月別アーカイブ: 2018年1月
ドライバー防災対策

皆さんは、どのような防災対策を行っていますか?
ご自宅での対策も大切ですが、トラックドライバーの方はお仕事としてもより対策が必要ですよね。
トラックドライバーの方は日本の物流の要です。
是非、お仕事もプライベートも、防災対策を行ってくださいね。
大地震が発生した際は、一人ひとりが周囲の状況に応じて「身の安全をはかる迅速な判断と行動被害を最小限にくいとめ、二次災害を防ぐ適切な処置」が求められます。
また、被災者に対して「迅速・確実に救援物資を届ける」ことは、トラック運送事業者の社会的使命といえます。
災害には、不断の用意が大切です。いざというときに備えてください。
防災対策担当者として
災害は「いつ、どこで、どのような規模」で発生するか予測がつきません。
災害発生に備えて日頃から事業所での防災対策を講じておきましょう。
1、事業所内外の点検と補強
事業所内外の危険箇所の点検を行い、補強する箇所があれば早急に補強します。
什器・備品なども耐震性の強化をはかっておきましょう。
2、職場内での役割分担を
災害時の行動について、火元の点検者、応急救護班など社員に役割分担をさせ、災害発生時に「どのような行動をとるか」明確にしておきましょう。
3、災害時のマニュアル作成を
災害時の行動や役割分担などについて、事業所ごとにマニュアル(行動指針)にまとめておきましょう。
東京都をはじめ、都道府県の多くでは「防災のしおり」などの小冊子を発行しています。入手のうえ、参考にしましょう。
4、緊急・救援輸送の出動に備えて
災害が発生したら、トラック運送事業者は地方公共団体(以下、都道府県等)などの要請を受けて緊急・救援輸送に出動します。
被災者に対して、迅速・確実に物資を届けることは、トラック運送事業者の社会的な使命です。
緊急・救援輸送の出動要請に備えて、出動時に携帯する必需品を準備しておきましょう。
5、非常食の備えを
社員が2〜3日生活できる量の非常食と飲料水を備えておきましょう。
[非常食]レトルト食品、缶詰のご飯、肉・魚の缶詰、カンパン、梅干、チーズなど。
[飲料水]1人1日 3ℓ×3日分(長期保存可能な水)
6、防災訓練への参加
9月1日の防災の日や防災週間(8/30〜9/5)中に、各地で防災訓練が行われます。
トラック運送事業者も町会等が主催する防災訓練には積極的に参加し、いざというときの協力体制を作っておきましょう。
事業所内外の防災ポイント
災害(とくに地震)に備えて、耐震性の強化など事業所内外の防災対策を講じておきましょう。
[危険箇所の点検と補強]
(1)事業所内外の耐震性の強化
災害発生時に怪我をしないよう、事業所のガラスや壁、ロッカー、書庫、倉庫・保管庫のラックなど耐震性の強化に努めておきましょう。
(2)外壁やブロック塀などの補強
建物の外壁や看板、ブロック塀などが落下、転倒する恐れがないかをチェックし、必要に応じて早急に補強しましょう。
(3)荷くずれ防止対策の徹底
倉庫や保管庫では、地震が起きたとき荷くずれが防げるよう、常に荷物の整理・整頓を徹底しておきましょう。
(4)危険物の転倒防止
発火性の薬品や燃料などの危険物は、災害時に備え、転倒・落下防止措置を講じておきましょう。
(5)消火器の準備
地震発生後の二次災害(火災発生)に備え、消火器や三角バケツなどを保有、目につきやすい場所に設置しておきましょう。
(6)避難路の確保
避難する通路や階段には、大きな荷物や危険物などを置かないようにしましょう。
また、避難場所も確認しておきましょう。
(7)地質を知る
地震被害は、地盤の弱い地域および活断層の上などに集中しています。
事業所の地層はどんなものかを知り、そのうえで地震対策を立てましょう。
知っている、ということは強みになります。
知識があれば事前に備えておくことができます。
防災対策は、事前準備が大切です。
さまざまな情報を確認しておくようにしましょう。
引用参考:改訂版 防災手帳~災害に備えて~
雪道での注意事項2

関東地方では4年ぶりの大雪ということで、各種交通機関がたいへんなことになっていますね。
こういったタイミングは、とくに急ぐと危険ですから、気を付けましょう。
また、交通機関だけでなく、ごく普通の道、それも歩道にも危険は潜んでいます。
車同士、車と人、人同士など、すれ違う時などはよくよく注意しておきましょう。
ドライブ計画
雪道ドライブを簡単に考えてしまうと、思わぬ落とし穴もあります。
どのようなことが起こり得るか、事前に知っておくことが大切です。
入念に準備を行いましょう。
幹線道路を中心に
幹線道路を中心にドライブルートを設計するようにしましょう。
地図上では2車線道路のように見えても、積雪状態によっては1車線しか走行できない、ということもあります。
細街路などは、思わぬ雪深さに立ち往生することもありえます。
