身近なセミトレーラ
- 茂木 敦史
- 2015年1月5日
- 読了時間: 4分
セミトレーラについて、もう少し知識を深めてみましょう。
前回は、トレーラの種類について大まかにご紹介しました。
その中のセミトレーラについて、細かく述べていきます。
セミトレーラ(Semi-trailer)
一番想像しやすい、日本では最も一般的なトレーラ。
あらゆる用途に使われる。縦列駐車や後退が可能なため、使い勝手が良い。
トラクタとの連結を前提とした構造のため、トラクタ単体には積載スペースがない。トレーラ単体には前輪がないため、基本的に非連結時にはどちらも運搬車としての役割を果たさない。
また、トラクタを切り離すことができることから、フェリー航送ではトレーラのみを積み込める。そのため、運賃と運転手の人件費を抑えることができる。
トラクタとトレーラ、両方合わせてセミトレーラができています。
フェリー航送では非常に便利な機能ですよね。
車両総重量は最遠軸距に応じ、トラクタは25トンまで、トレーラは28トンまでとする必要がある。トラクタ側にかかる重量の根拠となる第五輪荷重の表示が義務付けられている。
車軸の数は、積載重量・車輪・車軸・サスペンションの許容負荷容量の関係で決定する。
車両総重量60トン位の場合は3軸が多く、それ以上の場合は4軸以上になることが多い。用途によっては車軸がステアする構造になる。
欧米や豪州ではダブルスやトリプルスが認められている。しかし、日本ではシングルスしか認められていない。
ちなみに日本でも、トラックによる貨物輸送量が増加の一途をたどっているため、輸送の効率化を図る狙いから導入を進めてきた。しかし、公道での試験運行にまで漕ぎ着けたものの、橋梁の許容重量や交差点右左折時の通過時間など、主に地上側の理由で実用化には至らなかった。
重量の問題が出てきてしまうと、日本では橋や道路の構想上なかなか難しいところです。 また、大きければ大きいほど、そもそも入れる道も少なくなりますよね。 なお
セミトレーラには、型の種類が複数
あります。
スタンション型
主に鋼材や原木やコンクリート製品などの運搬に使われる。
フラットトレーラをベースに前方に前タテ、側面には決まった数のスタンション、ワイヤーフックを設置する。最大積載量や重心高さによって、その高さやスタンションの数が決まってくる。
あおり型
チャンネル車とも呼ぶ。
大きく分けて、固縛を前提にしたものと、固縛を前提にしないものがある。
固縛を前提にしたものは、主に雑貨や瓦などの運搬に使われる。荷台の前方に鳥居、側面後方にはあおり、中柱、ワイヤーフックを設置する。
固縛を前提にしないものは、主にスクラップの運搬に使われる。荷台の4方に角パイプを段々と積み上げるか、高張力鋼板を使用して箱状にする。
船底型
フラットトレーラをベースに、荷台中央を積荷が安定するように中央を船底状に窪ませているもの。
コイルなどの円筒状の荷物の運搬に使われる。
コンテナ型
海上コンテナの運搬に使われる。
コンテナを固定するためにシャーシフレームの4角にツイストロック装置を装備している。20ftコンテナ専用の短尺車と、40ft用の長尺車がある。
後者の中には、20ftコンテナ1個積みも可能としたものもある。車軸が2軸・3軸の2種類がそれぞれに存在し、近年ではフル積載対応の3軸シャーシの普及が目立つ。
バン型
最も基本的な箱型仕様のトレーラ。
大きく分けて、側面が大きく上方向に開くウイングタイプと、後部・側面に扉のあるバン型に分かれる。
冷凍・冷蔵仕様のトレーラは後者の形態が多い。中には、海上コンテナトレーラを改造してバントレーラとして使用する例もある。
タンク型
液体燃料を運ぶのに使われる、いわゆるタンクローリーと、粉粒体の運搬に使われるバルク車と呼ばれるタイプがある。
自動車運搬型
自動車の運搬に使われる。いわゆる車載専用のセミトレーラ。
1台でも多く運べるように、トラクタ側にも積載できるものもある(通称亀の子トラクタ)。
幌型
アオリ付の平ボディ車をベースに、骨組み付の幌をかぶせたタイプ。 荷物が雨に濡れるのを防ぐことができる。アコーディオンの様に前後に伸縮可能である。 以上のように、セミトレーラのなかでもたくさんの種類が存在しています。 大通りや高速道路など広い道路を走るトレーラは、実は
運ぶ物の目的別に細分化されている
のです。 だからこそ、安全に安心して荷物を運搬できています。 引用参考・セミトレーラー




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