と選び方を解説


目次


SDGsやサステナブルなどの言葉をよく耳にするようになりました。企業だけでなく一般ユーザーも「環境」への意識が年々高まっています。これは車についても同じで、環境性能を求めるユーザーが増えています。運転方法だけでなくタイヤに注目し、どのようなエコ性能があるのか解説していきたいと思います。

 

<エコタイヤとは?>

エコタイヤとは、燃料消費率が低い「低燃費タイヤ」のことです。JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が定めているグレーディングシステム(等級制度)で、低燃費性と安全性がそれぞれ基準値をクリアしているタイヤのみ、エコタイヤと呼ばれます。

 

グレーディングシステム(等級制度)とは、「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」を段階的に評価したものです。「転がり抵抗性能」は走行中にタイヤが失うエネルギーであり、転がり抵抗係数はタイヤへの荷重に対する転がり抵抗の比率です。タイヤの転がり抵抗が小さいことはタイヤがよく転がることを意味しますので省燃費効果を生むことができます。一方で「ウェットグリップ性能」は、路面が濡れた状態でのタイヤのグリップ力(制動時のグリップ力)のことを言います。

 

一般にタイヤの転がり抵抗とグリップ力は相反するもので、濡れた路面においては、さらにグリップ力が低下する傾向にあります。しかし近年のタイヤメーカーはこれらの性能を高いレベルで両立させるため、最新の技術を取り入れ様々な工夫をすることで課題を解決しています。

 

 

 

<エコタイヤの特徴>

エコタイヤと聞くと、第一印象は「転がり抵抗が小さく、燃費が良い」ことかと思います。ですが、それだけではありません。ここではエコタイヤのメリット・デメリットを解説していきます。

メリット

・重量が軽いため回転するのに必要なエネルギーが少なくなる

・燃費が良く、ガソリン代を抑えられるためお財布に優しい
転がり抵抗を少なくすることで、普通のタイヤより少ない力で加速できます。

・二酸化炭素の排出量を抑えることができる
少ないガソリン消費で走行できるため、環境に優しいです。

・摩耗しにくく劣化に強いので長持ちする
摩耗しにくい材質のゴムを使用することでタイヤ自体の寿命を延ばすと同時に、すり減り方が偏ってしまう偏摩耗を防止する仕組みも、多くのエコタイヤが取り入れています。

 

デメリット

・グリップ力が弱い
転がり抵抗性能「AAA」でウェットグリップ性能「a」のものが理想ですが、一般的に転がり抵抗とグリップ力は相反する関係のため両立が難しい現状です。

 

・ノーマルタイヤよりもやや高め
最新技術や素材を駆使しているため、高価になりがちな傾向があります。

 

 

<エコタイヤの選び方>

エコタイヤには下記の統一マークがついています。
転がり抵抗性能の等級がA以上で、ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にあるタイヤを「低燃費タイヤ」と定義しています。

 

画像引用:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会JATMA

 

さらに「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」を一目で確認できるようにラベリングされています。「転がり抵抗性能」の等級がAAA・AA・Aに該当し、「ウエットグリップ性能」の等級がa・b・c・dに該当するものだけに、この「低燃費タイヤ統一マーク」が表示されています。
燃費の向上を重視するなら転がり抵抗性能「AAA」のものを選び、それよりも安全性を重視する場合はウェットグリップ性能が「a」または「b」を選ぶと良いでしょう。

 

下記の表示のあるタイヤは、転がり抵抗性能が AAグレード、ウェットグリップ性能がcグレードであり、更に、低燃費タイヤであることを示します。

 

画像引用:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会JATMA

 

 

<燃費の良いタイヤ・エアロパーツ>

使用する車両の用途や目的によって、タイヤの選び方は変わってきます。以前よりも選択肢が多くなったエコタイヤですが、商品によってサイズ展開はさまざまです。ボディタイプごとの特性に合わせたタイヤも多く発売されています。また、大型トラックやバスなど大きな車両にはリトレッドタイヤ(更生タイヤ)がおすすめです。環境に良く、安全で経済的な運転をするためには、最適なタイヤ選びはとても大切なことです。ここではタイヤの種類とエアロパーツについて解説します。

 

 

エコタイヤ

これまで紹介してきた低燃費タイヤです。転がり抵抗が少なく二酸化炭素の排出を抑えられる、燃費性能に優れたタイヤです。軽自動車からコンパクトカー、ファミリーカー、ミニバンまで、幅広い車種に適合させているタイヤメーカーもあります。スポーツカーでの使用は車の性能が低下する可能性があるので注意が必要です。