カーナビ過信も禁物
カーナビは道の状況までは教えてくれません。
急な上り坂で、運転が難しい道だったりすることもあります。
雪道に抜け道なし、と思って、幹線道路を中心に走るようにしましょう。
走行時間は多め
余裕を持ったスケジュールでドライブしましょう。
雪道では、スピードは普段より抑えて走行しなければなりませんし、降雪状況によっては、道路が通行止めになっていたり、迂回を指示されるなど、走行時間がかさむ要素がたくさんあります。
天気予報などで情報収集を
目的地の雪の状況を、数日前から情報収集しておきましょう。
また、道路の状況はJARTIC(日本道路交通情報センター)のホームページで確認できます。当日は、SA(サービスエリア)などにあるライブカメラで交通状況を確認できます。
雪国のいろんな路面
圧雪
タイヤのグリップが比較的良く、スタッドレスタイヤなら走りやすい路面です。交通量の多いところでは、「圧雪ツルツル路面」に変わりやすいです。
圧雪ツルツル路面
雪が踏み固められ、タイヤで磨かれてツルツルに。交差点付近に多く、事実上の凍結アイスバーンのように滑りやすくなっています。
凍結アイスバーン
雪が溶けて再び凍った路面。とても滑りやすく、慎重に運転を。日なたでは、解けた氷が水膜となって浮かぶと、さらに滑りやすくなっています。
風で舞い上がる新雪
風の強い日は、雪が突然舞い上がって視界が悪くなることがあります。地吹雪と言われる現象で、急に止まるのも危険。十分に速度を落として走りましょう。
車に乗る前
普段は何気なく車に乗り込みますが、雪国では要注意。
運転する前に、靴についた雪はよく払っておきましょう。
雪のついたままの靴だと、アクセルやブレーキの感覚が異なるばかりか、足が滑ってペダルを踏み外し、思わぬ危険を招くこともあります。
走行は、急の付く運転を控えて
雪道は滑りやすいとは分かっていても、ついついいつもどおりに運転してしまうものです。
発進、加速、巡航、停止、すべての段階で「急」のつく運転は禁物です。急発進、急加速、急ハンドル、急停止は、車両の姿勢を崩すきっかけになってしまいます。
やむを得ない場合を除いて、これらの運転操作をしなくていいような運転を心がけましょう。
到着したら
目的地に着いたら、積雪に備えてワイパーを立てておきましょう。
ワイパーを立て忘れると、フロントガラスの雪かきがしにくいばかりか、ワイパーゴムがフロントガラスに凍りついて、はがすのが大変になることもあります。
翌日の朝は、雪かきがあることを踏まえて、早めに出かけましょう。
発信前は、ここを雪かき
1、運転席側のドアと屋根の雪を払ってからドアを開け、エンジンをかけ、デフロスター、リア熱線をONにしましょう。
ドア上部の屋根の雪は、払っておかないとドア開け時に車内に雪が入り込んでしまう。
2、屋根前方の雪をざっと払いましょう。
払っておかないと、走行w中に、フロントガラスに雪が落ちて視界がさえぎられる心配があります。
3、前席左右の窓の雪と霜を払いましょう。
4、フロントガラスの雪と霜を払ってワイパーを戻しておきましょう。
5、リアガラスの雪と霜を払いましょう。
6、前輪のホイールハウスの雪を払いましょう。
目安は、操舵時にタイヤに干渉しないくらいです。
7、車両前方の道路の雪かきをしましょう。
8、運転席に乗り込み、視界が確保されたことを確認して出発してください。
この状況に注意
市街地
停止線付近は、ブレーキ・発進が繰り返し行われているため、路面がツルツルになっていることが多いようです。
停止線を示す標識より少し手前で止まる気持ちが大切です。
また、先行車がいる場合には、車間距離を多めに開けて止まる心構えを忘れずにしましょう。
発進時は、滑って止まりきれなかった車が横から来ることもあるので、青になっても一呼吸置いて発進するようにしましょう。ツルツルの停止線付近から発進するより、停止線より少し手前から発進するほうが楽です。
坂道
雪道の坂道が怖いのは、車の荷重が4つのタイヤに均等にかからなくなるためです。
登り坂では前輪の負荷が軽くなり、ハンドル操作や駆動に影響します(FFの場合)。
一方、下り坂では、後輪の負荷が軽くなるので、車両のお尻が振られやすくなります。そこで、登り坂では途中で止まらずに、できるだけ一気に登りきるようにしましょう。停止してからの再発進は、ゆっくりとゆっくりと、丁寧にアクセルを踏み込んで発進するようにしましょう。
逆に、下り坂では細心のハンドル操作とブレーキ操作が必要です。ちょっとしたハンドル操作でも、後輪の接地が弱いために、横滑りする恐れがあります。
トンネル、橋
路面状況が変わるトンネルに注意しましょう。
雪の積もっていないトンネル内は、つい気が緩んで速度を出しがち。スピードを出しすぎないよう注意しましょう。
速度を出したままトンネルを出ると、そこは雪道。トンネル内で濡れたタイヤで飛び出すと、急な路面変化によって車両の姿勢を崩してしまうことがあります。
