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モーダルシフトで環境改善を後押し

  • 執筆者の写真: 茂木 敦史
    茂木 敦史
  • 2021年7月30日
  • 読了時間: 4分

こんにちは。 7月23日、1年越しに東京2020オリンピックが開催されましたね。 開会式のピクトグラムも話題になりましたが、皆さまはどの競技に注目していますでしょうか?  

  日々、様々な競技で熱い戦いと感動のパフォーマンスが繰り広げられていますが、 その選手たちを苦しめるのが日本の過酷な暑さです。     日本の夏の暑さは気温も湿度も高く、立っているだけでも汗が止まらずエネルギーが奪われます。 そんな環境下で試合をするのは非常に大変で選手たちを苦しめる存在でしょう。   特に試合が長時間に及び耐久戦になるテニスでは猛暑により棄権する人も出るくらいです。 これに多くの選手たちが協会に、競技時間の変更を求めました。 その結果、29日の試合から試合のスタートを午後3時へ変更になりました。   日本人でも辛い夏の酷暑は8月もまだまだ続くでしょう。 こまめな水分と塩分補給、規則正しい生活を送り、引き続き熱中症対策をしていきましょう。     さて今回は、環境改善や運送業界の人手不足を解決すると期待される「モーダルシフト」について解説していきます。    

<モーダルシフトとは>

モーダルシフトとは、

トラックなど自動車で行われている貨物輸送をより環境負荷が低い輸送手段に切り替えること

を言います。環境負荷が低い輸送手段は具体的に、鉄道と船舶が挙げられます。 多くの企業では商品の生産から廃棄にいたる全ての場面で、環境負担を軽減する活動が取り組まれています。それにプラスしモーダルシフトを取り入れることで、更なる

環境負担の軽減

が期待されています。  

<モーダルシフトでどれぐらい変わる?>

それでは、モーダルシフトを取り入れることにより具体的にどれぐらいの変化があるのでしょうか?国土交通省の調査結果から見ていきます。   1トンの貨物を1km運ぶ(=1トンキロ)ときに排出される二酸化炭素の量は、トラック(営業用貨物車)が225gであるのに対し、鉄道は18g(約1/13)、船舶は41g(約1/5)しかありません。中でも鉄道は営業用トラックの約13分の1と、様々な輸送機関の中で環境負荷が最も少ない輸送手段です。 つまり

輸送方法をモーダルシフトすることで、8~9割の二酸化炭素を削減できる

のです。 (参考:国土交通省「運輸部門における二酸化炭素排出量」)    

<メリット・デメリット>

メリット

・二酸化炭素の排出量を削減

・ドライバーの人手不足を解消

・一度に大量輸送が可能に

コンテナでの輸送となるため、物流の効率化が期待できます。  

デメリット

・コストが割高になる

鉄道や船舶の輸送は長距離に適していることから、長距離ドライバーの負担を解消できます。その反面、近距離や中距離ではコストが大きいです。近年では小口配送が増えていることから、割高になってしまいます。  

<事例と支援策>

国土交通省は流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律

「物流総合効率化法」

を定め、労働力不足や小口輸送の進展、環境負担の軽減を図るため物流効率化の取組を支援しています。また、これに基づき実施されるモーダルシフト等の実施事業

「モーダルシフト等推進事業」

を随時受け付けているそうです。   その他に、

「グリーン物流パートナーシップ会議」

という物流企業の連携や排出量削減などを支援するための会議もあります。企業・団体・個人のいずれも参加することができ、モーダルシフトについて学べ、最新の情報を取り入れることができます。  

<課題と今後の在り方>

このように環境面の負担を軽減できるだけでなく、働き方改革にもつながるモーダルシフトですが、中小企業で実現するにはまだ難しいのが現状です。

急な出荷量の増減に対応できない他、倉庫費用という新たな経費が発生する

ことが推進を阻む原因となっています。   こうした問題の解決策のひとつに

「シェアリング」

が挙げられます。 (前回のブログ「物流とシェアリングエコノミー」を参考) 三菱食品では、トラックの空スペースを企業間でシェアし、物流積載率の向上につなげる「余積シェアリング」をスタートします。   企業と企業のつながり、マッチングがモーダルシフトにおいて重要となっていくでしょう。  

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