 

リトレッドタイヤ(更生タイヤ)

リトレッドタイヤは、摩耗寿命が終了したタイヤのトレッド部を削り取り、新しいトレッドゴムを張り替えることで、タイヤの機能を復元し再び使用するものです。トラック・バス用タイヤの場合、新品タイヤと比較するとリトレッドタイヤは使用するゴム量が約32%! 約68%の資源量を削減できます。以前から一部のトラックやバスで使用されていましたが、環境経営や経費削減の観点から、改めて注目されています。

 

リトレッドタイヤは、新品タイヤの使用条件により耐久性が変わってきますので、利用する際には注意が必要です。例えば、前輪や駆動輪で使用されたものと遊軸で使用されたものでは、タイヤの疲労が大きく異なります。

 

また、安全面を考慮し、メーカーではリトレッドタイヤの前輪使用は推奨していません。

 

エアロパーツ

エアロパーツとは車両の走行中の空気抵抗を減らす部品で、冷却機能をアップさせたり燃費を向上させます。特に高速走行時はダウンフォース(車を道路に押さえつける力)を得ることで、走行を安定させることができ、直進走行時だけでなくカーブ走行や高速から急減速の際にも効果を発揮します。では大型車両に装着できるエアロパーツを2つ紹介します。

 

エアディフレクタ
大型トラックの運転席の上部に装着するエアディフレクタ。荷台がキャブより高い車両(バン型車)、キャブバックの広い車両に対して特に効果があります。空気の抵抗を下げることができるため、燃費が向上します。燃費が抑えられるということは、燃料費削減・環境保護につながります。

なお、最新の大型トラックなどでは、エアディフレクタがキャブと一体になったものもあります。

 

エアダム
エアダムとは、フロントスポイラーとも呼ばれます。
車体の下面に装着されるもので、高速走行中に車体下への空気の流入を抑え揚力を低減する効果があります。空気抵抗を減らすことができるので、燃費の節約・環境負担軽減が期待できます。平ボデー車や特装車両にも効果があります。

 

<まとめ>

今回はエコタイヤの特徴と選び方を解説しました。
エコタイヤがどういうものなのかおわかりいただけたでしょうか?
エコタイヤはノーマルタイヤよりも燃費が良く、長持ちし、経済的に優れています。環境問題・燃料費削減への関心が高く、エコドライブが再注目され需要が高まっていることから、ラインナップも豊富です。ご利用の車種に合うタイヤを導入してみてはいかがでしょうか。

 

<参考>
トラック協会 エコドライブ推進マニュアル
https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/kankyo/echo_drive.pdf

JATMA ラベリング(表示方法)制度について

https://www.jatma.or.jp/labeling/outline.html

 


 

岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から

社内表彰式を実施しました


弊社では創立記念日である7月22日に社内表彰式を実施しています。


今年も、永年勤続者、年間の優秀者の表彰を行いました。





あいにくのコロナ禍により東京本社、京都支店それぞれで当日在籍者のみの表彰式となりましたが、


岩瀬運輸機工を支えてきた誇りを胸に、晴れがましい笑顔の集いとなりました。





来年こそは、多くの社員とともにこの栄誉を讃えあいたいですね。





なお、弊社では上記写真にありますようにオフィスのデスクは席ごとにパーテーションで区切り、


万全の感染対策を整えております。


記念写真撮影の間だけ会話なしに撮影しておりますので、何卒ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。

寿命を延ばす!タイヤの健康管理と交換のタイミング


目次


 
タイヤは 安全な走行の為の非常に重要なパーツである、
という事は言うまでもないのですが
大変高価な消耗品でもあります。
 
安全性能をキープしつつ 経済的にタイヤを長持ちさせるには
まずは日頃から急ブレーキや急ハンドルをしないような
余裕のある安全運転が タイヤの摩耗を軽減します。
 
そして 日常の点検や整備、日頃の運転前のチェックにより
タイヤの交換時期を延ばすことが可能とされています。
 

<タイヤの整備と点検>

安全性能を保ち、
経済的にもタイヤの寿命を延ばす為のポイントを見ていきましょう
 

●空気圧点検

自転車は「空気が抜けている?」と体感しやすい乗り物ですが
自動車のタイヤは
適切な空気圧を保っているかどうかの判断が困難です。
 
少なくとも月に一度はガソリンスタンド等で測定し
推奨空気圧に充塡しましょう。
 

 
空気圧不足は、走行中のタイヤを変形させ、
パンクは免れたとしても地面に押し付けられることで摩耗しやすくなり、
タイヤ寿命を縮めます。
 

●タイヤの保管

 
季節毎にタイヤを履き替える場合、タイヤの保管方法にも
寿命を延ばすためのポイントがあります。
 
劣化や変形の原因ともなる紫外線、直射日光や雨風を防げる場所に保管します。
また変形や発火の恐れもあるので、
暖房やストーブ等の熱源や油類の近くでは保存しないようにします。
 
