トレーラー走行時の安全運転のポイント


高度な安全技術が求められるトレーラーのドライバー

安全なトレーラー走行には、高い運転技術はもちろん、柔軟な思考による事故の未然予防対策や十分な事前のチェックと、様々な状況に対してスピーディで慎重な判断力が求められます。今回は安全なトレーラー走行におけるポイントを見ていきましょう。

 

正しい運転姿勢

 

まずは運転姿勢です。一口に運転姿勢といっても様々なチェックポイントがあります。正しい運転姿勢を取ることで、視界が広くなり、運転による疲労も大幅に軽減されます。それでは、一緒に正しい運転姿勢とはどういったものか、一緒に見ていきましょう。

 

  • ハンドルは肘がわき腹から大きく離れない位置、おおむね9時15分の位置で持ちます。
  • ヘッドレストの中心が耳の高さになるように調整します。
  • 背もたれは105度前後にします。
  • シートとお尻・背中の間にすき間がないように、深く座ります。
  • シートの高さは、ももの下に軽く平手が入るくらいとします。シートが高すぎるとペダルを床まで踏み込めなくなります。
  • シートに深く座った状態で、左足の土踏まずでクラッチペダルを床まで完全に踏み込める位置にシートを調整します。シートが後ろ過ぎると、ペダルを床まで完全に踏み込もうとすると、お尻の位置が前にずれてしまいます。
  • ハンドル位置は、両肩がシートから離れない状態で、まっすぐ
    手を伸ばして、ハンドル上部に中指の第一関節がかかる程度に調整します。

大きなトレーラには、非常に多くの死角が存在します。その死角を補うには、正しい運転姿勢とミラーの活用が欠かせません。また、右左折時や後退時等の車両が折れ曲がる際には、ハンドルを切る前に死角になる部分の安全を確認しておくことが大切です。

正しい運転姿勢でも死角は多い、不安があれば止まって再確認

積荷と運転感覚

積載時と空車時の運転感覚の違い

トレーラーは荷物を積載している「積載時」と、何も積載していない「空車時」や「単体時」の、大きく2種類の車両の状態が存在します。その違いをしっかりと認識して、走行時にはそれらの特性にあった運転をする必要があります。

  • トレーラは、積載時と空車時では重量差が非常に大きく、速度のコントロールやギア・チェンジ等の操作に大きな違いが生じます。
  • 同時に、軸重配分の変化から、車両のバランスが大きく変わるので、空車時にハンドル操作やブレーキ操作の加減を間違えると、滑ったり、横転したりする危険性があります。
  • トラクタのみで走行する場合は、さらに車両のバランスが異なるため運転操作には注意が必要です。

空車時やトラクタ単体時の急ブレーキは危険

積載時と空車時では重量差が大きいことから、動力性能に大きな差を生ずる

速度コントロール、ギア・チェンジなどの操作が相当異なることを覚えておかなければならない

その他の注意点

トレーラは2つの車両を連結しているため、運転席に荷台の挙動が伝わりにくく、荷台に傾き等の異常が発生してもドライバーの感知が遅れる場合があります。

  • 国際海上コンテナでは、内容物の重心位置や移動状況がわからないため、横転事故になるケースが多発しています。とくに慎重な運転を心がけてください。
  • タンクトレーラ等、液体や粉末等を輸送するトレーラでは、急なハンドル操作による内容物の揺れ動きにより車両バランスが失われ、横転する危険性があります。山道やカーブでの運転はとくに注意が必要です。
  • あおりの無いトレーラで鉄板等の重量物を運ぶ場合、急ブレーキにより積載物が前方に移動し、運転席を直撃するおそれがあります。

積載時と空車時の運転感覚の違いに注意

ドライバーの目の高さ

 

トラクタなど大型車の運転席から見た視界と乗用車の視界には大きな違いがあります。トラクタは、乗用車の約2倍の地上2.5メートルほどで、下を見下ろすようになり実際の距離より長いと錯覚します。そのため、トラクタのドライバーは前車との距離空間が広く見えて実際よりも余裕があると感じ、車間距離を詰めすぎる傾向があります。

トラクタの運転視界

前車との距離空間が広く見えるため、実際より余裕があると感じ、車間距離を詰めすぎる傾向がある。

乗用車の運転視界

視点が低い分近く感じる。

 

 

