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EVトラックとは? ~電気で走るトラックの仕組みと特徴~

1 日前
読了時間: 5分



EVトラック

はじめに

トラックというと、軽油を燃料として走るディーゼルトラックを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし近年では、電気を使って走る「EVトラック」も登場し、物流の現場で少しずつ導入が進んでいます。EVトラックは、乗用車だけでなく、荷物を運ぶトラックにも広がりつつある電動車両の一つです。では、EVトラックはどのような仕組みで走り、これまでのディーゼルトラックとは何が違うのでしょうか。

今回は、EVトラックの基本的な仕組みや特徴、メリットと課題、現在の導入状況について紹介します。


EVトラックとは?

EVトラックとは、電気を動力として走るトラックのことです。

ディーゼルトラックが軽油を燃料としてエンジンを動かすのに対し、バッテリー式のEVトラックは、車両に搭載したバッテリーに電気を蓄え、その電力でモーターを動かして走行します。

こうしたバッテリー式の電気自動車は「BEV(Battery Electric Vehicle)」とも呼ばれ、走行時にエンジンを使わないことが特徴です。配送など、日常的な物流の現場でもEVトラックの導入が進んでいます。


EVトラックはどうやって走る?

EVトラックの基本的な仕組みは、乗用車のEVと大きくは変わりません。

車両に搭載されたバッテリーに電気を蓄え、その電気でモーターを回転させることでタイヤを動かします。

 

ディーゼルトラックでは、

「軽油 → エンジン → タイヤ」という流れで動力を生み出します。

 

EVトラックでは、

「電気 → バッテリー → モーター → タイヤ」という流れになります。

 

ブレーキ時などにモーターを発電機として利用し、運動エネルギーを電気に変えてバッテリーへ戻す「回生ブレーキ」という仕組みもEVの特徴です。減速時のエネルギーを電気として回収することで、電費の向上に役立ちます。


ディーゼルトラックとの違いは?

EVトラックとディーゼルトラックの大きな違いは、動力源です。

ディーゼルトラックは軽油を燃焼させてエンジンを動かしますが、EVトラックはバッテリーに蓄えた電気でモーターを動かします。走行時に車両から排気ガスを出さないことも特徴です。

 

モーターは発進時から大きなトルクを発生させやすく、発進や停車を繰り返す配送業務との相性も良いとされています。エンジンを使わないため、ディーゼルトラックと比べて走行時の音や振動が小さいことも特徴の一つです。

 

ただし、EVトラックならどのような輸送にも適しているわけではありません。走行距離や充電時間、積載量、運行ルートなどを考え、それぞれの用途に合った車両を選ぶことが大切です。

 

環境面でのメリット

EVトラックの大きなメリットの一つが、走行時の環境負荷を抑えられることです。

ディーゼルトラックは走行時に二酸化炭素(CO₂)や窒素酸化物(NOx)などを排出しますが、EVトラックは走行時に排気ガスを出しません。配送車両が多く走る都市部や住宅地では、排気ガスの削減に加えて、走行音を抑えられることもメリットになります。


電気をどのような方法でつくるかによって環境負荷は変わりますが、再生可能エネルギー由来の電力を利用すれば、CO₂排出量のさらなる削減にもつながります。こうした背景もあり、国ではトラックなどの商用車の電動化を進め、車両とあわせて充電設備の導入も支援しています。


航続距離や充電時間には課題も

EVトラックには、航続距離や充電時間といった課題もあります。

ディーゼルトラックは燃料を補給すれば比較的短時間で再び走行できますが、EVトラックは走行後にバッテリーを充電する必要があります。

 

EVトラックの航続距離は、車種やバッテリー容量などによって異なります。

長距離輸送では、走行距離や充電時間を含めた運行計画が必要になります。

車両価格や充電設備の導入費用も、普及に向けて考えなければならないポイントです。

現状では「どこでもディーゼルトラックの代わりになる」というより、走行距離や運行時間がある程度決まっている配送など、用途に合わせて導入することが重要です。


EVトラックの今後の可能性

EVトラックは、今後も技術の進歩が期待される分野です。

バッテリーの性能向上や充電時間の短縮、充電設備の整備が進めば、現在よりも幅広い輸送で活用できる可能性があります。国も商用車の電動化を支援しており、EVだけでなく、燃料電池車(FCV)なども含めて、物流分野の脱炭素化を進めています。

 

すべてのトラックを一度にEVへ置き換えるのではなく、輸送距離や荷物、運行ルートなどに応じて、ディーゼルトラックやEV、その他の次世代車両を使い分けていくことも重要です。

これからは、車両そのものの進化に加え、充電設備や電力の活用方法など、物流全体の仕組みも変わっていくことが考えられます。


まとめ

EVトラックは、バッテリーに蓄えた電気でモーターを動かして走るトラックです。

走行時に排気ガスを出さないことや、音や振動が小さいことなど、従来のディーゼルトラックとは異なる特徴があります。

航続距離や充電時間、車両価格、充電設備などには、まだ課題もあります。

現在は近距離配送など、EVの特徴を生かしやすい用途を中心に導入が進んでいます。

バッテリーや充電技術の進歩によって、EVトラックが活躍できる場面は、これからさらに広がっていくかもしれません。

物流を支えるトラックも、時代とともに少しずつ姿を変えています。






重量物輸送をはじめ、各種輸送のご相談・お見積もりは下記よりお問い合わせください。




【参考文献】

・環境省「商用車等の電動化促進事業」


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