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パレット輸送の特徴とは?荷崩れを防ぐ正しいパレットの積み方

  • 執筆者の写真: 茂木 敦史
    茂木 敦史
  • 2023年1月13日
  • 読了時間: 7分

目次






荷崩れが原因で起こるトラックの事故は後を絶ちません。荷崩れを起こすと、ハンドルのバランスが悪くなり運転に支障が出てしまいます。また、支障が出るだけでなく、ドライバーの命にも関わることもあります。荷崩れを起こした重たい荷物が、急ブレーキの際にドライバーの背後の壁を突き破ってきたことも事故の事例として残っています。

安全・的確に荷積みをすることが、ドライバーや周囲の事故防止に繋がります。

では安全な荷積みにはどのような種類があるのでしょうか。

今回は、輸送・荷役・保管するために荷物を載せるパレットを使った、「パレット輸送」と「

荷崩れしないための正しいパレットの積み方

」を解説します。

安全運転のためには、パレット輸送の特徴を理解すること、荷物の正しい積み方を知ることが大切です。

<パレット(輸送)とは>

パレットとは、荷物を載せる運搬台のことで荷積みの際には無くてはならないものです。

パレット輸送とは、工場やトラック、海上コンテナ、倉庫、運送会社の営業所で

作業効率や生産性の向上のため、作業負担を軽減させる目的のために導入されています。


パレットにはたくさんの荷物を載せることができ、フォークリフトやハンドリフトなどを使って、荷物を載せたままパレットを移動させたり、パレットに荷物を載せたままトラックなどへの積み込みをすることも可能です。

物流拠点での荷物管理や輸送の効率化に役立っています。

ここでパレットの歴史を簡単に振り返ってみましょう。今から約100年前の1920年代、米国でフォークリフト開発により木製パレットの輸送・保管使用が開始されました。そして1940年、第二次大戦での米軍の物流作戦として使用されたことにより民間に普及が広がったと言われています。一方日本では、

第2次世界大戦後にアメリカ軍が使用していたパレットが日本に入ってきたのが始まりです。

1960年代の高度成長による物流量の増大にともなって大量使用が始まり今に至ります。これまで手作業で行っていたことがパレットの出現により一変。労働力・時間の効率化を実現しました。物流を変えた画期的なものとなりました。

<パレット輸送の特徴>

メリット

・荷物をまとめて管理・保管・運搬できる

パレット単位で保管・管理・輸送ができるため、作業効率が大幅に向上します

作業の手間を省くことができ、一度に多くの荷物をスピーディに運びます。

積み込む際に抜かりがなければ、積み降ろし忘れを防ぐことも可能です。

・荷物を積んだ状態で安定性を保てる

荷物を積み付けたまま動かせるため、安定性を確保できます。

・無駄なく積載できる

パレットを用いてほぼ同じ形・同じ大きさの直方体に仕上がるので、倉庫内で保管するときもトラックに積載するときも無駄な空間をつくりません。トラックの空間を無駄なく利用できるため、一度に多くの荷物を効率的に輸送することができます。

・荷物の破損を防ぐ

手作業での積み下ろしをすると、荷物を触る機会が多いため破損させてしまう可能性が高まります。

パレット輸送なら、荷物の周囲をラップフィルムで包んでひとまとめにします。フォークリフトはパレットに機械を差し込んで運搬し、荷物に直接触れることはないため、破損や汚損のリスクを抑えることができます。

デメリット

・フォークリフトがないと移動できない

フォークリフトには資格が必要です。資格がない場合は人力で運ばないといけないため手間も負担もかかり大変です。代用としてハンドリフトを使用できますが、多くの荷物を運ぶためにはフォートリフトは欠かせないでしょう。

・保管のため大きなスペースをとる

パレットは縦横の辺が1,100mm(=1.1m)あるため保管・管理には広いスペースが必要です。倉庫が狭い場合は作業スペースを圧迫する恐れがあります。作業スペースも含めて適切なプランニングが必要です。

・積み方によっては荷崩れする可能性がある

ラップフィルムで荷物を包んでいても、輸送中に揺れによって荷崩れする可能性があります。慎重な作業が求められます。


<パレットの種類>

今回は代表的な4つのパレットを紹介します。それぞれの特徴を理解し、荷物によって必要なパレットを使い分けましょう。

木製パレット

世界的に最も頻繁に使用されているパレットです。生産・廃棄にかかるコストが低く、荷積が滑りにくいというメリットがある一方で、害虫(卵等も含む)が付く場合もある為に食品物流には向きません。

