top of page
AEnB2Up6Wn5vln-YsV43qM7auWpedGjkE-TysnDdtogN0qGQ1Q2869jMsATGU8oYji6MSXVfhP0ZAtschg1F-bfU2T

〜 すべてを支える 〜 トラック用タイヤの歴史と特長

  • 執筆者の写真: 茂木 敦史
    茂木 敦史
  • 2023年6月1日
  • 読了時間: 4分

目次






タイヤがすべてを支える

超重量物を運搬する大型トラックも、乗用車も自転車も、「車両」と呼ばれるものはおおよそ「タイヤ」がその重さを支えています。 車体と地面をつないでいるのはタイヤのみということになります。 大型トラックには数十トンにもおよぶ重量を支えるため、たくさんのタイヤが装着されています。 今回は、輸送の重要な任務を担うタイヤについて掘り下げます。  

tires

タイヤの歴史

人類が「車輪」が使い始めたのは紀元前3000年だといわれています。 シュメール人が、それまで運搬の主役だったソリの下に、木の板を円形につなぎ合わせたものの外周に動物の巻き付けた車輪を取り付けたのが始まりとのこと。 その後、車輪の外周を鉄にしたものがローマ時代に登場します。 19世紀の中頃にようやくゴムを用いたタイヤが誕生しますが、鉄の車輪に生ゴムを巻き付けただけのものでした。 空気入りのゴムタイヤが発明されたのは、19世紀末のことです。 その後、タイヤの耐久性を高めるため、布や金属の強化剤がゴムに組み込まれ、徐々に現在のタイヤに近いものとなってきました。 近年では、天然ゴムと合成ゴムを混合したタイヤ素材の配合を研究したり、タイヤの溝の形状を最適化したりして耐久性、耐候性、環境性能が高められています。  

origin-tire

大型トラック用タイヤの特長

乗用車用のタイヤに比べて大型トラック用のタイヤは大きく、重く、丈夫にできています。 乗用車に比べてタイヤにかかる荷重が大きいのはもちろんですが、長時間連続して高速で長距離走行をしたり、路面が悪い環境で使用したりと、さまざまな状況を想定して製造されています。  

1. 強化された構造

大型トラック用のタイヤは、重い車体と荷物を安全に支えることができるよう、サイドウォール(側面)とトレッド(接地面)が厚くなっています。
 また、内部にはスチールベルトやナイロンコードなどの高強度素材を用いて補強されており、荷重と長時間高速走行での発熱に耐えられるよう設計されています。  

2. 耐久性の高い素材

タイヤは、主に天然ゴムと合成ゴムの混合物でできています。これらのゴムは、混合内容によってタイヤの柔軟性と耐久性をもたらします。一般的に、大型トラック用タイヤのゴム素材は、乗用車用タイヤよりも硬く、耐摩耗性が高くなるように設計され、長距離を長期間移動することによる摩耗に対して、耐性を持たせています。  

3. トレッドパターン

大型トラック用タイヤでは、トレッドパターン(接地面の溝の形状)が荷重分散、耐パンク性、そして様々な天候や道路条件に対する適応性を考慮して設計されています。  

4. リトレッドタイヤ(再生タイヤ)

大型トラック用タイヤは、摩耗したタイヤに新たにゴムを貼り付けて再生するリトレッドが一般的です。摩耗するのは主としてトレッド部分なので、他の部分を再利用することでコストと環境負荷を大幅に削減することができます。  

track-tire

使用目的に応じたタイヤ選び

大型トラック用タイヤとひとくちに言っても、さまざまな種類があります。 いわゆる夏タイヤと、雪道や氷結路で使われるスタッドレスタイヤ、季節を通じて対応するオールシーズンタイヤがあるのは乗用車と同様ですが、走行する環境や条件、用いる車種などにさらに細かく分かれています。  

・高速走行用

高速長距離輸送を担うトラックに用いられるタイヤで、転がり抵抗を抑えて燃費性能を向上させたタイヤです。  

・中低速走行用

都市内や近郊の輸送を担うトラックに用いられるタイヤで、耐摩耗性を重視して設計されています。  

・駆動輪用タイヤ

トラックの駆動輪に使用されるタイヤで、グリップ力と耐摩耗性を両立させるトレッドパターンとなっています。  

・トレーラー用タイヤ

トレーラーはトラクターにけん引されていることから、タイヤにかかる負荷が駆動輪用タイヤと異なります。 例えば3軸のトレーラーの場合、旋回時は軸によって横方向にねじれるような力が加わることから、それに対応したトレッドパターンを採用しています。  

car-tire

まとめ

トラック輸送では、運ぶ役割のすべてを最終的に担うのがタイヤです。 安全かつ安心の輸送には正しいタイヤ選びと、適切な空気圧、運行前のの点検が大切です。

岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から

最新記事

すべて表示
春の行楽シーズンは交通量が増える 〜休日・観光地周辺で意識したい安全運転〜

はじめに : 春は道路の雰囲気が変わる季節 春になると気温が上がり、外出しやすい日が増えてきます。 桜の季節や大型連休に向けて、観光地や行楽地へ向かう車の動きも活発になり、道路の交通量が増える傾向があります。 普段は比較的スムーズに流れているルートでも、休日になると急に混雑したり、運転に慣れていない車両が増えたりすることもあります。 春は、道路の雰囲気そのものが変わる時期といえるでしょう。 今回は

 
 
 
春の雨と強風に注意 〜視界不良・横風が運転に与える影響〜

はじめに : 春は「雨」と「風」が増える季節 春は気温が上がり始め、運転しやすい季節という印象を持つ方も多いかもしれません。 しかし実際には、天候が不安定になりやすく、雨や突風といった条件が重なる日も少なくありません。 春先は、短時間で天候が変化したり、雨と同時に強い風が吹いたりすることがあります。 こうした状況では視界や車両の安定性が低下し、事故リスクが高まる可能性があります。 今回は、春の雨や

 
 
 

コメント


bottom of page