原油高騰によるコスト削減に!トラックの燃費向上と運転のコツ


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電気代、食費、生活必需品まで物価高騰が止まりません。トラック運転に欠かせない軽油代の上昇も気になるところです。原油価格の高騰を受け、政府は元売り企業に補助を出す価格抑制策を実施しましたが、大きな変動はなく依然として厳しい状況が続いています。

 

先の見えない原油高騰、少しでも「燃費を良くしたい」と思う人は少ないはず。燃費が良くなれば年間の維持費も安くなります。

 

そこで今回はトラックをはじめとする大型車のための、燃費を向上させる方法と運転の仕方を解説します。

 

<原油高騰の背景>

現在、世界的に需要に供給が追い付いていない状況が続いております。

 

新型コロナの感染拡大で世界的に止まっていた経済活動もワクチン接種が進んだことにより再開しました。経済が動き始めると工場や物流を稼働させるのに原油は欠かせなくなります。しかし原油供給はなかなか回復しません。この背景には大きく分けて2つの理由が挙げられます。

1.相次ぐ災害

アメリカ北東部で発生した巨大ハリケーンによる石油施設の操業停止や、中東で石油施設の爆発や火災が相次ぎました。こうした異常気象が世界各地で起きており、物流や原油の供給に滞りが発生しています。

2.ウクライナ情勢

ロシアは石油生産国世界3位のエネルギー大国です。ウクライナ情勢をめぐり、欧米諸国や日本の経済制裁を受けて、ロシア産の石油やガスの輸出が減少しています。

3.円安の影響

昨年の高値1バレル130ドルに対し現在は80ドル付近。円安が進んだことにより、原材料・輸送コストが高騰しています。

 

 

<燃費向上のポイント>

・エアクリーナーの交換

エアクリーナーはきれいな空気をエンジンに送り込む役割を持ちます。しかしエアクリーナが詰まっていると、空気不足になって燃焼が悪化し、燃費が悪くなってしまいます。

 

目詰まりインジケータが点灯したら、エレメントを清掃または交換してください。交換の目安は約4万キロ走行後が目安だと言われています。目詰まり状態で使用すると、燃費が3〜5%悪化するので気をつけましょう。

 

エンジンオイルは定期的に交換

エンジンオイルの主な役割として、「潤滑」「密封」「冷却」「清浄」「防錆」の5つがあります。エンジンオイルは劣化すると、エンジン性能を維持できず、効率的にエネルギーを伝達できなくなります。車を動かすのに必要なエネルギー量を確保するためにより多くの燃料が必要になります。オイルの寿命以上に長く使うとオイルの粘度が固くなり、燃費が1〜2%悪化します。

 

それ以上にエンジンの寿命が短くなるので、定期的にオイル交換をしましょう。

 

タイヤの空気圧をチェック

空気圧はタイヤの機能に大きく影響を及ぼします。注入する空気圧が適正値から外れた状態では、燃費を悪化させるだけでなく、偏摩耗の原因や乗り心地が悪くなり積載物へ衝撃が伝わりやすくなるなど、思わぬトラブルの原因になる可能性があります。

適正空気圧の目安は以下の通りです。

 

小型クラス(2トン車):5.0kg/cm2~6.0kg/cm2
・中型クラス(4トン車):7.0kg/cm2~8.0kg/cm2
・大型クラス(10トン車):8.5kg/cm2~10.0kg/cm2

 

安全な運転や燃費向上のためにタイヤの空気圧はとても大切です。こまめに点検して快適な走行を保ちましょう。

 

 

<燃費を良くする運転のコツ>

不要なアイドリングはやめよう

アイドリングストップをしている場合にも車はエネルギーを使い続けます。

 

待ち合わせや荷物の積み下ろしなどによる駐停車の際は、アイドリングはやめましょう(※1)。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130㏄程度の燃料を消費します。また、現在の乗用車では基本的に暖機運転は不要です(※2)。エンジンをかけたらすぐに出発しましょう。

 

※1:交差点で自らエンジンを止める手動アイドリングストップは、以下の点で安全性に問題があるため注意しましょう。(自動アイドリングストップ機能搭載車は問題ありません。)エアバッグなどの安全装置や方向指示器などが作動しないため、先頭車両付近や坂道での手動アイドリングストップはさけましょう。