涼しく暗い場所で
タイヤ専用カバーを掛け、専用ラックで保管することが推奨されますが
ホイールをセットで保管する場合は、
接地部の変形や劣化を抑える為
タイヤを横にして置くと良いそうです。
 
最近では 専用の倉庫等で
タイヤ預かりサービスを行う販売店もあります。
適切な保管スペースが確保できない場合
こういったサービスを利用してはいかがでしょうか。
 

●タイヤローテーション

 
ドライバーがどんなに急ブレーキ急ハンドルを防いだとしても
タイヤは走っているうちに、前輪と後輪の摩耗の進行具合が違ってきたり、
偏摩耗という偏った磨れ方を起こしてしまいます。
 
放置したまま走行し続けると前輪と後輪の減り方の差異も大きくなってしまうので
4本のタイヤの溝を均等に減らせていけるよう定期的に
タイヤローテーションを行いましょう。
 

 
タイヤローテーションの時期の目安は、
 
おおむね5,000km走行ごとと言われています。
整備工場やタイヤ専門店等で数千円の工賃で依頼できるほか
法定点検時の車を持ち上げての点検・整備を行うタイミングもおすすめです。
 

<タイヤ交換のタイミング>

 
どんなに整備を重ね、大切に乗っている車でも
そのタイヤには寿命がきます。
 
まずはセルフチェックできるタイヤ交換の判断基準を見ていきましょう。
 

●タイヤの古さ

 
タイヤのゴム素材は たとえ走行距離が短くとも経年劣化します。
 
車の使用状況や駐車場や保管の状況や環境によっても度合は異なりますが
時間が経つにしたがってタイヤのゴムからは油が揮発し、次第に柔軟性が失われてしまうため
製造から4~5年が交換の目安になります。
 
いつから使用しているタイヤなのかわからない場合でも
タイヤの側面に表示された製造年週で確認できます。
 
この製造年週は4桁の数字で刻印されており、
読み方は、下2桁が製造年、上2桁が製造週になります。
 
例えば「2220」の場合、2020年の22週目(5月下旬頃)に製造されたことを意味します。
他の刻印と異なり、製造年週はゴムの中にへこんだ4桁数字で刻印されています。

●タイヤの溝

安全な走行をするためには タイヤに一定の溝の深さが必要です。
 
新品のサマータイヤやオールシーズンタイヤの溝は
一般的に7~8mm
スタッドレスタイヤは 10mm程度で販売されています。
 
そして 利用環境等で差異はありますが
一般的にタイヤは約5000kmの走行で約1mm摩耗するそうです。
 
タイヤの摩耗によって溝が浅くなり その深さが1.6mmに達すると
三角形▲で表された「スリップサイン」と呼ばれるマークが表示されます。
このサインが出ているタイヤを装着したままでいると
整備不良車両として 交通違反2点と反則金が科せられますが
このマークが出る頃が交換時期としては遅すぎると言われています。
 

 
タイヤがグリップ力、摩擦力を維持できるのは
溝の深さが新品から50%程度と言われているので
溝の深さを正確に測り、安全性能が低下していると判断できる浅さであれば
タイヤの交換時期となります。
 
10円玉を用意して、「10」の文字がタイヤに直角になるように溝に差し込みます。
この時に「10」という数字が全て見えたら残り溝は約4mmですので、
そろそろタイヤ交換の時期と考えてよいでしょう。
 

<まとめ>

 
車にとって「タイヤ」は大変重要なパーツです。
この高価な消耗品であるタイヤを安全性能を保ちながら
できるだけ長く持たせるポイントが日頃からの点検・整備です。
安全な走行の為に、交換のタイミングは
引き延ばすことなく、適切に慎重に判断し実施しましょう。

 

岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から

エコドライブとは?その効果と運転方法を解説



昨今原油価格の高騰によるガソリンの値上げが続いています。運送会社にとって燃料費は人件費に次いで占める割合の大きな経費です。コスト削減のためにエコドライブが見直されています。今回はエコドライブを実現するため、環境に優しい運転方法とその効果を解説いたします。参考にしてください。

 

1.エコドライブとは

エコドライブとは燃料消費量や二酸化炭素(CO₂)の排出量を減らし、地球温暖化防止につなげるために行う運転方法や行動のことです。穏やかな運転を心掛けることによる安全性の追求を行います。これにより排出ガスの抑制、事故防止、経営コスト削減など「環境」、「安全」、「経営」 の3つの効果を期待できます。企業が取り組む環境対策における重要な取り組み課題であります。

 

2.エコドライブの効果

エコドライブを実施することで得られることは、燃料費のコスト削減だけではありません。「環境問題」「事故防止」「経営問題」3つに分けて効果を紹介します。

 

 

・環境問題

地球温暖化の原因の一つは温室効果ガスの排出と言われています。温室効果ガスの中で最も大きな割合を占めるのが二酸化炭素です。実際に2019年度の日本のCO₂排出量のうち、全体の約18%が、自動車などの運輸部門から出ているという報告があります。

 

運輸部門の内訳では、その約6割が旅客輸送、 約4割が貨物輸送に起因しており環境への負荷が大きいことがわかります。エコドライブを実践することで二酸化炭素(CO2)などの排出量が減少する効果が期待できます。

・事故防止

エコドライブの基本は、穏やかな運転に徹することです。急ブレーキや急加速をしない運転方法は、安全運転を行うことと同じ効果があります。事故防止、とりわけ追突事故の防止に大きく役立ちます。事故を未然に防止できれば、事故そのものだけでなくその処理にかかる損失や費用の削減にもつながります。

・経営問題

エコドライブを徹底して行えば、消費する燃料の量が減少し、ガソリン代の節約につながります。その結果、コスト削減などの経営上のメリットも期待できます。

 

また安全で環境に優しいエコドライブをしていると、信頼度が上がり社内外から評価されるようになります。サービスの品質向上にもつながるでしょう。

 

3.エコドライブ10のすすめ

「エコドライブ10のすすめ」とは、車から排出される二酸化炭素の量を極力少なく抑えるための運転方法をまとめたものです。警察庁、経済産業省、国土交通省及び環境省で設置された「エコドライブ普及連絡会」が普及推進を図っています。

 

 

平成15年に策定されましたが、一定期間経過していることから、令和2年に項目の見直しがされました。項目と項目の詳細は以下の通りです。

 

1.自分の燃費を把握しよう
2.ふんわりアクセル「eスタート」
3.車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
4.減速時は早めにアクセルを離そう
5.エアコンの使用は適切に
6.ムダなアイドリングはやめよう
7.渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
8.タイヤの空気圧から始める点検・整備
9.不要な荷物はおろそう
10.走行の妨げとなる駐車はやめよう

 

1.自分の燃料を把握しよう

自分の車の燃費を把握することを習慣にしましょう。日々の燃費を把握すると、自分のエコドライブ効果が実感できます。車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーション・インターネットでの燃費管理などのエコドライブ支援機能を使うと便利です。

2.ふんわりアクセル「eスタート」

発進するときは、穏やかにアクセルを踏んで発進しましょう(最初の5秒で、時速20km程度が目安です)。日々の運転において、やさしい発進を心がけるだけで、10%程度燃費が改善します。焦らず、穏やかな発進は、安全運転にもつながります。

3.車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転

走行中は、一定の速度で走ることを心がけましょう。車間距離が短くなると、ムダな加速・減速の機会が多くなり、市街地では2%程度、郊外では6%程度も燃費が悪化します。交通状況に応じて速度変化の少ない運転を心がけましょう。

4.減速時は早めにアクセルを離そう

信号が変わるなど停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。

そうするとエンジンブレーキが作動し、2%程度燃費が改善します。また、減速するときや坂道を下るときにもエンジンブレーキを活用しましょう。

5.エアコンの使用は適切に

車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿させる機能です。暖房のみ必要なときは、エアコンスイッチをOFFにしましょう。また、冷房が必要なときは、車内を冷やしすぎないようにしましょう。たとえば、車内の温度設定を外気と同じ25℃に設定した場合エアコンスイッチをONにしたままだと12%程度燃費が悪化します。