夜 間

●大型車の夜間運転視界●

前述でもお伝えした通り、トラクタの運転席から見た視界と乗用車の視界には大きな違いがあります。このためトラクタなどの大型車は、いつの間にかうつむき加減の楽な運転姿勢をとってしまうので、無意識のうちに視線は下向きになり、足元(直近の路面)を覗き込むように走行します。とくに、高速道路での夜間走行ではヘッドライトの照射範囲に限られ、ますます下向きのまま視線が固定されがちになってしまいます。しかし、常時下向きでいるわけにもいきませんから、視線を上げて前方を見なければなりません。そのため、トラクタのドライバーは無意識に視線の上下運動を繰り返し、単調な眼球動作になります。この動作はドライバーが眠くなる危険性をはらんでいますから注意が必要です。

  • ドライバーの目とライト(前照灯)の位置が離れているため、
    目に返ってくる反射光が少なく、歩行者などの発見遅れを招き
    やすい。とくに、右方からの横断歩行者は発見しにくい。
  • 乗用車と比べて、前照灯から照射された光を上から見下ろすため、足元だけが明るく、前方が暗闇になることが多い。

トラクタ

視界が分断され、灯りが路面上のものかどうか判断しにくい。

トラクターはドライバーの視線が下向きになりやすい

乗用車

路面上の灯りが連続した視界のなかで認知できる。

乗用車は水平方向の視線が無理なく保てる

交差点

●内輪差・側方の死角に注意●

狭めの道路を左折する場合など、トラクタ・トレーラは内輪差が大きいため、一旦右に振ってから曲がることがあります。また、左側のミラーに映る範囲も狭く、左後方の死角が大きくなり、二輪車などを見落とし、巻き込むことがあります。
右折時は、右折する側の道路に停止している車にトレーラ部分が接触することがありますから、右左折時には、側方や後方など周囲によく目を配るようにします。

目視、ミラーでも見えない死角はいったん停止で確認を

カーブ

 

きついカーブでの対向車線のはみ出しに注意してください。

右カーブではトレーラの後部

右カーブの場合は、トレーラの内輪差により後輪が道路内側に寄る

左カーブではトレーラの前部

左カーブの場合は、トレーラの前部はトラクタより外側に張り出した状態になる。

カーブは対向車の動きにも十分注意

車線変更

 

連結車両は全長が長いので、追い越しや車線(進路)変更はできるだけ避けるようにします。追い越しを行う場合は、非常に長い距離が必要になるので、前後に十分余裕があるときに行うようにします。
後続車両に追い越されるときは、追い越されるのが終わるまで自車の速度を上げないようにします。追い越し車両が直前に割り込んでくることもあるので注意してください。
車線(進路)変更を行う場合は、目視をはじめ、バック・ミラーなどで安全を確認し、ウインカーで早めに合図をして、後続車などが気がついたと思われるのを待ってから進路変更するようにします。

追い越し

前後に十分 げない 余裕があるときに行う

追い越され

追い越しされるのが終わるまで速度を上 前後に十分 げない

車線(進路)変更

早めの合図

 

トレーラ走行時の挙動は速度、ハンドル操作に大きく依存します。
進路変更等の際、トラクタの運転席ではトレーラの挙動が伝わりにくいため、トレーラのタイヤが浮いている状態でも、運転席では認識できません。また、3軸車に比べて2軸車トレーラの方がロール角度が大きい傾向にあります。2軸車トレーラはより注意が必要です。
実際には、気象条件、道路コンディション、積荷の積載状況、運転方法等により、条件が異なるため、これまで安全だった速度以下でも、横転する可能性は十分にあります。

急なハンドル操作はトレーラの横転原因

急勾配路

 

●下り坂ではエンジンブレーキや排気ブレーキの活用を●

長い下り坂を走行する時は、トレーラブレーキを使用しますが、単独使用を避け、排気ブレーキ、リターダブレーキ等の補助ブレーキを併用して、速度を落とします。

トレーラブレーキの使用は必要最小限に

急な上り坂ではトラクタとトレーラが接触したり路面にシャーシが衝突することもあります。

ゆるやかな下りカーブはとくに注意

 

踏 切

●踏切の安全な通過方法●

①低床トレーラはとくに「ハラツキ」に注意
低床式トレーラなどは、盛り上がっている踏切路面で「ハラツキ」になり、立ち往生するケースも見られます。

下車してよく確認しましょう

※橋梁の継目や舗装の段差があるとハンドルをとられたり、トレーラにおされたりして車両が不安定になることがあります。

②踏み切りを渡った先の状況もよく注意
渋滞等による踏み切りでの立ち往生や車体の後部が踏み切りに残るおそれがある場合は進入しないようにしましょう。

車体の長さを考えて

③道幅の狭い踏切では落輪しないよう十分注意

対向車があってすれ違うのがギリギリの場合は、対向車を先に通しましょう。

車両の長さ、高さを意識すること

ガード下の高さ制限

 

積載物の高さをよく確認し、車高制限のある場所では衝突しないように注意しましょう。

ガード等への衝突事故は、鉄道・道路をストップ

円滑な交通に多大な影響を与えます

トンネル

●トンネルの入口では前車の減速に注意!●

トンネル内を走行する場合には、高さ制限標識、対向車、トンネル内の照明など設置物への接触等に注意のうえ、十分に速度を落として走行しましょう。

  • トンネルに接近したら、前車の減速に注意!
  • 車間距離も十分に!

