近年、学校や病院、福祉施設などで使用される給食センターの大型厨房機器は、調理の効率化や衛生管理の強化を目的に、年々高性能化・大型化が進んでいます。
こうした機器の輸送・搬入・設置には、通常の物流とは異なる専門的な知識と高度な対応力が求められます。
今回は、岩瀬運輸機工が担ってきた厨房機器の輸送・搬入・設置における重要なポイントをご紹介します。
給食センターに導入される厨房機器は、調理・洗浄・保管・搬送といった複数の工程を支える装置で構成されています。
たとえば、炊飯ラインは一度に大量の米を炊き上げる自動化システムであり、大きな寸法と重量に加え、精密な制御系統を備えています。
また、大型釜やフライヤーは高温・高圧にも耐える強固な構造を持ちながら、設置位置の傾きや振動の影響を強く受けるため、据え付けの精度が求められます。
さらに、搬送機器や保冷庫などは、通路や床面の構造に配慮した搬入計画が不可欠です。
単に「運べばいい」というものではなく、製品特性に応じた取り扱いが必須なのです。
厨房機器の輸送・設置では、いくつかの技術的・環境的な課題に直面します。
まず第一に、機器そのものが非常に大型であることです。
たとえば炊飯機や洗浄装置は、2メートルを超える高さ・幅を持ち、通常の出入口や搬入口からの搬入が困難な場合があります。このようなケースでは、ウイング車やパワーゲート車の活用に加え、建物の構造に応じてクレーン吊り込みなど特別対応が求められます。
次に、設置場所の衛生環境への配慮も重要です。
給食センターなどの施設では、搬入前に機器の洗浄や養生処理を行い、搬入経路や床面の養生、作業スタッフのクリーンウェア着用など、クリーンな状態での作業実施が求められます。また、床の強度(耐荷重)や傾斜にも注意を払いながら、機器を水平に安定して設置するための調整作業も必要です。
岩瀬運輸機工では、厨房機器の輸送から設置までをワンストップで対応できる体制を整えています。
まず、車両についてはエアサスペンション搭載車や低床車両を使用し、振動や衝撃を最小限に抑えながら、長距離輸送にも対応。現地では、フォークリフトやエアキャスターなどを用いて、段差のある場所や床への負担が気になる場所にも対応可能です。
また、設置前の事前調査では、施設図面の確認と現地踏査を行い、狭所搬入・段差越え・床強度の確認・施工順序の最適化などを実施。工程管理、現場調整、施主・設備業者との調整も含め、安全・衛生・納期のすべてを管理します。
大型厨房機器の輸送・設置は、一般的な配送業務とは異なり、「運ぶ」だけでなく「据え付けて、使える状態にする」ところまでを含む複合的な業務です。それを安全・確実に行うには、物流技術と設備工事の知見が融合した対応力が必要です。
岩瀬運輸機工は、長年にわたる大型機器輸送の実績と、現場で培った設置ノウハウを活かし、お客様の厨房機器導入をトータルでサポートします。
厨房設備の更新や新設をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
↓↓ 岩瀬運輸機工について詳しくはこちら ↓↓