株式会社 岩瀬運輸機工

岩瀬運輸機工は、超精密重量機器の特殊輸送・搬入・据付業者として
輸送の提案・改善・開発に取り組む国際的物流事業者です。

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戦後日本のトラック輸送の推移 復興編


目次


 

1940〜50年代:復興期のトラック輸送

第二次世界大戦は日本の多くの都市やインフラを壊滅的な状態にしました。人びとの暮らしを復興へと進めるため、戦後の1940〜50年代は、国民の生活を立て直し、さらに経済的に発展するためのベース作りが最優先事項となり、各分野の成長が急速に進みました。

都市部では建物とインフラの再建が急ピッチで進められ、その後新しい住宅や商業施設、工場が次々と建設されました。このような動きは地方都市にも広がり、戦中には考えられないほどの急成長が全国に波及していきます。これらの再建と発展をサポートするためには、資材や商品の迅速な輸送が不可欠であり、トラック輸送の需要が飛躍的に増大しました。

 

トラックの進化

戦後の初め、日本のトラック市場は小型トラックが主流でした。
戦前、戦中の日本では、大型長距離輸送は鉄道や船舶が担っていました。
自動車輸送については山がちな国土に由来する道路状況の厳しさや、都市の狭い道路などといった日本特有の環境が、小型トラックを主体とする近距離での利用にとどまっていました。
終戦後は復興のために輸送需要が急拡大し、トラックの利用も増していきます。
さらに、1950年代に入ると、道路インフラの整備が進むとともに、大型トラックの導入が進んできました。大型トラックは、一度に多くの貨物を運べるため、効率的な輸送が可能となり、都市部の再建や地方都市の発展を一層加速させることにつながります。

1950年代の日本は、戦争の傷跡から立ち直ろうとする国の姿があちこちに見られた時代で、その中で、トラック輸送は復興のキーとなる役割を果たし、日本の急速な経済回復の一因となりました。
小型から大型へのトラック輸送の移行は、この時代の輸送ニーズの変化とともに、物流の効率化を実現した象徴でもありました。

 

 

1960年代: 高度経済成長とトラック輸送

1960年代は、日本の経済が世界に冠たる速さで成長した時代で「高度経済成長期」と呼ばれています。この時期の日本経済の特徴は、製造業を中心とした産業構造の転換や、都市部への人口集中が進んだことにあります。

製造業の発展は、家電や自動車といった消費財の増産を意味していました。これらの増産された製品を消費者に届けるため、また部品を製造工場に供給するためには迅速で確実な輸送手段が求められ、トラックによる物流が中心的な役割を果たすようになってきました。

 

都市部の人口集中と高速道路網の整備

都市での経済活動が活発化するのにともない、都市部への人口集中が加速しました。都市部での生産や消費活動を支えるためには、日常的な物資の供給が不可欠であり、トラック輸送が都市生活の裏方として欠かせない存在として、発展していきます。

1960年代には、日本初の高速道路として名神高速道路が開通。この高速道路網の整備は、トラックによる長距離輸送の効率化をもたらしました。工業地帯と都市とを結ぶ移動時間が大幅に短縮され、生産地と消費地の距離が物理的にも心理的にも近づいた。この効果は、日本全国に高速道路網が拡大するにつれて、さらに大きくなっていきます。

1960年代の日本は、経済の急成長とともに、物流の効率化やスピードアップが不可欠となった時代となりました。
トラック輸送はこの要求に応え、日本の経済成長を支える重要な役割を果たします。高速道路網の整備は、その輸送の質や効率をさらに高めるキーファクターとして、トラック輸送を支えていきます。

 

1970年代:オイルショック

1970年代は、日本をはじめとする世界中の多くの国々がオイルショックの影響を受けた時期で、突如としてエネルギー価格が高騰する事態に直面し、世界経済は大混乱に陥りました。
とくに、1973年の第一次オイルショックと1979年の第二次オイルショックは、エネルギーを大量に消費する産業や輸送業界に大きな打撃を与えます。

オイルショックの影響を受けた経済界は、エネルギーの使用を効率的に行うことが急務となりました。トラック輸送業界も例外ではなく、エネルギー消費を抑えるための新しい技術や工夫省燃費型のトラックの導入が進めらることとなります。

物流の合理化と物流センターの導入

エネルギー資源を有効活用するため、物流の合理化が必然の急務となりました。
従来の物流方式では、非効率で無駄な移動や待機時間が多く、エネルギーの浪費が避けられず、この課題を解決するため、物流センターやトラックターミナルの導入が進めらることとなりました。
トラックターミナルは、特に都市部での荷物の集荷・配達をスムーズに行うための重要な拠点となっていきます。トラックターミナル設置により、トラックの稼働時間や経路が最適化され、燃料の消費量が削減される効果を上げました。
さらに、荷物の集積や分配が一元的に行われるようになり、物流の効率が大きく向上し、他輸送機関と比較して効率面での優位性も得ることとなります。

1970年代は、エネルギー危機を契機として、トラック輸送業界が大きな変革を迎えた時期となりました。物流の合理化や省エネルギーの取り組みは、この時期の特徴的な動きであり、これらの取り組みは、後の日本の物流業界の基盤を形成する元となりました。

 

まとめ

高速道路の整備は日本の経済発展とトラック輸送の効率化に大きく貢献しました。しかし、持続可能な社会の実現のためには、環境や安全性の観点からの新たな取り組みも求められるでしょう。
日本は、狭い土地面積と山がちな地形を持ちながら、経済の発展と人口の増加に伴い、効率的な輸送手段の整備が急募となりました。この背景から、高速道路網の整備は国の成長と深く結びついています。

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