株式会社 岩瀬運輸機工

岩瀬運輸機工は、超精密重量機器の特殊輸送・搬入・据付業者として
輸送の提案・改善・開発に取り組む国際的物流事業者です。

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日本国内の貨物輸送実績の推移と自動車輸送の現状分析


日本の貨物輸送は、経済活動の基盤として重要な役割を果たしています。近年、少子高齢化や労働力不足、環境問題など、さまざまな課題に直面しています。今回は日本の貨物輸送実績の推移を、特に自動車輸送の動向に着目して詳しく見ていきます。

国内貨物輸送量の全体的な推移

国内の貨物輸送量(輸送重量)は、以下のように推移しています。

・2017年度: 約42億トン

・2018年度: 約41億トン

・2019年度: 約41億トン

・2020年度: 約38億トン

・2021年度: 約39億トン

輸送トンキロベースでは、以下のように推移しています。

・2017年度: 約4,520億トンキロ

・2018年度: 約4,460億トンキロ

・2019年度: 約4,410億トンキロ

・2020年度: 約3,850億トンキロ

・2021年度: 約4,040億トンキロ

【輸送トンキロとは?】

輸送トンキロ(ton-km)とは、「貨物の輸送量」と「輸送距離」を掛け合わせた単位で、輸送の総合的な規模を示す指標です。例えば、1トンの貨物を100km輸送すると100トンキロとなります。輸送の効率性や経済規模の分析に用いられます。 これらのデータから、2017年度から2019年度までは概ね横ばいで推移していましたが、2020年度に約3億トンの減少が見られ、その後2021年度には若干の回復が見られます。

輸送モード別の動向

輸送トンキロベースで見ると、各輸送モードのシェアは以下のようになっています。

・自動車輸送: 全体の約5割を占める主要な輸送手段。しかし、近年はドライバー不足や労働時間規制の強化により、輸送能力の不足が懸念されています。

・内航海運: 約4割を占め、大量輸送や長距離輸送に適しています。しかし、近年はシェアの低下が見られます。

・鉄道輸送: 全体の約5%程度を占める。環境負荷が少なく、大量輸送に適しているが、シェアは低水準にとどまっています。

・航空輸送: 全体に占める割合は極めて小さいが、高付加価値商品や緊急性の高い貨物の輸送に利用されています。

自動車輸送の実績推移

日本の貨物輸送の中で、自動車輸送は最も大きな割合を占めています。日本交通政策研究会の「貨物自動車の輸送実態」によると、車種別の輸送重量は以下のように推移しています。

・2017年度: 約2,450億トンキロ

・2018年度: 約2,460億トンキロ

・2019年度: 約2,470億トンキロ

・2020年度: 約2,130億トンキロ

・2021年度: 約2,240億トンキロ

2020年度の大幅な減少はCOVID-19の影響が大きいと考えられます。2021年度には若干の回復が見られますが、依然として2019年度の水準には達していません。

課題と今後の展望

労働力不足への対応

ドライバー不足は深刻な問題であり、自動運転技術の導入や労働環境の改善が求められています。日本政府は東京と大阪間で自動化された貨物輸送回廊「コンベヤーベルト道路」の構築を計画しており、2027年から2028年に試験運行を開始し、2030年代半ばまでに第1期区間での運用開始を目指すとしています。

環境負荷の軽減

輸送手段の見直しや効率化により、二酸化炭素排出量の削減が求められています。鉄道や海運の活用、エコドライブの推進などが効果的とされています。

まとめ

日本の貨物輸送は、多様な課題に直面していますが、技術革新や政策の導入により、持続可能な物流システムの構築が期待されています。今後もデータに基づく分析と柔軟な対応が重要となるでしょう。

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参考文献
国土交通省「貨物輸送の現況について(参考データ)」(https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/content/001622302.pdf)

「自動物流道路の検討状況」(https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001758739.pdf)


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