プラスティックパレット

ポリエチレンやポリプロピレンなどを素材に用いているタイプです。衛生面、安全面、コスト、環境面と優れています。

金属パレット

アルミニウムやスチールなど、金属素材を用いて形成されたパレットです。強度や耐久性に優れているため、精密機器輸送に使われることが多いです。一方で滑りやすいものもあり、重くコストが高いというデメリットもあります。

紙製パレット

段ボールなど紙を素材にしたパレットです。軽量で扱いやすくエコな素材ですが、耐久性や耐衝撃性は低いため使い捨てを前提として運用されています。環境保護の観点から利用される場合もあります。

<パレットの荷積みパターン>

パレットは、2段3段と重ねて使うことができて非常に便利です。


しかし積めば積むほどバランスが取れなくなってくるので、高く積むためには、荷物によって適切な積み方を使い分ける必要が出てきます。

代表的な手法を確認していきましょう。

【ブロック積み】

主にブロック積みが使われる積荷:ダンボール


ブロック積みは、レンガやコンクリートブロックで塀を作る時のようにすべて同一の方向に並べ、各段の配列も同じにして積み上げる方法です。平積みともいいます。

これは、最もシンプルな積み方ですが、前後左右の揺れによる荷崩れを起こしやすいので、積み上げた後はベルトでしっかり固定しましょう。


【交互列積み】

主に交互列積みが使われる積荷:ダンボール、米俵・飼料などの袋詰貨物、レンガ・石材


交互列積みは、段ごとに荷物をすべて同じ方向に積み上げる方法です。

奇数段と偶数段で90度回転させるところが特徴で、メリットとして積み方が簡単、荷物を積んだ際のベルトが締めやすい、重量が荷台に均一にかかる、といった点が挙げられます。

荷崩れも起こしにくいので、積み付けでは良く使われています。


【レンガ積み】

主にレンガ積みが使われる積荷:ダンボール、米俵・飼料などの袋詰貨物


レンガ積みは、1つの段で荷物を縦横方向に向きを変えて積む方法です。

各段の配列は同じですが、段を重ねるごとに向きを180度変えて積み上げるのが特徴です。

レンガ積みは、荷崩れを防止する効果が高いだけでなく、検品の際に商品が見やすいということで、倉庫へ納品する際の基本の積み方です。

【スプリット積み】

主にスプリット積みが使われる積荷:形が違うダンボール

スプリット積みは、形状の異なるダンボール箱をレンガ積みした際に相互間に隙間(スプリット)ができる積み方です。

レンガ積み同様に荷崩れしにくく、積み方も簡単。ラップ巻きやバンド締めもやりやすいことから倉庫や運輸作業の現場でよく用いられます。


【ピンホイール積み】

主にピンホイール積みが使われる積荷:ダンボール、米俵・飼料などの袋詰貨物


ピンホイール積みは、荷物の縦横を風車形に組み合わせつつ中央に空間を設けて配列する方法で、別名“風車形積み付け”とも言われています。

段ごとに向きを180度変えながら積み上げて行くので、

横向きの力にも安定させることができます。

軽量で長方形の荷物を正方形のパレットに積む際によく使われる積み方です。

<まとめ>

パレットは現代の倉庫管理、運搬方法に欠かせません。

今回はパレット輸送の特徴から種類・積み方を紹介いたしました。

多くの荷物を一度に輸送できたり、作業負担が減ったりと作業効率のメリットが大きい輸送方法です。

荷崩れを防ぐためには「貨物の積付け」「貨物の固縛」「運転方法」の3点を組み合わせて実行する必要があります。「貨物の積付け」は今回解説した荷積みパターンを参考にしてください。荷物の種類やサイズによって、的確な荷積方法は異なります。適切な荷積みパターンを利用し、丁寧に作業を行いましょう。

参考サイト:

行列のできるトラック相談所

http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-541.html

やってみようUPR

https://www.upr-net.co.jp/info/pallet/pallet_size.html

一般社団法人 日本パレット協会

https://www.jpa-pallet.or.jp/page.php?page_id=54

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