6.ムダなアイドリングはやめよう

待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう(※1)。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130㏄程度の燃料を消費します。また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です(※2)。エンジンをかけたらすぐに出発しましょう。

 

※1:交差点で自らエンジンを止める手動アイドリングストップは、以下の点で安全性に問題があるため注意しましょう。(自動アイドリングストップ機能搭載車は問題ありません。)エアバッグなどの安全装置や方向指示器などが作動しないため、先頭車両付近や坂道での手動アイドリングストップはさけましょう。

※2:-20℃程度の極寒冷地など特別な状況を除き、走りながら暖めるウォームアップ走行で充分です。

7.渋滞を避け、余裕をもって出発しよう

出かける前に、渋滞・交通規制などの道路交通情報や、地図・カーナビなどを活用して、行き先やルートをあらかじめ確認し、時間に余裕をもって出発しましょう。さらに、出発後も道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃費と時間の節約になります。たとえば、1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行すると17%程度燃料消費量が増加します。

8.タイヤの空気圧から始める点検・整備

タイヤの空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します。また、エンジンオイル・オイルフィルタ・エアクリーナエレメントなどの定期的な交換によっても燃費が改善します。

9.不要な荷物はおろそう

運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。車の燃費は、荷物の重さに大きく影響されます。たとえば、100kgの荷物を載せて走ると、3%程度も燃費が悪化します。また、車の燃費は、空気抵抗にも敏感です。スキーキャリアなどの外装品は、使用しないときには外しましょう。

10.走行の妨げとなる駐車はやめよう

迷惑駐車はやめましょう。交差点付近などの交通の妨げになる場所での駐車は、渋滞をもたらします。迷惑駐車は、他の車の燃費を悪化させるばかりか、交通事故の原因にもなります。迷惑駐車の少ない道路では、平均速度が向上し、燃費の悪化を防ぎます。

 

4.日常の点検と整備

エコドライブの実施には運転テクニックだけでなく、点検整備が欠かせません。しっかりと日常点検・定期点検を行うことは、運転中のトラブルを防止するだけでなく、環境にも効果が期待できます。

 

 

・タイヤの空気圧を適正に保つ

タイヤの空気圧が 200kPa(キロパスカル)(= 2.0kgf/cm2)低い と、燃費は約3%悪くなるといわれます。空気圧が高いと燃費は良くなりますが、安全上の問題が生じることになります。コード切れ及びバースト、タイヤの寿命の短縮、偏摩耗、乗り心地の悪化などの問題があります。したがって、タイヤの空気圧は常に適正な範囲にしておかなければなりません。

・エア・クリーナーの目詰まり

エア・クリーナーの役割は、エンジンの燃焼室に吸入する空気に泥やほこりなどの不純物が混入するのを防ぎ、シリンダの摩耗を減らし、燃焼状態を良好に保つことにあります。 このエア・クリーナーが目詰まりすると、吸入空気量が少なくなり、燃費が悪くなり出力が低下するだけでなく、黒煙の量が増加することになります。必要に応じて清掃や交換を行いましょう。

・エンジンオイルの管理

エンジンオイルの劣化は、汚損、酸化、添加剤消耗の3つに分けられます。長時間の使用 によるこれらの劣化が、エンジン性能に悪影響を与えることになります。このため走行距離などに応じて適切なエンジンオイルの交換が必要となります。エンジンオイルを寿命以上に長く使うと、エンジンオイルの粘度が高くなり、エンジンを傷めるだけでなく燃費も3〜5%悪くなります。

 

5.まとめ

今回はエコドライブについて紹介しました。
エコドライブを実現するためにできることはたくさんあります。
毎日の習慣を見直して、環境に優しく穏やかな運転を心がけましょう。

 


参考記事:エコドライブ推進手帳
https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/publication/techo_ecodrive.pdf

 

エコドライブ推進マニュアル
https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/kankyo/echo_drive.pdf

 

経済産業省 「エコドライブ10のすすめ」を改訂しました
https://www.meti.go.jp/press/2019/01/20200127004/20200127004.html


岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から

内定者へメッセージカードをお送りしています


岩瀬運輸機工 採用担当です。

現在、2023年4月に向けて新卒採用活動を実施しております。

今年は例年にも増して多くの意欲ある学生の皆さんにお会いすることができました。

選考の結果、既に数名の方々に内定を出しております。

内定者には内定通知書と内定承諾書に加え、手書きのメッセージカードを送付しています。

入社のご判断は応募者に委ねられていますが、

ぜひ当社の一員として一緒に働けることを願っています。

まだまだ会社説明会を実施しています!