※2:-20℃程度の極寒冷地など特別な状況を除き、走りながら暖めるウォームアップ走行で充分です。

 

「急」のつく運転はNG

急加速発進すると高回転部分を多く使うため燃費が悪くなります。同じように「急停車」も燃費を悪化させるだけでなく、積んでいる荷物に不必要な衝撃を与えることにもなります。出来るだけ一定の速度で運転し、停止時はエンジンブレーキを使うことを心掛けましょう。

 

アクセルを踏み込みすぎない

アクセルを踏み込みすぎるとそれだけエネルギーが消費されます。アクセルの踏み込みは大型車80%ぐらい、中型車50%ぐらいを目安にしましょう。

 

シフトアップは回転計のグリーンゾーン内で行いましょう。グリーンゾーンとは、エンジン回転計の目盛り部分に示された緑の帯を言い、適正なエンジン回転数の使用範囲を示しています。適切な回転数を維持することとは、燃費の改善に繋がります。

 

空ぶかしはしない

騒音や大気汚染の原因にもなる空ぶかしは、燃費にとっても大敵です。大型トラックでは、1回につき約12ccの燃料を余計に消費します。停車中1日20回の空ぶかしを行った場合、年間70リットルもの燃料が無駄になります。

 

意識的でなくても長年のクセでつい、などという場合もありますので注意しましょう。

 

高速走行では速度を抑える

高速で走るということは風の抵抗に打ち勝って走ることです。速度を出せば出すほど空気抵抗も比例して大きくなっていきます。空気抵抗が大きければ大きいほどエネルギーを使います。

 

“50~80km/hではほとんど燃費は変わりませんが、80km/hから100km/hに速度を上げると、空気抵抗は一気に4割近く増加します。100km/hでは、走行抵抗の半分以上が空気抵抗になり、燃費に非常に大きく影響してくるのです。これだけ抵抗が増えて、燃費が向上するということは、通常はあり得ません。”


引用:https://autoc-one.jp/word/836276/

 

とくにトラックはスポーツカーのように空気抵抗を優先したデザインではありません。空気抵抗が燃費に与える影響は大きくなります。

 

 

<まとめ>

今回は、トラックの燃費を向上させる方法と運転の仕方を解説しました。

 

原油価格が高騰している現在において燃料費は大きな出費ですが、日常の点検・整備をきちんと行い、安全運転を心がければ自然と燃費も良くなります。コスト削減、安全運転のためにもエコドライブを実践してみませんか。

 

引用参考 省エネ運転マニュアル

 



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交通事故死者数の減少傾向の背景


 
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2023年1月4日
警察庁は 2022年の交通事故死者数を発表しました。
 
2022年はコロナ禍における、まん延防止等重点措置が3月に解除され、
外出者が増えた年であったが、交通事故による死者数は2,610人で、
前年比では26人減少、ー1.0%で
6年連続で最少を更新しました。
 
 

<交通事故死者数の減少>

 

警察庁が発表した2022年の全国の交通事故死者数は2,610人となり

そのうち東京都内では 前年から1人減り132人でした。
 
都内の死者数の中では 歩行者が最も多く50人でしたが、
驚くことにそのうち、11人が 飲酒した後
路上に寝込んでしまい、事故に遭っています。
 
都内の交通事故発生件数は 30,170件
2021年度よりも2,572件も増え
負傷者数も 同様に2,593人増え 33,429人といずれも増加しました。
 
東京都のおおよその人口が 1400万人
密集地とされる区部で約970万人、市部で約420万人
という大都市です。
そして
世帯あたりの自家用車普及台数は約0.422台と
全国で最も少ないとされている一方で
バスやトラック、タクシー等の公共交通、商業自動車の往来は
世界トップレベルの多さです。
このような環境下で 交通死亡事故を1人でも減らすため
政府や警察、自動車関連企業のみならず自治体や地域の地道な努力により
年々減少の傾向にあります。
 
かつての日本では。。。
 

昭和21年の我が国の自動車保有台数は、
わずか約16万7,000台で、現在の約185分の1であったにもかかわらず
交通事故死者数は、20年代前半既に毎年4,000人前後
交通事故3件のうち1件が死亡事故というような極めて高い事故率でした。

