月別アーカイブ: 2018年7月
『お客様の声』を2件更新しました。

『お客様の声』を2件更新しました。
是非ご覧ください。
※順不同
車両の維持管理について

トラックやトレーラドライバーの皆さんは、車両を普段どのように管理していますか?
トラックやトレーラ、あるいは普通の乗用車もそうですが、車を維持するにはきちんとした管理が必要です。
一緒に確認していきましょう。
エア・クリーナの目詰まり
エア・クリーナが目詰まりすると、吸入空気量が少なくなり、燃費が悪くなり出力が低下するだけでなく、黒煙の量が増加することになります。
〔ポイント〕
エア・クリーナの目詰まりの状態をダストインジケーターなどによりチェックし、必要に応じて清掃又は交換しましょう。
噴射ポンプのノズル交換
噴射ノズルは、噴射ポンプによって高圧の燃料を高温、高圧の燃焼室内へ微細な霧状にして吹き込む装置です。
しかし、ノズルの噴射状態は、使用中に悪くなることがあり、燃費や環境に影響を与えるので定期的に調整したり交換する必要があります。
たとえば、エンジンを始動させた後しばらくしても黒煙がおさまらなかったり、積荷を載せて走行している際、エンジンに力がないと感じたら、専門の工場で噴射ノズルの点検を勧めます。
エンジンオイルの定期的な交換
走行距離などに応じて適切なエンジンオイルの交換が必要となります。
エンジンオイルを寿命以上に長く使うと、エンジンオイルの粘度が高くなり、エンジンを痛めるだけでなく燃費も3〜5%悪くなります。
〔ポイント〕
交換予定距離や交換予定日を運転席にテープなどを貼って明示するとともに、その交換時期に達した時点で確実に整備管理者などに報告しましょう。
エンジンオイルの選択
エンジンオイルは粘度が低いほど燃費が良くなり、粘度が高い程燃費は悪くなります。
また、粘度の低いエンジンオイルほどリング摩耗、メタル焼付、摩耗損失が早く始まるといわれています。
この相反するオイルの性能を同時に満足させるのが“マルチグレードエンジンオイル”で、低温では粘度が低く、高温では粘度が高いという特性を持っています。
マルチグレードエンジンオイルは、広い温度範囲で使用が可能です。
したがって、季節で使い分ける必要はなく、さらに始動性に優れており燃費改善効果も期待できるのです。
タイヤの空気圧と燃費
タイヤの空気圧が低いと、燃費は悪くなるといわれています。
空気圧が高いと燃費は良くなるが、バーストなどが起きやすくなり、安全上の問題が生じることになります。
したがって、タイヤの空気圧は常に適正な範囲にしておかなければならないのです。
〔ポイント〕
タイヤの空気圧が適正な範囲にあるかをチェックしましょう。
チェックはタイヤが冷えた状態で必ずエアゲージを使って行うようにしましょう。
タイヤの摩耗と燃費
摩耗したタイヤは、トレッドの動きが少なく、ころがり抵抗が小さくなるので、燃費自体は良くなります。
しかし、摩耗したタイヤは、濡れた路面などで滑り易く危険なため、摩耗の具合によって、適切に交換する必要があります。
エコドライブのためのタコグラフのチェック項目
速度記録
・車速が速すぎないか
・車速の変化が大きくないか
・一定速度で走行できるルートで、車速変動は±5㎞/h幅以内に納まっているか。
なお、交通の状況、時間帯等での変動があることや車速を無理に合わせようとするとアクセルペダルのバタツキを生じる場合があります。
回転記録
瞬間エンジン回転 数(r.p.m.)を記録します。
・エンジン回転が高くないか
・エンジン回転の変化が多すぎないか
・長時間アイドリングしていないか
走行距離記録
・ 走行距離を山形の線で記録する。1 山 10km
車速の変動
一定速度での運転が可能な区間の走行と思われる範囲で、加減速の巾が大きくないか(概ね5km/h の範囲)を見ます。
エンジン回転数の変動
車速に対するエンジン回転数の高さや回転数の変動の巾を見ます。
又、エンジン回転を「グリーンゾーン」を中心に使っているかどうかもエコドライブの目安になります。
長時間のアイドリング
出発前の暖機運転や、昼食、休憩などの長時間停車時などで、アイドリングが長くなっていないかをチェックし、不要なアイドリングと判断できるものは抑制するように心がけましょう。
(参考)
車両がアイドリング状態(大型車の場合450から550r.p.m)にあるときの時間あたりの燃料消費量は、そのエンジン排気量の約10%程度です。つまり、排気量10ℓのエンジンならば1時間アイドリングをすると1ℓの燃料を消費することになるのです。
いかがでしたか?
きちんと管理できているでしょうか?
とくにトラックやトレーラドライバーの皆さんは、お仕事で毎日使用しますから、念を入れて確認していくようにしましょう。
引用参考:環境と安全に配慮した運転に向けたトラックドライバーのためのエコドライブ推進手帳
『お客様の声』を更新しました。