ご興味のある方はぜひ、以下のリンクをご参照ください。

マイナビ2023 岩瀬運輸機工 新卒採用情報

会社説明会 資料

タイヤの重要性/雨の日の交通事故原因とサブスクリプション


目次


 
夏季は夏休み中の子供が関係する交通事故、行楽時の飲酒運転、
旅行や帰省等の為の長時間、
長距離運転による過労に起因する交通事故
暑さによる漫然運転が原因となる交通事故が多発する傾向にあります。
 
夏の交通事故を防ぐために
ドライバーが無理のない運転ができるような計画や環境を整え
ゆとりのある運転を可能にする必要があります。
 
また、夏は突然の雨や台風等の発生も増え、事故も多発します。
 

<雨の日の事故原因>

晴天時と雨天時に起きた交通事故を
一時間当たりの割合の統計を見ると、
晴天時は0.95件/時間、雨天時は3.34件/時間となるそうです。
 
事故発生数は 晴れの日に比べて約4倍となり、
雨の道路は事故が発生しやすい環境だということがわかります。
 
その原因は大きく分けて「視界不良」と「スリップ」と言われています。
 
つまり、日頃の車両整備により事故は回避できる可能性が高まります。
 
ワイパーの劣化やフロントガラス等の汚れは
ドライバー自身が気が付きやすく
良好な視界を保てるような処置やメンテナンスを
急務として意識しやすいとされています。
 
一方、
タイヤの整備となると
なかなか頻繁に行っていないというドライバーが多いのではないでしょうか
 

<タイヤの不整備による事故>

 
タイヤの日常点検には
 

・空気圧
・偏摩耗
・ひび割れ
・溝
・傷
・膨らみ

 
といった点検ポイントがあり、走行前にチェックする必要があります。
これらを怠ると
 

・燃費の悪化
・故障の原因
・振動や騒音の発生
・タイヤ寿命の短期化
・走行性能の低下

 
ひいては スリップ等の事故を引き起こすリスクが高まります。
 
特にタイヤの溝の残量は、雨の日の安全に大きく影響を及ぼすポイントとなります。
 

 
水が貯まった路面では ある程度のスピードを出した時、
タイヤの溝の深さが少ないほど排水力が低下し、
路面をつかみきれず車の制御ができなくなる
大変危険な「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。
 
日頃からタイヤの点検や整備を欠かさずに行いましょう。
 

<タイヤのサブスクリプション>

 

☆サブスクリプションとは

 
最近よく耳にする「サブスクリプション」というのは
定額料金を支払うことで利用できるコンテンツやサービスのことで、
「サブスク」と略されることもあります。
 
商品を「所有」ではなく、一定期間「利用」するというビジネスモデルになり
 
もともと雑誌の「予約購読」「定期購読」「会費」の意味から由来した言葉で
ある商品やサービスを一定期間、一定額で利用できるような仕組みのことを指します。
 
その後、コンピュータ用ソフトウェアの年間契約使用料などに導入され、
電子書籍の読み放題サービス、
音楽や動画、ゲーム配信サービスといった娯楽系の分野にとどまらず
ファッション系、飲食系、育児系、家具・家電や住宅といった生活に直結した分野にも
このサブスクリプション方式が導入されています。
 
このサブスクリプション方式はタイヤ業界にも採用され始めています。
 

 

☆タイヤのサブスクのメリット

 
ブリヂストンタイヤソリューションジャパンでは
車両の走行状況に応じて最適なタイヤを提案し、点検や発注業務まで一括して毎月定額で引き受けます。
 
このサブスクリプションを導入した運送会社等の事業所には
ブリヂストンのスタッフが出向き、
専用機器で全車両のタイヤの溝の深さ等の状態をまずは計測します。
運転手のクセや走行経路によってタイヤの減り方に差異が生じることをふまえ、
車両に合った最適なタイヤを提案し、交換や発注のタイミングも判断してくれるそうです。
 
また、タイヤの空気圧の遠隔監視するサービスも提供し
不慮の空気圧の低下など情報を運送会社や運転手にメールで通知するだけでなく
即座に担当者が修理に出向くシステムだそうです。
 
このような事故を未然に防ぐ為のサービスは
本来 運送会社自身が行っていた業務を
タイヤのプロが定期的に点検することで運送会社の業務負担は減り、
その時間を安全教育等に充てたり、脱落事故などのリスクも低減できるようになったそうです。
 
