top of page
AEnB2Up6Wn5vln-YsV43qM7auWpedGjkE-TysnDdtogN0qGQ1Q2869jMsATGU8oYji6MSXVfhP0ZAtschg1F-bfU2T

運行管理者の業務内容とは?運送現場の安全を守る仕事

  • 執筆者の写真: 茂木 敦史
    茂木 敦史
  • 2022年8月15日
  • 読了時間: 6分

目次





トラックやトレーラドライバーを含め、運送業界にとって、運行管理はなくてはならない大切な業務の一つです。運行全体の管理を行う運行管理者は、国家試験ですので一定の要件を満たした人しかなることはできません。法令理解と遵守はもちろん、 運転者の教育・指導にも一定の知識や対応が求められ、安全管理上の極めて重要な役割が課せられています。そんな重要な役職である運行管理者は、具体的にどのような業務内容で必要性とは何か、解説していきます。

<運行管理者とは>

運行管理者とは、運送会社などで配置が義務付けられている国家資格です。

ドライバーによる事故防止のために重要な役割を担っています。

運行管理業務遂行の目的は、安全・安心・確実な輸送を実現することです。

そのために貨物自動車運送事業法や道路交通法をはじめとする各種関係法令を遵守することで、交通事故を防止します。

この運行管理業務を的確に実行するためには、運転者や運行管理者の確保、休憩施設や睡眠施設の整備、適切な勤務時間及び乗務時間の設定、点呼の確実な実施、車庫と営業所が離れている場合の連絡体制の整備、事故防止についての教育・指導体制、事故報告体制の整備及び社内の指揮命令・明確化等さまざまな体制を整備することが必要です。

また、全ての事業所に運行管理者を 1 名以上選任しなければなりません。点呼時に飲酒運転の防止を図るため、アルコール検知器の利用が義務付けられていること、車両総重量7トン以上のトラックに運行記録計の装着が義務付けられたこと等安全確保に対する強化が図られており、貨物自動車運送事業者への行政処分や運行管理者資格者証の返納命令基準も厳しくなっています。

さらに、運行管理者に対する一般講習の受講義務は、貨物自動車運送事業者の責任で運行管理者に受講させること等、これら法令改正に伴う業務内容の変更にも的確に対処できる体制も整備しなければなりません。

<運行管理者の必要性とは>

昨今ではネット通販が広く普及し、宅配の需要が高まったこともあり運送業界は右肩上がりで成長しています。しかしそれに伴いトラックドライバーへの負担も大きくなっています。

長距離を運転することになれば、深夜や早朝に就業する場合もあり、労働時間は不規則になりがちです。労働環境に過酷なイメージがあるため、ドライバー希望の人材が少なく人手不足という課題もあります。

運行管理をしっかりと行うことによって、健康管理や休暇時間の調整、過労を防ぐことができるため、従業員への働きやすい環境の提供ができるようになります。

これらの課題の改善が運行管理者に求められていることであり、運送業において必要性が高くなっています。

<運行管理者の業務内容>

上記でも記載しましたが、運行管理者は「道路運送法」及び「貨物自動車運送事業法」に基づいて業務を行う必要があります。

具体的には、過労運転とならないようなシフト作成や、ドライバーが安全運転への理解を深めるために必要な教育や指導、指示出しなどが挙げられます。

・過労運転の防止

運行管理者には、休憩施設または睡眠・仮眠施設の状態が常に良好であるように計画的に管理する義務があります。事業者が定めた勤務時間・乗務時間の範囲内で乗務割を作成し、これに従って、運転者を事業用自動車に乗務させなければなりません。無理のない運行計画を作成し、運転者と運転車両の状態を確認します。運転者の業務時間や予定を管理することは、過労運転や事故を防ぐことにつながります。

・交替運転者の配置

運転者が長距離運転または夜間の運転に従事する場合に、疲労等により安全な運転を継続することができないおそれがあります。それに備えて、交替するための運転者を配置しておかなければなりません。交替運転者をあらかじめ同乗させる(1台の自動車に 2 人以上乗務させる)、または交替箇所にあらかじめ待機させて危険運転を防ぎます。

交替運転者の配置が必要になるのは次のような場合が該当します。

  1. 拘束時間が 16 時間を超える場合

  2. 運転時間が 2 日を平均して 1日当たり 9 時間を超える場合

  3. 連続運転時間が 4 時間を超える場合

運転者の連続運転による過労運転にならないように最適に指導しましょう。

・点呼

点呼は、運行上やむを得ない場合を除き、対面で実施することが基本です。対面式で行うことで、安全のための諸連絡や運転者の体調を確認できます。正常な運転ができることを確認し、安全な運転を確保するために必要なアドバイスや指示をします。

そして酒気帯びの有無を確認することも必須事項です。酒気帯びの有無を目視等で確認するだけでなく、アルコール検知器を用いて酒気帯びの有無の確認をしなければなりません。

これまで運送業などで使用される緑ナンバーの事業用自動車を対象として、アルコールチェックが義務付けられてきました。アルコールチェック義務化により、2022年4月以降は「乗車定員が11名以上の自動車を1台以上保有している企業」、「乗車定員に限らず5台以上の自動車を使用している企業」に当てはまる白ナンバーの車を保有する企業に「目視で確認」が適用されています。そして10月からは「アルコール検知器」を保持し検査することが義務付けられます。

飲酒運転の恐ろしさをしっかり認識させ、安全運転を徹底しましょう。

・過積載の防止

運行管理者は、貨物の積載方法について、従業員に指導及び監督を行わなければなりません。

過積載での走行は車体のコントロールが難しく、慣性力が増大し事故が起きやすい状態になります。過積載によって重みを増した車両は、道路にも大きな負担を与えます。燃費が低下するためエネルギーの無駄使いにもなります。重大事故のリスクから回避するため、自身の安全のためにも、過積載をしないように指導を行います。

運送事業者が荷主に対して過積載運転をさせないように、重量証明を得る、運送契約に重量を明示する等の協力を仰ぐことも必要です。

<まとめ>

運送業にとって運行管理者は必要不可欠な存在です。慢性的な人材不足とハードな労働環境において、

ドライバーの疲労や健康状態を把握して

管理する仕事は重要な役割を果たします。運行管理者は

安全運転の指示などを行う、安全運行を管理するスペシャリストなのです。

引用参考:

「運行管理業務と安全」マニュアル

岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から

最新記事

すべて表示
春の行楽シーズンは交通量が増える 〜休日・観光地周辺で意識したい安全運転〜

はじめに : 春は道路の雰囲気が変わる季節 春になると気温が上がり、外出しやすい日が増えてきます。 桜の季節や大型連休に向けて、観光地や行楽地へ向かう車の動きも活発になり、道路の交通量が増える傾向があります。 普段は比較的スムーズに流れているルートでも、休日になると急に混雑したり、運転に慣れていない車両が増えたりすることもあります。 春は、道路の雰囲気そのものが変わる時期といえるでしょう。 今回は

 
 
 
春の雨と強風に注意 〜視界不良・横風が運転に与える影響〜

はじめに : 春は「雨」と「風」が増える季節 春は気温が上がり始め、運転しやすい季節という印象を持つ方も多いかもしれません。 しかし実際には、天候が不安定になりやすく、雨や突風といった条件が重なる日も少なくありません。 春先は、短時間で天候が変化したり、雨と同時に強い風が吹いたりすることがあります。 こうした状況では視界や車両の安定性が低下し、事故リスクが高まる可能性があります。 今回は、春の雨や

 
 
 

コメント


bottom of page