昭和35年にも前年比19.6%増の
交通事故死亡者数が1万2,055人、
昭和45年には1万6,765人と史上最高にまで達してしまい
負傷者数は98万1,000人に上り、
1年間のうちに、国民約100人に1人が
交通事故の犠牲者になるという異常な
「交通戦争」の事態となっていました。


 
近年死者数が減少している理由 近年、死者数が減少傾向にある要因としては、
 
法整備や道路環境整備、
自動車技術の進歩、安全装備搭載車の増加、
そして、医療技術の進歩に加え
シートベルト着用者率が向上して事故の被害が軽減されていること、
高速で走行する車両の事故が減少していること、
悪質・危険性の高い事故が減少していること、
歩行者の法令違反が減少していることなどが考えられています。

 

<都道府県別データ>

 

2022年度の交通事故死者数の発表では
各都道府県別の人数も表記されています。
 
都道府県別では 下記の順位付けとなります。

※( )は2021年比
 

★交通事故死者数が
多かった5都道府県      人口10万人当たり

1. 大阪→141人(+1)        1. 岡山→3.94人
2. 愛知→137人(+20)     2. 岐阜→3.82人
3. 東京→132人(-1)     3. 高知→3.80人
4. 千葉→124人(+3)    4. 香川→3.72人
5. 兵庫→120人(+6)    5. 福井→3.55人

★交通事故死者数が
少なかった5県都道府県                    人口10万人当たり

1. 鳥取→14人(-5)                    1. 東京→0.94人
2. 島根→16人(+6)                   2. 神奈川→1.22人
3. 石川→22人(-4)                    3. 埼玉→1.42人
4. 徳島→23人(-9)                    4. 福岡→1.46人
4. 佐賀→23人(±0)                   5. 大阪→1.60人

 注目されている都道府県について見てみましょう。
 

《大阪府》

交通事故死者数が最も多かった大阪ですが
記録が残る昭和23年以降、大阪が全国最多となるのは初とのこと。

年齢別では
65歳以上が57人で、全体の約4割を占めています。
このうち16人が夜間(午後6時~翌午前6時)の事故で亡くなっています。

事故の状況別では、
「歩行中」が45人で最多となり
歩行者では夜間、被害に遭うケースが6割で、前の年より9人増えた

バイク乗車中が39人、自転車乗用中が29人と続いた。
二輪車では車の間をすり抜けて事故になるケースが目立つということです。

府内の交通事故件数は2万5442件(+54)、
負傷者は2万9671人(+111)だった。

 

《愛知県》

交通事故死者数で

2003年~16年連続全国最多数だった愛知県では
その後 減少傾向に転じていたものの
2022年では 2番目に多い都道府県になってしまいました。

交通死亡事故は 132件(+15)に上り
死者数も137人(+20)となりました。

「高齢者」の被害が減少した一方で
16~24歳の「若者」、25~64歳の「一般」の年齢層の死亡事故が増えました。
特に「若者」の死者数は 前年比で15人増え、
20人となり大幅な増加となってしまいました。

四輪車乗車中に亡くなった人は 36人
自転車乗車中の事故は20人。
バイク事故は、原付では10人、
それ以外の排気量では15人でした。
そして 最も多い死亡者の約4割にあたる56人が歩行者でした。

事故原因として 信号無視11件(+7)と歩行者妨害24(+9)と
前年より増加したことも 歩行者の死亡要因として考慮すべき点になりました。

交通事故の多い愛知県では、
対策として、早期に効果を発現するため、
従来からの道路拡幅による交差点改良等に加え、
既存道路内で実施可能な対策として、カラー舗装による注意喚起対策や
右折ポ ケットの整備、右折レーンの正対化などを積極的に取り入れること等を挙げています。


 

《岡山県》

 岡山県の2022年の交通事故の状況がまとまりました。74人が亡くなり、人口10万人当たりの死者数は全国ワーストでした。

 岡山県警によると

岡山県では2022年73件の交通死亡事故が発生し、

74人が亡くなりました。

その6割近くが65歳以上の人でした。

 