また、サブスクリプションの導入費用に関するメリットとしては
タイヤの履き替え時期に集中しやすいタイヤ関連費用が平準化され、
運送会社にとっては予算管理がしやすくなることが挙げられます。
 
そして、使用するタイヤについては リトレッドタイヤを採用しているとのことです。
リトレッドタイヤとは
走行により摩耗したタイヤのトレッドゴム(路面と接する部分)を削り、
その上に新しいゴムを貼り付けて製造するもので、
更生タイヤ」とも呼ばれています。
 
新品タイヤを2回リトレッドして使えば、
新品を3本使う場合に比べて温暖化ガスを48%削減できると言います。
 
つまり このタイヤのサブスクリプションは
環境に配慮し、SDGsの観点からも優れたサービスと言えるでしょう。
 

 

<まとめ>

 
雨の日は 晴れの日と比べて交通事故の発生件数が約4倍にもなります。
日頃からタイヤの点検や整備を行えば、事故のリスクは低下します。
最近 様々な分野でサブスクリプション方式が導入されていますが
タイヤのサブスクではその有効性が注目されています。
 
 

岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から

トラックの荷崩れを防ぐための方法とは?原因と対策を解説


目次


トラックなどでの運搬中に荷物のバランスが悪くなり、固定されていた荷物が崩れることを「荷崩れ」といいます。荷崩れが発生すると積み荷が落下し破損、対向車や後継車にぶつかり重大事故につながる恐れがあるので注意が必要です。実際に荷崩れが原因で起こる交通事故は毎年見かけます。そこで今回は荷崩れが起きる原因と防ぐための対策方法を解説していきます。

 

<荷崩れが起こる原因>

 

 

過積載 (かせきさい)

トラックの最大積載量を超えて荷物を積み込みこんでしまうと、荷台のバランスが崩れやすくなり荷崩れが発生する危険性が高まります。

・偏荷重 (へんかじゅう)

コンテナ内の荷物が前後もしくは左右どちらかに偏(かたよ)って、横転や荷崩れを起こしてしまう積み方です。一個あたりの重量が多い機械や鋼鉄商品、長尺物を複数個積むと重心は偏りがちです。前方・後方・左右、荷物を特定の方向に偏って積み込まないよう気をつけましょう。

 

重量物を運搬するトラックやトレーラーの走行は「地震の連続発生」のようなものです。
トラックの積荷に加わる振動や衝撃を地震の震度に例えると、静かにアクセルを踏んでゆっくりと発進した時には震度2の軽震、乱暴に急発進した場合には震度7の激震に値する揺れが積荷にかかります。
このため荷物を積載した状態でのトラックやトレーラーの運転には深く注意を払う必要があります。

 

<注意すべき運転方法>

荷崩れの原因には上記に挙げた2つ以外にも、運転方法が問題になるケースがあります。
急ブレーキ、急発進、急旋回走行などの回数が多ければ多いほど、積荷の変形、固縛のゆるみも増大します。荷物を丁寧に積んでいても運転方法によっては荷崩れが起きてしまうのです。

 

・カーブ

左から右にカーブしているS字型の長い下り坂を降りる際、例えば曲線半径100mの左に曲がるカーブを速度50km/hで走った場合、積荷は右側方向に引っ張られる遠心力を受け、その力の強さは震度5の強震に相当します。

 

そこでカーブの運転の基本である『スロー・イン・ファーストアウト』を再確認しましょう。カーブにさしかかる手前の直線道路で十分に減速をして、カーブの途中からゆっくりとアクセルを踏み込んでカーブを抜けていきます。荷物の重心が偏らず、車も安定します。

・ブレーキ

いくら安全運転をしていても​​時と場合によっては急ブレーキを踏むしかない状況が出てきます。急ブレーキを踏むことによる積荷が受ける衝撃はとても大きいです。地震で例えるなら、震度7の激震以上に相当し、積荷は車の前方に強く押し出されてしまいます。積荷が重ければ重いほど、衝撃は大きくなります。こうした場合に備えて、無理なく安全な積み方が求まられます。

 

<地震とトラック走行中の振動・衝撃の違い>

前述では、積荷にかかる衝撃を地震の震度と比較して説明しましたが、実際の地震と、トラック走行中の振動や衝撃とは、全く同一とは言えません。地震と走行中の振動は、振動の周期と方向性に違いがあります。トラックの走行中に発生する振動や衝撃の方向は、路面の凹凸から発生する上下の動き、そして加速、減速、ブレーキによる前後の動き、さらにカーブ走行時の遠心力からくる左右の動き、これらが全て重複して積荷に加わります。