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是非ご覧ください。
エコドライブとその効果2

トラックやトレーラドライバーの皆さんがご存知の通り、エコドライブこそ、安全運転の要です。
エコドライブは、その名前の通り、エコロジーに繋がる運転のことです。
エコドライブは環境に優しい運転ですよね。
そしてそのエコロジーに繋がる運転は、なぜ安全運転になるのでしょうか。
ひとつひとつ具体的に確認していきましょう。
経済速度の厳守
経済速度とは、交通の円滑な交通流を乱すことなくできるだけ低いエンジン回転数で効率良く走れるスピードのことをいいます。
たとえば、周囲の交通状況などから経済速度が50km/h というとき、あえて60km/h に速度を上げた例でみると、燃料消費量は約10%も多くなってしまうのです。
高速道路などでも、必ず制限速度を厳守するようにしましょう。
予知運転による停止・発進(ストップアンドゴー)回数の抑制
停止した車両は、再度発進するときに加速しますが、加速するときは、登り坂を走行するのと同じくらい多くの燃料を消費します。
この停止・発進(ストップアンドゴー)の回数を減らす運転をすることがエコドライブにつながるのです。
〔ポイント〕
信号や交通状況の変化など先を見越した運転(予知運転)を実践して、できるだけ停止・発進(ストップアンドゴー)の回数そのものが減る運転に心掛けるようにしましょう。
無駄な空ぶかしの抑制
トラックは、1回の空ぶかしで、次のように燃料を無駄づかいしています。
・大型車:10〜12cc
・中型車: 5〜 7cc
・小型車: 3〜 5cc
たとえば、大型トラックの燃費が3km /ℓ(1ccで3m 走行できる)とすると、1回空ぶかしをするだけで、30〜36m 走行できる燃料を無駄にしていることになります。
空ぶかしは、ドライバー個々人のクセとも言われていますが、日常的に空ぶかしをしないよう、注意を繰り返すことが大切です。
必要最小限のアイドリング
荷物の積み卸しや休憩時間にエンジンをかけたまま車両を放置しておくと、燃料を無駄に消費するばかりでなく NOx や PM などの大気汚染物質をより多く排出することになります。
こうした無駄なアイドリングをとめることが社会的な要請になっています。
特に、市街地におけるアイドリングは、近隣住民の方々の苦情が多いため、さらに徹底する必要があるのです。
〔ポイント〕
サービスエリア、パーキングエリアでのアイドリングは、騒音、臭気などで社会問題となっており、必要最小限のものとしなければなりません。
住宅などが隣接しているような場所では、アイドリングストップだけでなく、騒音や駐車マナーなど地域環境への配慮も心掛けるようにしましょう。
荷物の積卸し、集配待ち、休憩などでは、確実にエンジンをストップさせましょう。
暖機運転は、必要最小限の時間に抑えてください。なお、冬期でも10分以下に抑えましょう。
エコドライブは、運転スピードを緩やかにし、丁寧な操作を行うことで安全運転につながります。
あるいは安全運転を行うことで、いくつかのエコドライブは達成されると考えても良いのかもしれません。
また、アイドリングは思っている以上に、周囲に騒音が響きます。
暑い夏が続きますから、熱中症に注意して、なるべく車内ではなく室内で休息を取るようにしましょう。
引用参考:環境と安全に配慮した運転に向けたトラックドライバーのためのエコドライブ推進手帳
エコドライブとその効果

