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自転車の普及と交通課題

  • 執筆者の写真: 茂木 敦史
    茂木 敦史
  • 2022年6月3日
  • 読了時間: 4分

目次





6月3日は世界自転車デーです。

世界自転車デーとは2018年に国連で採択されたもので、

自転車のさらなる普及や活用、人々の健康や運動能力を促進することを目的としています。

自転車は利用するときに二酸化炭素が発生しない「環境負担の少ない交通手段」です。持続性が高く、環境に優しい乗り物として近年注目を集めています。

環境面に良いだけではありません。健康・教育面でもメリットがあります。

自転車は取り扱いやすい乗り物なので子供から大人まで幅広い世代が利用できます。

ペダルをこぐ運動は足や腰の筋肉を使うため、下半身を鍛えるのに最適です。こうした有酸素運動を続けると免疫機能の向上や睡眠の質の向上に効果的だと言います。

世界自転車デーは、1型糖尿病や2型糖尿病の人々に対する

健康的な生活の啓蒙活動にも役立っています。

自転車はコロナ禍で

感染リスクの低い移動手段として需要が高まっています。

そこで今回は、世界や日本でどれほど自転車が普及しているのかを見ていきたいと思います。

<世界の自転車普及率>

世界の人口当たりの自転車保有台数ランキング、トップはどこの国かご存じでしょうか?

それはオランダです。聞いたことある方も多いと思いますが、オランダは人口100人当たりの普及台数がなんと109台!一人一台は所持していることになります。ちなみに日本は68台で北欧諸国に次ぎ世界第6位です。

自転車大国であるオランダは土地が平坦でサイクリングしやすい環境にあります。またガソリンが日本よりもかなり高価であるといいます。そのため経済的で環境にも優しい自転車が普及しているのだそう。自転車専用道路が国中に整備されているだけでなく、電車・船への持ち込みも可能と自転車中心の街づくりが進められています。

(参考資料:自転車産業振興協会「自転車統計要覧」)

<コロナ禍で人気のレクリエーション>

帝国データバンクの調査によると、通期予想を含めた2020年度の自転車販売市場(事業者売上高ベース)は2100億円を超え、過去最高を更新したと言います。

コロナ禍が拡大・長期化するなかで感染リスクの低いパーソナルな移動手段として自転車が見直されたことが背景にあります。3密を回避できるため通勤や通学で利用する人が増えています。また長期にわたり外出自粛が続いたことが原因で、ストレスが溜まり運動不足になった人は多いと思います。そんな状況での気分転換としてサイクリングが注目を集め、自転車ブームが再来したのです。

<日本における自転車の課題>

自転車の普及が広がる中で課題も多く見られます。配送サービスによる危険な運転の横行が代表的な例です。いまや日常生活に浸透しているフードデリバリーの多くは自転車での宅配です。商品の配達を急ぐため、交通ルールを無視して運転するドライバーは多くいます。交差点で「一時停止せずに走る」自転車をよく見かけますが、これが事故やトラブルを招く原因となっているのです。

こうした自転車利用者のルール違反やマナーを取り締まるために、走行ルールの徹底が求められています。道路交通法で定められている自転車安全利用五則はご存じでしょうか?自転車を利用する際に気をつけたいポイントですので、今一度確認してみてはいかがでしょうか。

1.自転車は、車道が原則、歩道は例外

 道路交通法上、自転車は軽車両と位置付けられています。

したがって車道と歩道の区別があるところは車道通行が原則です。

2.車道は左側を通行


自転車は、道路の左側に寄って通行しなければなりません。

3.歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行

 歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません。

歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。

4.安全ルールを守る

 〇飲酒運転・二人乗り・並進の禁止

 〇夜間はライトを点灯

 〇交差点での信号遵守と一時停止・安全確認

5.子どもはヘルメットを着用

幼児・児童を保護する責任のある方は、幼児を幼児用座席に乗せるときや、幼児・児童が自転車を運転するときは、幼児・児童に乗車用ヘルメットをかぶらせるようにしましょう。


(参考:警視庁 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/info.html )

<まとめ:東京が自転車天国に?都知事の構想>

東京都の小池都知事は、レインボーブリッジ(高速道路)を封鎖して自転車で走行する11月の「臨海部レガシースポーツイベント」の開催に向けて「東京を自転車天国にしたい」

イベント開催に意欲的です。臨海部レガシースポーツイベントはプロの自転車選手によるレースや、家族連れでも参加可能なイベントが催される予定です。この大規模なイベント開催で、自転車利用者の増加や普及、観光産業の復興が期待できます。

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