未来の農業を守る!農機のEV化
- 茂木 敦史
- 2022年11月25日
- 読了時間: 4分
目次
2022年11月 世界人口が
80億人
に達したと国連による発表がありました。
また、世界の人口は2058年に100億人に達する見通しとのことです。
日本では 他の先進国と同様
人口が微減化する少子高齢化が深刻な問題となっていますが
途上国の人口爆発が抱える問題もまた複雑かつ深刻化しています。
<食料問題>
人口増加の問題点に
貧困や経済格差の拡大が挙げられます。
それは人口が増加によって 資源の消費が増え、
様々な生産が追いつかなり、
食糧や水、住宅、雇用などが不足してしまうことが原因とされています。
とりわけ食料問題は深刻で 国際連合食糧農業機関(FAO)は 食糧、飼料、バイオ燃料を含む農業生産の生産量を 2050年には2015年の水準より50%以上を増加させる必要性を唱えています。 人口激増化の途上国では慢性的な
飢餓問題
が懸念されていることに対して 少子化傾向の先進国では
フードロス
の問題が深刻でもあり
世界中で食料問題の対策が課題となっています。
食料を安定的に確保し 安心安全な食の未来を残すために
「農業」の役割は非常に重要となります。
<スマート農業>
農業就業人口の減少は大きな課題です。 日本でも 2010年の農業就業人口のうち、 65歳以上は約160万人で全体の約6割、平均年齢は65.8歳でした。 2019年になると、65歳以上は約118万人で全体の約7割を占め、平均年齢は67.0歳と 農業従事者の
高齢化
が進んでいます。 また、
若者の農業離れによる人手不足
少子化で後継者が生まれないといった問題点が指摘されています。
加えて、耕作放棄地は2015年に40万haを超えていると言われています。
そこで近年
ロボット技術や情報通信技術(ICT)等の
先端技術の活用による
新たな農業=「スマート農業」
を推進する取り組みが進められています。 農林水産省が掲げる
「スマート農業」
では
その実現に向け、下記の5つが定義されています。
★超省力・大規模生産を実現
トラクター等の農業機械の自動走行の実現により、 規模限界を打破
★作物の能力を最大限に発揮
センシング技術や過去のデータを活用した きめ細やかな栽培(精密農業)により、 従来にない多収・高品質生産を実現
★きつい作業、危険な作業から解放
収穫物の積み下ろし等重労働を アシストスーツにより軽労化、 負担の大きな畦畔等の除草作業を自動化
★誰もが取り組みやすい農業を実現
農機の運転アシスト装置、 栽培ノウハウのデータ化等により、 経験の少ない労働力でも対処可能な環境を実現
★消費者・実需者に安心と信頼を提供
生産情報のクラウドシステムによる提供等により、 産地と消費者・実需者を直結
将来の労働者不足を補う取り組みとして 最先端の技術を用いた新しい農業「スマート農業」は 農作業の
省力化・省人化
が可能になりえます。
<農機のEV化>
先端技術を活用した「スマート農業」の促進に欠かせないのが
農機のEV化
です。
農業就業人口不足のためだけではなく
農林業から生じるとされる温室効果ガスは
世界全体で排出されるガスの2割とされ
環境問題
への取り組みとしてもEV化は推奨されます。
農機の国内大手
クボタ
は 電動トラクターや電動建機の開発を手掛け 2023年末を目途に欧州で小型のトラクターと建機を市場に投入する予定としています。 しかし 今の技術で中大型機をEV化するには バッテリーの小型化が課題となっており、実現化のためにその技術開発が急がれています。 また農機大手の
ヤンマー
でも2050年までに 自社製品が出す温暖化ガスを実質ゼロにする目標を掲げ 2025年までにトラクターなどの電動農機を発売すると発表しています。 海外では トラクター界の「テスラ」とも言われている アメリカの
モナークトラクター
社が
2023年から量産化するトラクターが注目されています。
それが世界初の自動運転で走行できる電動トラクターで、
パワーは標準的とされる40馬力で、
自動運転などの設定は運転席近くのタッチパネルで行います。
車体の前方に搭載された高容量バッテリーで、最大10時間稼働とのことです。
価格は1台およそ1000万円と決して安くはありませんが、
労働者不足の解消、脱炭素だけでなく
高騰するディーゼル燃料により年間65万円程の節約になるといいます。
持続可能な農業を支えるであろう農機のEV化は
農業人口減少や排ガスの解決策として期待される一方で
導入費用や運用
が課題とされており
日本のみならず世界の農業の今後に良策が伴うことを願います。
<まとめ>
世界人口増加で食料問題が深刻化しています。
日本をはじめ先進国では農業人口の減少が懸念され
その解決策の一つとして農機のEV化が注目されています。
様々な課題を解消しEV農機によって未来の農業、食料問題が明るいものになるよう期待したい。





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