死者は2021年より17人増え、3年ぶりに前の年を上回りました。死者が70人を超えたのは2019年以来です。

 事故の形として最も多かったのは、

車が壁に衝突したり自転車で用水路に落ちたりする自損事故で、34人が死亡しました。

過去70年で最も死亡事故者数が 62人と少なくなった2020年度でも

高齢者の死亡率は6割を超えており自損事故も多く

岡山県警は いっそうの安全運転や免許返納等を呼びかけていました。

 
各都道府県の交通事故死者数は翌年1月に発表され
数か月後になると、死亡事故の特徴や発生状況、
道路交通法違反取り締まり状況といった
詳細データも公表されます。
 
そういったデータが
現状の認識の把握やそれぞれの地域に見合った
具体的な事故を未然に防ぐ取り組みや対策に有効で
一つでも事故を減らせる効果となることを願います。

 

<見逃せない「30日以内」>

 

年々交通事故死者数が減少傾向にあるという報道はよく目にしますが
そういった報道の人数は
あくまでも事故発生時から24時間以内に亡くなられた方の人数にすぎません。
 
2021年度では
交通事故発生時から24時間経過後、30日以内に
亡くなられた方は569人に上りました。
事故発生時から24時間以内に亡くなられた方が2636人との発表でしたので
少なくとも3205人の方が事故発生から30日以内に亡くなられています。
 
また、2021年の場合
事故発生から3日後に亡くなった方が90人と最多となり
例年約半数は事故発生から6日以内に亡くなっているとのことです。
そして
交通事故によって負傷し、30日以上の治療を要する人は「重傷」と統計上分類されます。
 

 
世界では「30日以内死者」をカウントするのが一般的で
日本も世界基準に合わせ、国際比較ができるように
平成5年(1993年)から「30日死者」の統計を取り始めました。
 
前年度の30日以内の死者数の公表は
例年おおよそ翌年3月~4月となっています。
 
「交通事故死者数」を読み取る際には
「30日以内」の数字にも着目するようにしてみてはいかがでしょうか

<まとめ>

 

警察庁が 2022年の交通事故死者数を発表しました。
6年連続で最少を更新しましたが、発表された人数は
事故発生後24時間以内に亡くなられた方の数になります。
各都道府県の対策を強化するだけでなく 個人の安全対策のためにも
国際基準の事故発生後「30日以内」の数字も注目していきましょう。

 

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パレット輸送の特徴とは?荷崩れを防ぐ正しいパレットの積み方


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荷崩れが原因で起こるトラックの事故は後を絶ちません。荷崩れを起こすと、ハンドルのバランスが悪くなり運転に支障が出てしまいます。また、支障が出るだけでなく、ドライバーの命にも関わることもあります。荷崩れを起こした重たい荷物が、急ブレーキの際にドライバーの背後の壁を突き破ってきたことも事故の事例として残っています。

 

安全・的確に荷積みをすることが、ドライバーや周囲の事故防止に繋がります。では安全な荷積みにはどのような種類があるのでしょうか。

 

今回は、輸送・荷役・保管するために荷物を載せるパレットを使った、「パレット輸送」と「荷崩れしないための正しいパレットの積み方」を解説します。
安全運転のためには、パレット輸送の特徴を理解すること、荷物の正しい積み方を知ることが大切です。

 

<パレット(輸送)とは>

パレットとは、荷物を載せる運搬台のことで荷積みの際には無くてはならないものです。
パレット輸送とは、工場やトラック、海上コンテナ、倉庫、運送会社の営業所で作業効率や生産性の向上のため、作業負担を軽減させる目的のために導入されています。


パレットにはたくさんの荷物を載せることができ、フォークリフトやハンドリフトなどを使って、荷物を載せたままパレットを移動させたり、パレットに荷物を載せたままトラックなどへの積み込みをすることも可能です。物流拠点での荷物管理や輸送の効率化に役立っています。

 

ここでパレットの歴史を簡単に振り返ってみましょう。今から約100年前の1920年代、米国でフォークリフト開発により木製パレットの輸送・保管使用が開始されました。そして1940年、第二次大戦での米軍の物流作戦として使用されたことにより民間に普及が広がったと言われています。一方日本では、第2次世界大戦後にアメリカ軍が使用していたパレットが日本に入ってきたのが始まりです。1960年代の高度成長による物流量の増大にともなって大量使用が始まり今に至ります。これまで手作業で行っていたことがパレットの出現により一変。労働力・時間の効率化を実現しました。物流を変えた画期的なものとなりました。

 

