ドライバーの皆さんは、省エネ運転を行っていますか?
省エネ運転にはさまざまなメリットがあります。
省エネ運転に努めることにより、窒素酸化物(NOX)や二酸化炭素(CO2)などの排出量の減少、安全運行、経費の節減へ寄与します。
車両の仕様
エンジン出力は、使用道路の勾配、高速道路の利用割合等の条件を考慮して、適正な大きさを選びましょう。
車体の軽量化、装備の簡素化、不要装備の排除により車両の軽量化を図ります。
保守、整備
エアクリーナの清掃、エンジンオイルの定期交換、タイヤの空気圧力への調整等を含め、定期点検整備を確実に実施しましょう。
燃費の管理
個別車両の燃料消費率の変化を把握することにより、その車のエンジン、動力伝達装置、走行装置等の車両の健康状態の判断に役立てます。
エアクリーナの目詰まりを除きましょう
エアクリーナが詰まっていると、空気不足になって燃焼が悪化し、燃費が悪くなります。
目詰まりインジケータが点灯したら、エレメントを清掃または交換してください。
目詰まり状態で使用すると、燃費が約3%悪化します。
エンジンオイルは定期的に交換しましょう
オイルの寿命以上に長く使うとオイルの粘度が固くなり、燃費が1~2%悪化します。
それ以上にエンジンの寿命が短くなるので、定期的にオイル交換をしましょう。
タイヤの空気は適正な圧力に保持しましょう
タイヤの適正空気圧はサイズ、強度記号によって変わりますので正しい空気圧で管理しましょう
アイドリングストップ運動を進めよう
・荷待ち、休憩等でアイドリングしていませんか?
・アイドリングの必要な時は、始動、停止直後の数分だけです。
・アイドリングでの燃料消費量は、1時間当たりおおよそエンジンの排気量の1/10です。
・夜間のアイドリング運転は、近所に騒音で迷惑をかけますので止めましょう。
発進、加速はゆっくりと
急加速発進すると燃費の悪い高回転部分を多く使うため燃費が悪くなります。
・省エネ運転のポイントはアクセルを踏みすぎないでください。
・アクセルの踏み込みは大型車80%ぐらいです。中型車は50%ぐらいです。
・シフトアップは回転計のグリーンゾーン内で行いましょう。要はゆっくり加速することです。
グリーンゾーンとは、エンジン回転計の目盛り部分に示された緑の帯を言い、適正なエンジン回転数の使用範囲を示しています。
空ぶかしはしない
騒音や大気汚染の原因にもなる空ぶかしは、燃費にとっても大敵です。
意識的でなくても長年のクセでつい、などという場合もありますので注意しましょう。
<大型トラックの空ぶかし>
大型トラックでは、1回につき約12ccの燃料を余計に消費します。
ギアの選択は適切にしましょう。ギアチェンジは早めに行うことが大切です。
定速走行で気を付けることは、
・エンジン回転はグリーンゾーンで運転すること
・波状運転をしないこと
の2点です。
同じ速度でもできるだけ上のギアを使って走る。
ギア位置による燃費の差1速変わると約10%燃費が変わります
アクセルペダルを踏んだり戻したりする波状運転は燃費を悪くします。
アクセルペダルを一定にして走りましょう。
減速には惰行運転を利用する
ブレーキのかけ方にもいろいろあります。
・通常のフットブレーキを使用
・エキゾーストブレーキを使用
・リターダーを使用
これらのブレーキを使用した時、エンジンはタイヤ、クラッチを通して回されていますが(エンジンブレーキの状態)ディーゼルエンジンでは、燃費を消費しません。
・早めにエンジンブレーキを使って惰行運転で減速しながら、最小限のフットブレーキをかけることが、省エネのコツです。
・リターダーはブレーキが良く効くので、スイッチを入れ放しにすることが多くなりがちですが、この場合ギアチェンジごとにリターダーが作動しブレーキをかけてしまい、燃費を悪くしますので、スイッチは減速する時に入れて下さい。
高速走行では車速を抑える高速で走るということは風の抵抗に打ち勝って走ることです
例えば80km/hの所を120km/hで走ると約120psの力を余計に使うことになります。
この分燃費が悪くなるわけです。
その結果車速を10km/hアップすると燃費は約7~8%悪化しましょう。
車速を抑えて走りましょう。
省エネ運転は、安全運転やエコドライブに繋がります。
また、自然と車体に優しい運転になるので、車を大切にしているドライバーの皆さんにはぴったりの運転方法ですね。
引用参考:省エネ運転マニュアル