冬場の事故というと、路面凍結や積雪を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、道路が凍結していない朝でも、事故が起こりやすい条件が重なっています。
特に冬の朝は、出発直後の短い時間帯に
視界・車両の状態・ドライバーのコンディション
この3つが同時に不安定になりやすく、注意が必要です。
凍結とは別の視点から、冬の朝に事故リスクが高まる理由を見ていきましょう。
冬の朝にまず影響を受けやすいのが視界です。
冷え込んだ車内ではフロントガラスの内側が曇ったり、夜間の冷え込みによって霜が付着したりすることがあります。
また、サイドミラーやバックミラーが見えにくくなっているケースも少なくありません。
「走り出せば自然に取れるだろう」と考えがちですが、視界が完全に確保されないままの発進は非常に危険です。
交差点や歩行者、自転車の発見が遅れ、「見えていなかった」「気づくのが一瞬遅れた」といった状況が、事故につながることもあります。
冬の朝は、車両そのものも本来の性能を発揮しにくい状態にあります。
低温下では、エンジンやミッション、ブレーキなどの金属部品や油脂類の動きが硬くなり、操作に対する反応が鈍くなりがちです。ブレーキの効き始めが普段と違ったり、アクセル操作に対するレスポンスにわずかな遅れを感じたりすることもあります。
この「いつもと違う感覚」に気づかず、通常通りの運転をしてしまうことが、追突や急制動による事故の原因になるケースもあります。
冬の朝は、ドライバー自身のコンディションも万全とは言えません。
寒さによる身体のこわばりや、早朝運行による眠気、暖房が効くまでの集中力低下などが重なりやすい時間帯です。
特に出発直後は、身体も頭も「完全に運転モード」に切り替わっていない状態になりがちです。
「いつもの道だから」「少し急いでいるから」といった油断が、判断の遅れや操作ミスにつながることもあります。
冬の朝に事故が集中しやすい最大の理由は、出発直後にあります。
視界が完全に確保されておらず、車両も温まりきっていないうえ、ドライバーの集中力も整っていない——
この3つが同時に重なる時間帯は決して長くありません。
しかし、この「ほんの数分」が最も事故リスクの高い時間なのです。
会社を出てすぐの交差点や、走り始めて間もない場所で事故が多いのも、このためだといえるでしょう。
冬の朝の事故リスクを下げるためには、出発前と出発直後の意識が重要です。
・発進前にフロントガラスやミラーの視界を完全に確保する
・出発直後は急加速、急ブレーキを避ける
・最初の数分は「慣らし運転」のつもりで走行する
・少しでも違和感があれば無理をしない
ほんの数分の余裕と意識が、大きな事故を防ぐことにつながります。
冬の朝のリスクは、ドライバー個人の注意だけで防げるものではありません。
出発前点呼での注意喚起や、冬季特有のリスク共有、無理のない運行スケジュールの設定など、運行管理の役割も重要です。
運行管理者が冬の特性を理解し、現場に伝えることで、組織全体として事故リスクを下げることが可能になります。
冬の朝に事故が起きやすい理由は、路面凍結だけではありません。
視界・車両・ドライバー、それぞれに起こる小さな変化が重なった結果です。
だからこそ、
「出発直後こそ慎重に」「最初の数分を丁寧に」
この意識を持つことが、冬場の安全運行につながります。
岩瀬運輸機工では、冬季特有の道路環境や車両・ドライバーの変化を踏まえ、
日々の運行において安全を最優先とした管理体制を整えています。
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