 

<パレット輸送の特徴>

メリット

・荷物をまとめて管理・保管・運搬できる
パレット単位で保管・管理・輸送ができるため、作業効率が大幅に向上します
作業の手間を省くことができ、一度に多くの荷物をスピーディに運びます。積み込む際に抜かりがなければ、積み降ろし忘れを防ぐことも可能です。

 

・荷物を積んだ状態で安定性を保てる
荷物を積み付けたまま動かせるため、安定性を確保できます。

 

・無駄なく積載できる
パレットを用いてほぼ同じ形・同じ大きさの直方体に仕上がるので、倉庫内で保管するときもトラックに積載するときも無駄な空間をつくりません。トラックの空間を無駄なく利用できるため、一度に多くの荷物を効率的に輸送することができます。

 

・荷物の破損を防ぐ
手作業での積み下ろしをすると、荷物を触る機会が多いため破損させてしまう可能性が高まります。パレット輸送なら、荷物の周囲をラップフィルムで包んでひとまとめにします。フォークリフトはパレットに機械を差し込んで運搬し、荷物に直接触れることはないため、破損や汚損のリスクを抑えることができます。

 

デメリット

・フォークリフトがないと移動できない
フォークリフトには資格が必要です。資格がない場合は人力で運ばないといけないため手間も負担もかかり大変です。代用としてハンドリフトを使用できますが、多くの荷物を運ぶためにはフォートリフトは欠かせないでしょう。

 

・保管のため大きなスペースをとる
パレットは縦横の辺が1,100mm(=1.1m)あるため保管・管理には広いスペースが必要です。倉庫が狭い場合は作業スペースを圧迫する恐れがあります。作業スペースも含めて適切なプランニングが必要です。

 

・積み方によっては荷崩れする可能性がある
ラップフィルムで荷物を包んでいても、輸送中に揺れによって荷崩れする可能性があります。慎重な作業が求められます。

 

 

<パレットの種類>

今回は代表的な4つのパレットを紹介します。それぞれの特徴を理解し、荷物によって必要なパレットを使い分けましょう。

木製パレット

世界的に最も頻繁に使用されているパレットです。生産・廃棄にかかるコストが低く、荷積が滑りにくいというメリットがある一方で、害虫(卵等も含む)が付く場合もある為に食品物流には向きません。

 

 

プラスティックパレット

ポリエチレンやポリプロピレンなどを素材に用いているタイプです。衛生面、安全面、コスト、環境面と優れています。

 

金属パレット

アルミニウムやスチールなど、金属素材を用いて形成されたパレットです。強度や耐久性に優れているため、精密機器輸送に使われることが多いです。一方で滑りやすいものもあり、重くコストが高いというデメリットもあります。

 

紙製パレット

段ボールなど紙を素材にしたパレットです。軽量で扱いやすくエコな素材ですが、耐久性や耐衝撃性は低いため使い捨てを前提として運用されています。環境保護の観点から利用される場合もあります。

 

 

<パレットの荷積みパターン>

パレットは、2段3段と重ねて使うことができて非常に便利です。
しかし積めば積むほどバランスが取れなくなってくるので、高く積むためには、荷物によって適切な積み方を使い分ける必要が出てきます。代表的な手法を確認していきましょう。

 

【ブロック積み】

主にブロック積みが使われる積荷:ダンボール

 

ブロック積みは、レンガやコンクリートブロックで塀を作る時のようにすべて同一の方向に並べ、各段の配列も同じにして積み上げる方法です。平積みともいいます。

これは、最もシンプルな積み方ですが、前後左右の揺れによる荷崩れを起こしやすいので、積み上げた後はベルトでしっかり固定しましょう。

 

【交互列積み】

主に交互列積みが使われる積荷:ダンボール、米俵・飼料などの袋詰貨物、レンガ・石材

 

交互列積みは、段ごとに荷物をすべて同じ方向に積み上げる方法です。

奇数段と偶数段で90度回転させるところが特徴で、メリットとして積み方が簡単、荷物を積んだ際のベルトが締めやすい、重量が荷台に均一にかかる、といった点が挙げられます。

荷崩れも起こしにくいので、積み付けでは良く使われています。

 

【レンガ積み】

主にレンガ積みが使われる積荷:ダンボール、米俵・飼料などの袋詰貨物

 