また、トンネルで入り口付近は、解け出した雪が凍結していることも考えられます。雪、氷、ウェットとさまざまな路面状態にさらされる滑りやすい場所である、という認識が必要です。
雪が降った後は、溶けきるまで時間がかかります。
その間、雪は氷になりますから、当然滑りやすくなりますね。
舗装されている道はとくにツルツルとしますから、人も車もゆっくり動くようにしましょう。
引用参考:雪道ドライブのきほんの「き」
雪道での注意事項

2018年、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
年明け早々から、気温の変化が激しいですね。
寒波の影響で風も雪もたいへんなことになっております。
皆さまどうかお気をつけてお仕事なさってくださいね。
車を運転するドライバーの方は、お仕事はもちろん、プライベートでの運転も注意しましょうね。
準備
雪道をマイカーでドライブに行くなら、まずタイヤの準備が必要です。
雪道に備えたタイヤの準備は、大きく分けて2種類あります。
スタッドレスタイヤに履き替える方法と、タイヤチェーンを用意する方法があります。
スタッドレスタイヤ
凍結路など冷たい路面でも、固くなりにくいゴムで作られていて、雪でも氷でもグリップするように設計されています。
雪道でなくても走行できるので、自宅で4輪ともスタッドレスタイヤに交換して使いましょう。
4輪すべてにつけるので、安定したグリップ力が期待できます。最近のスタッドレスタイヤは技術革新が目覚ましく、新製品のグリップ性能はとても高くなっています。
スタッドレスタイヤとホイール4セットを揃えると、比較的高額になってしまいますが、走行距離などによっては2シーズンは使えるので、何度も雪道を走るなら格安とも言えます。
一度スタッドレスタイヤに交換すれば、いつでも雪道を走れる便利さがあります。使わないタイヤの保管場所を確保し忘れないようにしましょう。
タイヤチェーン
タイヤチェーンは、ゴム製と金属製の2種類があります。
たいていは2本セットで販売されており、駆動輪に装着して使います。
路面が雪道になってから装着します。
チェーンを装着しない2輪は、むき出しの夏タイヤなので、下り坂のカーブなど、運転が難しい場面もありますが、登坂性能は安心です。
チェーンは、スタッドレスタイヤに比べて、比較的安価。サイズによっては手に入りにくい場合もあるので、早めに販売店などに確認しましょう。
雪道以外では、装着した状態で高速走行はできないので、必ず現地で装着しましょう。寒い車外で、慣れないチェーン装着をする必要があります。
レンタカーもおすすめ
雪道ドライブにはレンタカーを使う、という方法もあります。
レンタカーは冬季にスタッドレスタイヤに履き替える場合が多いので、車両を借りたらそのまま雪道を走れます。
また、雪国で必須のウォッシャー液は必ず補充されています。
レンタカーはたいてい、冬季はスタッドレスタイヤに履き替えますが、念のため、予約時に確認しましょう。ESC(横滑り防止装置)付きの車両を選べば、さらに高い安全性が確保できます。
借りるだけで数千円~数万円かかるので、高価なイメージもありますが、最近は各種割引も充実。JAF会員優待で割引が受けられるレンタカー店をチェックしましょう。
ウォッシャー液もきちんと補充されています。乗り慣れたマイカーではないので、運転時の疲労やストレスが高まることも。年末年始などの繁忙期は、早めに予約しましょう。
あると便利なグッズ
できれば準備しておきたいグッズをまとめました。
この他にも「これがあると便利」というグッズはたくさんありますので、車の状況に合わせて準備しておきましょう。
軍手
タイヤチェーンの装着や雪下ろしのときなど、外での作業時に重宝します。
交換用に、数枚準備しておくのがベターです。
スクレーパー
朝、フロントガラスなどに降りた霜は、スクレーパーでこそぎ落とすのが便利です。
レンタカーには用意されていることもあります。
氷解スプレー
鍵穴の凍結やフロントガラスの霜落とし時などにも利用できます。
ワイパーがフロントガラスに貼り付いてしまったときも重宝します。
長靴
雪道は得てして足場が悪いものですよね。
ぐちゃぐちゃの路面や、雪深いところでの作業時には必須アイテムです。
懐中電灯
雪道のトラブルは、昼間だけとは限りません。
街灯もない真っ暗な夜ということもあります。
スコップ
駐車中に降り積もった雪のせいで、車が動かせなくなることもあります。
そんなとき、車両の前後の路面を雪かきできるスコップは便利です。
砂
スタックしてタイヤが空転したときに、滑り止めの砂を使うとスタックから脱出できることもありますよ。
雪道はほんとうに危険です。
しっかり事前準備をして臨みましょう。
引用参考:雪道ドライブのきほんの「き」