 

いつどのくらいの地震が発生するのかを予知することは、非常に難しいことです。しかしトラックの積荷の立場から考えてみれば、走行中に連続した揺れに見舞われることは明白で、その振動の大きさも予測できるはずです。そのため、走行中は必ず大小の地震に遭遇することを前提とし、それによって生じるかもしれない荷崩れを防止する対策は絶対に必要です。

 

<荷崩れを防止する方法>

事前に荷崩れを防ぐには「貨物の積付け」「貨物の固縛」「運転方法」の3点を組み合わせて実行する必要があります。前述したように、トラックの走行中にはいつも震度4以上の衝撃がありますので、積付けをきちんとしただけでは、荷崩れを防止することはできません。ポイントを押さえ荷崩れを防ぎましょう。

・貨物の積み付け

荷崩れしないように積載するためには、荷物の形状に合った方法で積み付けすることが大切です。交互列積み、棒積み、スプリット積み、ピンホイール積みなどの積み方がありますが、おすすめは「レンガ積み」と「窓積み」です。レンガ積みとは1つの段で縦横方向に向きを変えて積む方法です。棒積みのようにならないよう、各段で180度ずつ向きを変えて積み上げます。窓積みは、レンガ積みの横向きの部分を2列に増やした積み方です。各段で180度向きを変えて互い違いに重ねていきます。荷崩れがしにくく、すべての荷物が外側から見えるため、検品がしやすいという点がメリットです。

・貨物の固縛

前後・左右に空間が生じる場合は、止め木を用い、荷ずれを防止します。積荷の長さが5m以上の場合は、少なくとも前後と中間の3点(6箇所)を固縛します。
積荷によっては雨水にぬれるのを防ぐためにシートを掛け、雨水が吹き込まないように注意しましょう。走行中にシートがふくらんだり、はがれないように十分固縛しましょう。
なお、シート掛けのみでは固縛効果は小さいので、必ずシート掛けの前またはシート掛け後に荷崩れ防止のためロープ掛けなどの固縛をしましょう。

 

建設機械を積載したときは、ワイヤロープによる固縛のほか、「各種ブレーキロックは完全か」「輪止めは完全か」を注意し確認することが重要です。

・運転方法

運転方法は上記で説明した通りです。急ブレーキ、急発進、急旋回走行など急が付く操作はせずに、カーブの操作に気をつけましょう。普段から車間距離やスピードに余裕をもって走行しましょう。過積載や偏荷重が起こらないためにも積み付け方と固縛方法を見直し、荷崩れによる事故を防ぎましょう。しっかりと対策を講じ、安全運転をしましょう。

 

<まとめ>

今回は荷崩れが起きる原因と防止方法を解説しました。トラックに積み込む荷物に合わせて、正しい積み付け方は異なります。荷崩れを防ぐことは、お客様から預かった大切な荷物をお守りするだけでなく周りを走行する自動車の安全にも影響します。過積載や偏荷重が起こらないように積み付け方と固縛方法を見直し、荷崩れによる事故を防ぎましょう。

 

参考資料:「鋼材等重量物輸送に携わるプロ運転者・管理者用ガイドブック」

「安全輸送のための積付け・固縛方法」(pdf)

 


岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から

 

京都支店 朝礼後の一斉清掃活動に取り組んでいます


京都支店では、6月末より毎日の朝礼後に一斉清掃の活動を行っています。

 

 

うだるような暑さが続くときこそ、まずは整理整頓と清潔を心がけることで、ストレスの緩和にもつながります。

 

火曜日、木曜日は支店構内の清掃。そして月曜日、水曜日、金曜日は支店に面する府道宇治淀線の沿道の清掃を行っています。

 

綺麗な街並みを維持することで、地域の皆さまにも一服の清涼を感じていただければ、と願っております。

 

 

当社は、創業の精神として「掃除」と「挨拶」を重視しており、行動指針にも「家庭、会社、お客様、地域社会、どのような場面でも、掃除を徹底」することを掲げています。

 

今後とも支店社員全員で創業以来続く行動指針を実践すべく、引き続き、この清掃活動に取り組んでまいります。

 

もちろん、社員一同水分補給はこまめに行い、熱中症への備えも徹底しております。

 

記録的な猛暑が続いていますが、皆様におかれましてもどうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。