9月になりましたがまだまだ暑い日差しが照りつける日が続いていますね。今年の夏は各地で記録的な猛暑となり二十四節気で夏の終わり頃を表す「処暑」を過ぎてもなお各地で暑さへの注意を促す天気予報が毎日のように流れています。近年の猛暑での生活様式と明らかに異なることは新型コロナウイルスの感染防止策の為の「マスクの着用」ではないでしょうか。感染拡大を防ぐ為に1.3密(密集・密接・密閉)を避ける2.ソーシャルディスタンス(身体的距離)の確保3.手洗い、うがい4.マスクの着用、こういった基本的な対策を日常にした「新しい生活様式」の実践が私たちひとりひとりに求められています。しかし暑い日の「マスクの着用」はなかなかつらいですよね。●マスク着用のリスク●以前ですとマスクは風邪気味の時や花粉症の方が冬から春先に着用する機会が多かったものですが、夏季にもマスクを着用することにより肌荒れ、赤み、ニキビ、痒みや湿疹といった「肌トラブル」も増えてきているそうです。マスクの素材選び等も慎重になりますが、症状が改善しない場合は皮膚科を受診することが推奨されています。最近ではマスクも様々な種類のものが販売され色物も柄物も様々で、涼感素材や耳掛けの工夫がされているものなどバリエーション豊かになってきました。しかし、ここで注意しなければならないのが夏場の屋外での「黒系」のマスクの着用です。ファッション性も大切ですが「黒」は太陽光の吸収性が極めて高く光を反射する「白」に比べ表面温度が5度~10度高まるとも言われています。とはいえ「白」のマスクをしていても「熱中症」のリスクが高まることが非常に問題となっています。●新型コロナと熱中症●厚生労働省の「令和2年度に必要な熱中症予防行動」というリーフレットによると新型コロナウイルスの感染予防と、熱中症の予防を両立させることを主眼とし、3密対策などをしっかりと行った上で、熱中症を防ぐためにマスクをはずすことを推奨しています。マスクを着用して呼吸すると熱気や湿気が内側にこもりやすく、息苦しさも加わり心拍数や体感温度が上がります。それにより、知らないうちに体温が上昇し、熱中症や脱水症状を引きおこす恐れがあるのです。また呼気に含まれる水蒸気や二酸化炭素がマスク内にこもり息苦しくなると、酸欠状態となり、それが原因で頭痛を引きおこすことがあります。ただし、頭痛の原因が熱中症ということもあるため、熱中症が疑われる場合は身体を冷やして休むようにしましょう。もし症状が改善しない場合は、すぐに病院を受診するようにしてください。●車内での熱中症●家の中や屋内に比べ車の中という空間は狭い為エアコンさえつければすぐにひんやりと快適に過ごせるものです。ただしそれはエンジンがついているからこそで停止後は驚くほど早く車内温度は高温化します。JAFによる検証実験によると気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った密室状態でエンジンを停止してわずか15分後には人体に危険なレベルに到達するそうです。また、日陰に車両を駐車していたとしても、その車内温度の差はわずか約7℃で、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意が必要とのことです。また太陽から来る遠赤外線である輻射熱は車内を通過し、目に見えない熱がどんどんドライバーの身体を温めます。これによりドライバーが想像しているよりはるかに水分を奪います。加えて、エアコンによる車内の乾燥により「隠れ脱水」という知らず知らずのうちに極めて深刻な脱水症状に陥ってしまう危険性もあります。屋外に比べ車内では直射日光を受けない、そして感染のリスクは少ないという安心感もあるかもしれませんが「熱中症」の予防も忘れずにこまめな水分補給と休憩、身体を冷やすこと、そして周囲の状況に注意をはらいながらマスクを外すようにしましょう。●車内でのマスク着用●3密を避けるには公共交通機関よりも車の方が安心!と思う方も少なくないでしょう。確かに不特定多数の人と乗り合うことがない点では乗用車の使用はリスクが少ないかもしれません。しかし車の中は密閉空間であり密接が生じやすい環境ですので車内で1分会話するだけで、せき1回分に相当するおよそ1万個のウイルスが飛散するといいます。また仮に感染者が車の中でマスクをせずに会話を続けると、およそ30分で車内全体にウイルスが拡散する恐れがあるそうです。そこでやはり車内の換気が非常に重要だということがわかります。時速50kmで走っている場合、窓を全開にすれば一般的な車の体積からいって1秒もあれば十分空気の入れ替えができますのでこまめに換気を心掛けましょう。一人きりで乗車している際にはマスクを着用する必要性が低いかもしれませんが同じ車両を複数のドライバーで交代して運転する場合はドライバーが触れるハンドル、ウインカー、サイドブレーキ、カーナビ等のこまめな消毒とドライバー自身も手洗いを欠かさず行いましょう。まだまだ暑い日は続くかと思います。マスク着用における熱中症にはくれぐれもお気を付けください。