真夏は物流業界にとって、最も厳しい季節のひとつです。
炎天下での作業や長距離輸送、交通量の増加による遅延リスクなど、現場には多くの負担がかかります。
それでも大切な荷物を安全に届けられるのは、計画的な対応と現場での努力があるからです。
今回は、岩瀬運輸機工が取り組む「夏季ピーク輸送」の現場対応について、精密機器や重量物の輸送を中心にご紹介します。
精密機器や半導体製造装置、研究設備などは、わずかな温度変化や湿度の影響でも性能に影響を及ぼす可能性があります。夏季は特に外気温が高く、車両の荷台や現場での一時保管中にもリスクが伴います。
そこで当社では、
・温調車を活用して温度を一定に保つ
・防湿梱包や断熱資材を組み合わせて結露を防止
・積み込みや設置作業を短時間で行い、外気の影響を最小化
といった取り組みを行っています。
現場では、荷物を運ぶだけでなく、搬入・設置作業まで対応します。
空調の効いた倉庫環境とは異なり、実際の現場は炎天下の屋外や冷房の効かない建屋内で作業することも多く、酷暑との闘いとなります。重量物を扱う作業は体力的な負担が大きく、熱中症のリスクとも隣り合わせです。
そのため、現場作業者は定期的な休憩や水分補給を徹底しながら、「自分自身の安全を守ることも仕事の一部」として取り組んでいます。
当社では、国の方針に基づく熱中症対策の義務化を受け、社内に「安全対策室」を設置しています。
ここでは定期的に会議を開き、現場での作業環境や季節ごとのリスクを検討。
特に夏季は、
・作業中の水分・塩分補給の徹底
・作業スケジュールの調整(気温の高い時間帯を避ける)
・熱中症の初期症状に関する教育・周知
といった取り組みを全社的に進めています。
こうした体制により、現場作業者が安心して作業にあたれる環境を整えています。
夏は交通量が増えるため、配送スケジュールは不安定になりがちです。
配車担当は渋滞情報を把握し、出発時間やルートを調整することで、精密機器の設置や搬入が予定通り進むよう支えています。さらに、突発的なトラブルに備えて予備の車両や代替ルートを準備し、輸送の“最後の一手”まで計画に組み込んでいます。
夏季ピーク輸送は、
・精密機器や重量物を守るための温度管理
・酷暑の中で作業する現場作業者の努力
・安全対策室による熱中症対策の強化
・配車担当の計画的な対応
といった多角的な取り組みによって支えられています。
炎天下でも精密機器を安全に届けられるのは、現場で働く人々の努力と、組織的な安全対策の積み重ねがあるからこそ。これからも岩瀬運輸機工は「安全・確実な輸送」を第一に進めてまいります。
↓↓ 岩瀬運輸機工について詳しくはこちら ↓↓