「エコドライブ」はご存知でしょうか?
プロのトラック、トレーラドライバーの皆さんはもちろん知っていらっしゃるかと思います。
エコドライブとその効果について、基本の部分を復習していきましょう。
エコドライブの効果
エコドライブとは、
・環境にやさしい運転による環境保護、資源保護、経済的利益の追求
・穏やかな運転を心掛けることによる安全性の追求
をしようとする運動に由来しています。
すなわち、排出ガスの抑制、事故防止、経営コスト削減など「環境」、「安全」、「経営」の3つの効果を期待するもので、環境対策の中でも重要な取り組み課題として位置づけられているのです。
大気汚染問題
自動車から排出される主な大気汚染物質のうち、
・窒素酸化物(NOx)→ 約8割
・粒子状物質(PM)→ すべて
がディーゼル車から排出されています。
こうした大気汚染物質は、大都市や主要幹線の周辺住民に、呼吸器系疾患などの形で健康に影響を及ぼすとされていて、今や大きな社会問題となっています。
事故防止
エコドライブの基本は、穏やかな運転に徹することです。
すなわち、
・急発進、急加速を避ける
だけでなく、
・発進・停止回数そのものを抑えるため、先を見越した予知運転をする
ことで、これが事故防止、とりわけ追突事故の防止に大きく役立つことがわかっています。
エコドライブにより事故を未然に防止できれば、事故そのものだけでなくその処理にかかる損失や費用の削減にもつながります。
大きなウェイトを占める燃料費
燃料費は、人件費に次いで占める割合の大きな経費です。
エコドライブの徹底により環境対策の貢献だけでなく、コスト削減などの経営上のメリットも期待できます。
おだやかな発進と加速
車両をスタートするときの急発進、急加速は、通常の走行に比べきわめて燃費が悪くなります。ゆっくり加速し早め早めにシフトアップしていくことが大切です。
〔ポイント〕
ディーゼル車は、低回転域により大きいトルクを設定できるため、重い荷物を積んでもエンジンの回転数を上げずにスムーズな発進、加速が可能です。こうしたディーゼル車の特性をよく理解して、できるだけグリーンゾーン下限の回転域を使って運転しましょう。
シフトアップは早めの一段上のギアが常識
低速ギアのままスピードを上げると、エンジンの回転数がどんどん高くなり、その分燃費が悪くなります。もし、大型車が5速でなく4速で、中・小型車が4速でなく3速でというように、一段下のギアに落として走行したとすると、燃費はそれぞれ20%〜40%も悪くなるのです。
〔ポイント〕
シフトアップポイントをエンジン回転計のグリーンゾーンにおき、エンジン回転数をおさえて、早め早めの操作により、できるだけ高速段のギアを使用して走行しましょう。
定速走行の励行
アクセルペダルとブレーキペダルをパタパタさせるような波状運転(加減速運転)は、定速走行と比べて燃費が非常に悪くなります。走行中は無駄な加減速をやめ、できるだけ速度を一定に保つような運転をするように心掛けましょう。
〔ポイント〕
先をよく見通して加速・減速を繰り返さないで済むように、安全な車間距離を保ち、定速走行に心掛けます。
エンジンブレーキの多用
ディーゼル車は、走行中にアクセルペダルを離しエンジンブレーキの状態とすると、エンジンに燃料が行かなくなる(燃料は無噴射)ので、燃料は消費されず車は惰力だけで走行することになります。
このエンジンブレーキの状態での惰力走行をうまく取り入れて走行することが、エコドライブにつながります。
〔ポイント〕
下り坂や信号の手前では、早めにエンジンブレーキを使って、惰力運転で減速しながら必要最小限度のフットブレーキをかけることが、エコドライブのコツです。
なお、クラッチを切ったり、ギアをニュートラルにして惰力走行すると、アイドリング状態(燃料は噴射)となるうえ、エンジンブレーキもきかない状態になってしまうことになります。ギアをニュートラルにしたり、クラッチを踏み込むのは、停止する直前まで待つようにしましょう。
前回の省エネ運転は、エコドライブに繋がります。
そして、エコドライブは丁寧な運転をすることですから、安全運転に繋がります。
トラックやトレーラドライバーの皆さんは、エコドライブ、そして安全運転を行いましょう。
引用参考:環境と安全に配慮した運転に向けたトラックドライバーのためのエコドライブ推進手帳