レンガ積みは、1つの段で荷物を縦横方向に向きを変えて積む方法です。各段の配列は同じですが、段を重ねるごとに向きを180度変えて積み上げるのが特徴です。

レンガ積みは、荷崩れを防止する効果が高いだけでなく、検品の際に商品が見やすいということで、倉庫へ納品する際の基本の積み方です。

 

【スプリット積み】

主にスプリット積みが使われる積荷:形が違うダンボール

 

スプリット積みは、形状の異なるダンボール箱をレンガ積みした際に相互間に隙間(スプリット)ができる積み方です。

レンガ積み同様に荷崩れしにくく、積み方も簡単。ラップ巻きやバンド締めもやりやすいことから倉庫や運輸作業の現場でよく用いられます。

 

【ピンホイール積み】

主にピンホイール積みが使われる積荷:ダンボール、米俵・飼料などの袋詰貨物

 

ピンホイール積みは、荷物の縦横を風車形に組み合わせつつ中央に空間を設けて配列する方法で、別名“風車形積み付け”とも言われています。

段ごとに向きを180度変えながら積み上げて行くので、横向きの力にも安定させることができます。軽量で長方形の荷物を正方形のパレットに積む際によく使われる積み方です。

 

 

<まとめ>

パレットは現代の倉庫管理、運搬方法に欠かせません。

今回はパレット輸送の特徴から種類・積み方を紹介いたしました。多くの荷物を一度に輸送できたり、作業負担が減ったりと作業効率のメリットが大きい輸送方法です。

 

 

荷崩れを防ぐためには「貨物の積付け」「貨物の固縛」「運転方法」の3点を組み合わせて実行する必要があります。「貨物の積付け」は今回解説した荷積みパターンを参考にしてください。荷物の種類やサイズによって、的確な荷積方法は異なります。適切な荷積みパターンを利用し、丁寧に作業を行いましょう。

 


参考サイト:

行列のできるトラック相談所

http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-541.html


やってみようUPR

https://www.upr-net.co.jp/info/pallet/pallet_size.html

 

一般社団法人 日本パレット協会

https://www.jpa-pallet.or.jp/page.php?page_id=54

 



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鈴鹿運輸機工 営業開始のお知らせ


新年あけましておめでとうございます。


株式会社岩瀬運輸機工と株式会社鈴鹿組の共同出資のもと、
1月6日より株式会社鈴鹿運輸機工が営業開始いたしました。


本日は新体制による一層の飛躍を祈念し、本郷工場の社員で初詣に行ってまいりました。


広島県三原市を拠点に、中国・四国全域の重量物運搬、設置の需要に幅広くお応えしてまいります。


今後ともより一層のご指導、ご鞭撻のほどを何卒よろしくお願いいたします。


皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。


株式会社 鈴鹿運輸機工 一同

新年のご挨拶


新年あけましておめでとうございます。


昨年度は大変お世話になり誠にありがとうございました。


社員一同心より御礼申し上げます。


本年もより一層のサービス向上を目指し誠心誠意努力させていただく所存でございます。


今後ともより一層のご指導、ご鞭撻のほどを何卒よろしくお願いいたします。


皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。


株式会社 岩瀬運輸機工 一同

株式会社 鈴鹿運輸機工設立のお知らせ




拝啓


時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。


この度、株式会社岩瀬運輸機工は株式会社鈴鹿組と共同出資し、
株式会社鈴鹿運輸機工を設立いたしました。
(出資比率:株式会社岩瀬運輸機工90%、株式会社鈴鹿組10%)


広島県三原市を拠点とし、2023年1月6日から営業を開始いたしました。


これまでの関東、東海、関西地方に加え、中国地方にも拠点を置くことで、
より一層柔軟に全国対応できる体制が整ってまいりました。


今後もなお一層皆様のご要望にお応えできるよう社員一同誠心誠意努力する所存ですので、
何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

今後もなお一層皆様のご要望にお応えできるよう社員一同誠心誠意努力すですので、敬具


今後もなお一層皆様のご要望にお応えできるよう 記



会社名 
株式会社 鈴鹿運輸機工
所在地
〒729-0324 広島県三原市糸崎2-10-20
連絡先
TEL:0848-64-1144
FAX:0848-64-0560