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トレーラー運転のポイントを解説!運転感覚と道路状況ごとの注意事項

  • 執筆者の写真: 茂木 敦史
    茂木 敦史
  • 2022年6月17日
  • 読了時間: 7分

目次









トラックの単車よりも車長が長く、重量が重いトレーラーは積荷の有無や重さによって、実際に運転した際の感覚は思っている以上に異なります。

私たちが街中でよく見るセミトレーラーという車両は、トラクタ部分とトレーラー部分を連結させたもので、その

総重量は60トンとも言われています。

重量物の運搬には経験とコツが必要で、それは積荷がないときも同じです。重い積荷を乗せているときと同じ走行をしてしまうと、スピードが出やすく、滑りやすくなるからです。

このためトレーラーの運転は、他の車種よりも高い運転技術を必要とします。

今回はトレーラーの運転技術と交差点やカーブで運転するコツを解説いたします。



<積載時と空車時の運転感覚に注意>

トレーラは、積載時と空車時では重量差が非常に大きく、速度のコントロールやギア・チェンジ等の操作に大きな違いが生じます。

同時に、軸重配分の変化から、車両のバランスが大きく変わるので、空車時にハンドル操作やブレーキ操作の加減を間違えると、滑ったり、横転したりする危険性があります。

トラクタのみで走行する場合は、さらに車両のバランスが異なるため運転操作には注意が必要です。

<内輪差・側方の死角に注意>

普通のトラックと違ってトレーラーは小回りが効きません。


狭めの道路を左折する場合、トレーラは内輪差が大きいため、内輪差を意識して運転する必要があります。一旦右に振ってから曲がることがあります。

また、左側のミラーに映る範囲も狭く、左後方の死角が大きくなり、二輪車などを見落とし、巻き込むことがあるので注意が必要です。

右折時は、右折する側の道路に停止している車にトレーラ部分が接触することがありますから、側方や後方など周囲によく目を配るようにしましょう。

<カーブ運転のポイント>

きついカーブを曲がる時は、対向車線のはみ出しに注意してください。

右カーブでは内輪差により後輪が道路内側に寄ってしまいます。

車線側の車を引っかけないよう、必要に応じて大回りします。

左カーブではトレーラーの前部がトラクタより外側に張り出した状態になります。ゆっくり

内輪差を意識しながら、交差点の奥まで進入し、車輪の通過ラインを確認しながらゆっくり曲がりましょう。

<バック運転のコツ>

トレーラー運転で特に難しいと言われているのが「バック」運転です。大型車両である上に連結部分が屈曲しているからです。普通車とは運転感覚が全然違うので注意が必要です。


まずはトレーラーバックの基本的な操作を解説します。


・ハンドルを切る

トレーラーをけん引するトラクターの操作をすることです。乗用車とは逆方向にハンドルを切ることで

、「ステアリングを切る」とも言います。


・折れる

トラクターとトレーラーの連結部分が、バックの途中で「くの字」もしくは「逆くの字」に曲がることを「折れる」と言います。

・伸びる

トレーラーの折れを修正するための操作で、トラクターとトレーラーをまっすぐな状態に戻すことを「伸びる」と言います。


トレーラーをまっすぐバックに駐車させるには、この「折れ」と「伸び」を繰り返します。


向きの調整

普通車では曲がりたい方向にハンドルを切ればいいですが、トレーラーは曲がりたい方向と逆にハンドルを切らなければなりません。この場合のコツは、

運転席部分のトラクターを車の前輪と考えることです。

前輪をどちらに向けたらいいのかイメージして向きを調節しましょう。

うまく修正ができず困ってしまったら、無理せずに一度前進して持ち直しましょう。

またトレーラー後方は死角になりやすいです。バックミラーは意外と狭い範囲しか映し出されませんので、後方は見にくくなっています。そのため運転席の窓は全開にしてバックし、少しでも不安がある場合は一度運転席から降りて直接確認することが大切です。

<踏切の安全な通過方法>

トレーラーの運転時、台車の底部が踏切の盛り上がった部分に接触して動けなくなり、そこに列車が衝突するという事故もよく発生しています。踏切を安全に走行するために以下のことに注意してください。

・『下車してよく確認しましょう』

橋梁の継目や舗装の段差があるとハンドルをとられたり、トレーラーにおされたりして車両が不安定になることがあります。

・『車体の長さを考えて』

道幅の狭い踏切では落輪しないよう十分注意しましょう。対向車があってすれ違うのがギリギリの場合は、対向車を先に通しましょう。

・ 『万が一、踏切で立ち往生してしまったら』

警報器のある踏切では、警報器に取り付けてある、押しボタン式の踏切支障報知装置(非常ボタン)を押します。非常ボタンがない場合は煙の出やすいもので電車に合図をしましょう。

トレーラは一般の人間からしてみれば威圧感がある大きい車です。

周囲の状況と合わせて、積荷の影響もきちんと認識しておきましょう。


<ドライバーの目の高さ>

トラクタなど大型車の運転席から見た視界と乗用車の視界には大きな違いがあります。

トラクタは、乗用車の約2倍の地上2.5メートルほどで、下を見下ろすようになり実際の距離より長いと錯覚します。そのため、無意識のうちに視線は下向きになり、足元(直近の路面)を覗き込むように走行します。

前車との距離空間が広く見えて実際よりも余裕があると感じてしまうがために、車間距離を詰めすぎる傾向にあります。

特に夜の運転には注意が必要です。

夜間の運転は明かりが少ないため交通事故を引き起こす危険性があります。


夜間に発生する事故は死亡事故に繋がる深刻な事故が多く、夜間の死亡事故の発生率は日中の約2.8倍にものぼると言われています。

大型車両の夜間走行での事故発生原因には以下のようなことが挙げられます。

・蓄積する疲労により注意力が低下する


トレーラーの運転手は長距離運転や集荷作業の疲れを感じるケースが多く、精神的にも肉体的にも疲労をもたらす。


・車間距離不足になりやすい


車両によってテールランプの大きさが異なることから車間距離を判断し難くなる傾向にあります。



・反射光が少ない


ドライバーの目とライト(前照灯)の位置が離れているため、目に返ってくる反射光が少なく、歩行者などの発見遅れを招きやすい。


・右方からの横断歩行者は特に発見しにくい


・前方が見えにくい


乗用車と比べて、前照灯から照射された光を上から見下ろすため、足元だけが明るく、前方が暗闇になることが多くあります。

疲労防止のために適度な休憩を挟んだ運行計画を立てるなど健康管理もドライバーにとってとても重要なことであります。

<その他の注意点>

トレーラは2つの車両を連結しているため、運転席に荷台の挙動が伝わりにくく、荷台に傾き等の異常が発生してもドライバーの感知が遅れる場合があります。

  • 国際海上コンテナでは、内容物の重心位置や移動状況がわからないため、横転事故になるケースが多発しています。とくに慎重な運転を心がけてください。

  • タンクトレーラ等、液体や粉末等を輸送するトレーラでは、急なハンドル操作による内容物の揺れ動きにより車両バランスが失われ、横転する危険性があります。

  • 山道やカーブでの運転はとくに注意が必要です。

  • あおりの無いトレーラで鉄板等の重量物を運ぶ場合、急ブレーキにより積載物が前方に移動し、運転席を直撃するおそれがあります。

参考:

トレーラハンドブック


<まとめ>

今回はトレーラー運転のコツと注意点を解説いたしました。大きな車両を運転することはとても大変なことです。トレーラーの特性を理解することで多くの事故を未然に防ぐことができます。車両のコントロールをして、安全な走行を心がけましょう。

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