運送業界に限らず、車好きなドライバーの皆さんは、エコドライブという言葉をよく耳にするかと思われます。
トラックやトレーラーで走行するときにも、同じようにエコドライブを行いましょう。
エコドライブとは、
をしようとする運動に由来しています。
すなわち、排出ガスの抑制、事故防止、経営コスト削減など「環境」、「安全」、「経営」の3つの効果を期待するもので、環境対策の中でも重要な取り組み課題として位置づけられているのです。
エコドライブとは、[穏やかな運転]です。
穏やかな運転を行うことで、
などの効果が得られます。
大気汚染問題
自動車から排出される主な大気汚染物質のうち、
がディーゼル車から排出されています。
こうした大気汚染物質は、大都市や主要幹線の周辺住民に、呼吸器系疾患などの形で健康に影響を及ぼすとされていて、今や大きな社会問題となっています。
事故防止
エコドライブの基本は、穏やかな運転に徹することです。
すなわち、
だけでなく、
ことで、これが事故防止、とりわけ追突事故の防止に大きく役立つことがわかっています。
エコドライブにより事故を未然に防止できれば、事故そのものだけでなくその処理にかかる損失や費用の削減にもつながるのです。
大きなウェイトを占める燃料費
燃料費は、人件費に次いで占める割合の大きな経費です。
エコドライブの徹底により環境対策の貢献だけでなく、コスト削減などの経営上のメリットも期待できるのです。
1ヶ月に一度は、次のようなエコドライブ度チェック表を作成して、自分自身のエコドライブ度を確認する事が大切です。
①おだやかな発進と加速
②一段上のギアで走行
③定速走行の励行
④エンジンブレーキの多用
⑤経済速度の厳守
⑥停止・発進回数の抑制
⑦空ぶかしの抑制
⑧必要最小限度のアイドリング
⑨タイヤの空気圧
⑩車両に負担をかけない
車両をスタートするときの急発進、急加速は、通常の走行に比べきわめて燃費が悪くなります。
ゆっくり加速し早め早めにシフトアップしていくことが大切です。
ディーゼル車は、低回転域により大きいトルクを設定できるため、重い荷物を積んでもエンジンの回転数を上げずにスムーズな発進、加速が可能です。
こうしたディーゼル車の特性をよく理解して、できるだけグリーンゾーン下限の回転域を使って運転することが大切です。
シフトアップは早めの一段上のギアが常識
低速ギアのままスピードを上げると、エンジンの回転数がどんどん高くなり、その分燃費が悪くなります。
もし、大型車が5速でなく4速で、中・小型車が4速でなく3速でというように、一段下のギアに落として走行したとすると、燃費はそれぞれ20%〜40%も悪くなります。
シフトアップポイントをエンジン回転計のグリーンゾーンにおき、エンジン回転数をおさえて、早め早めの操作により、できるだけ高速段のギアを使用して走行しましょう。
周囲の人々や車や積荷、あるいはトラックやトレーラーに乗っている自分を大切にしようとすれば、自然と余裕を持った運転ができます。
余裕を持った運転はエコドライブに繋がります。
日々エコドライブをきちんと行うようにしましょう。
引用参考 環境と安全に配慮した運転に向けたトラックドライバーのためのエコドライブ推進手帳