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エコドライブにおける燃費実績の把握と分析

  • 執筆者の写真: 茂木 敦史
    茂木 敦史
  • 2017年11月28日
  • 読了時間: 4分

エコドライブへの取り組みの中で、必要になる情報があります。 そのひとつが「燃費実績」です。 個々の燃費実績を把握することで、エコドライブに限らず具体的な改善を行うことができるようになります。  

エコドライブの効果

エコドライブ(ECO DRlVE)とは、「ECOLOGY DRlVE」と「ECONOMY DRlVE」を掛け合わせた造語であり、環境に配慮した運転方法により環境保護、資源保護、経済的利益、さらに穏やかな運転を心掛けることによる安全性をも追及しようとする運動に由来しています。 すなわち、エコドライブは単にエネルギー消費の節減や経済メリットを追及するだけでなく、排出ガスの抑制、事故防止、経営コスト削減など、「環境」「安全」「経営」の3つの効果を期待するもので、業界の環境対策の中でも重要な取り組み課題として位置づけられています。  

燃費実績の把握と分析

エコドライブを推進するうえで、燃料の消費量や燃費の実績を把握することが必要不可欠となります。 こうした実績の把握のために以下に例示するような実績表を作ります。さらに、こうしたデータをドライバーに示したり、ドライバーや管理者の意見交換会の資料に活用するようにします。  

1、燃料消費量の把握

各車両ごとの燃料消費量は、給油明細表をもとに管理表を作成して把握することができますが、簡便な把握方法の一つに、給油の都度満タンにしてその給油量を把握する方法もあります。  

2、時系列にもとづく燃費管理

燃費の管理の基本は、季節波動などを考慮して、時系列にもとづいて行うことがポイントです。そのためには、次のような様式による管理表を適宜作成して、個々の車両やドライバー、グループごとの実績を把握するようにします。

3、燃料消費に影響する要因

車両の燃料消費量は、ドライバーの運転方法だけでなく次のような要因によっても影響を受けます。従って、評価にあたっては燃費の実績だけでなくこれらの要素をある程度加味する必要があります。   ① 運行条件 運行条件の異なる車両の燃費を単純に比較して、「こちらが良い、悪い」と判断することは、誤った判断となる可能性が大きいので注意が必要です。 車両相互の比較をする場合は、運行条件の近いもの同士を比較するなどの配慮が必要です。   ② 車齢 新車の方が燃費は良く、古くなるほど車両の各回転部分の摩耗が進み、この摩擦による抵抗が増えることで、燃費は悪くなる場合もあります。   ③ 道路の状況 勾配(坂道)の多い道路、カーブの多い道路では燃費が悪くなります。   ④ 交通状況 市街地は、信号や交差点が多いので発進・停止が多くなりがちで、さらに時間帯によって渋滞が多くなると燃費は悪くなります。   ⑤ 季節 外気温の低い冬期は燃費は悪くなりますが、夏期でもクーラーの使用が多いと燃費が悪くなる場合があります。   ⑥ 気象条件 降雪や台風など特殊な気象条件下では、路面が悪化したり風雨による空気抵抗が加わるなどで燃費が悪くなります。   ⑦ 車両の大型化の検討 車両総重量の異なる車両の燃費を比較しようとするときは、輸送トン・キロを用いると良いでしょう。 つまり、積載量によって車両(車両総重量)が重くなると、その分エンジンなどの負荷が大きくなり、転がり抵抗も増すことなどから燃費は悪くなりますが、これだけの要素で燃費の悪い車と判断することはできません。そこで、実際に輸送したトン数とそれに対する走行キロを掛け合わせた輸送トン・キロを算出し、これを燃料消費量で割って、輸送トン・キロを求めて、比較すると良いでしょう。 ただし、実務的には1運行ごとに輸送トン・キロを算出し、これを積算し整理していくことは、日常では煩雑な業務になります。しかしながら、単車の車両総重量8トン車から11トン車への切り替え、車両総重量20トン車から25トン車への切り替えのときや単車からセミトレーラへの切り替えのときなどの車両の大型化を検討する際に、この考え方が応用できます。   さまざまな条件下により燃費実績を細かく見ていくことで、エコドライブの取り組みへ繋がるだけでなく、車両の不調に気づくこともできます。   引用参考:エコドライブ推進マニュアル

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