運行前の経路確認をしっかりと

雨天時

 

・視界が悪くなる
・路面が滑りやすい
・雨が降り始めたら、スピードを落とす
・進路変更はしない

◆◆トレーラのおもな特性◆◆

  • 大型貨物車に比べて内輪差が大きいため、右左折時や大きなカーブの通行時はとくに注意を要します。
  • 2つの車両を連結しているため、トラクタ側にトレーラ側の挙動が伝わりにくく、トレーラ側に傾き等の異常が発生してもドライバーの感知が遅れる場合があります。
  • セミトレーラでは、後退時のハンドル操作が大型トラック等のほかの車両と違います。
  • 空車時と積載時の重量の差が大きく、積載状態により車体の重量バランスが異なり、運転感覚に大きな違いが生じます。
  • あわせて、トラクタのみで走行する場合は、さらに車体の重量バランスに違いが生じるため慎重な運転が必要です。
  • ゆるやかな下りカーブでは、スピードの出し過ぎやハンドル操作に注意しましょう。

スピードダウンで、視界確保とスリップ予防

物流が支える安全な車社会のために

 

いかがでしたでしょうか。トレーラーの安全走行には様々な注意ポイントがあり、ドライバーの皆さんは常日頃からそれらをこなして、日々の業務を安全に遂行されているんですね。ドライバー当事者の方だけでなく、周りのドライバーも安全を心がけていきましょう。

トレーラーの特性を知る


トラックは、あらゆる産業を支える物流の主役です。

 

経済の発展に欠かせないものの一つとして大きなポジションを占める物流。経済活動を中心に物流がなければ、円滑な成長を支えることはできません。そのなかでも、トラクタ・トレーラ役割は非常に大きく、主に以下のような特殊で大きな貨物を輸送します。

 

  • 建設現場に必要なクレーンや鉄骨
  • 現場作業で使われる重機などの重量機材
  • 国際海上コンテナなど

トラックとは異なる構造を持つトラクタ・トレーラは、わずかな油断による運転操作のミスであっても、極めて大きな事故を引き起こすため、高い運転技術などを必要とします。それでは、意外と知られていない、トレーラーの特性を見ていきましょう。

 

トレーラーとは

 

一言でトレーラーと言っても、より詳しく説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか。一般に語られるトレーラとは、「トラクタ」というエンジンを有する車両が、「トレーラ」というコンテナなど貨物を載せるエンジンがないシャーシを連結している車両のことを指します。

 

このため、トラックの単車より車長が長く、重量もさらに重くなります。また、シャーシによって、積載する貨物の姿、形、重さ、バランスなどが千差万別で、他の車種よりも高い運転技術を必要とします。それでは様々な種類のある、トレーラーですが、具体的にどのようなタイプがあるのか見ていきましょう。

 

トレーラーの種類

セミ・トレーラー

積載重量の相当部分を、連結装置を介する構造になっています。トラクタのカプラ(第5輪)とトレーラのキングピンを連結させます。

フル・トレーラー

総重量をトレーラだけで支えられるように設計され、トラクタのピントル・フックとトレーラのドーリのルネット・アイとを連結させます。

ポール・トレーラー

柱、丸太など長尺の積荷自体がトラクタとトレーラの連結部分を構成するトレーラで、軸距は積荷の長さに応じて調整できます。

 

 

トラクタ・トレーラーのブレーキ

カーブや交差点の右左折時、車線変更時などは、ブレーキやハンドル操作を慎重に行う必要があります。

 

フット・ブレーキ

トラクタ部分とトレーラ部分のすべての車輪に同時に作動します。

トレーラ・ブレーキ

トレーラ部分に作動するもので、運転席のレバーで操作します。

排気(エキゾースト)・ブレーキ

トラクタ部分の後輪に作動するもので、運転席のレバーで操作します。

エマージェンシー・ブレーキ

トレーラ部分に作動する非常ブレーキで、エマージェンシーラインが破損したときや、ブレーキ・エア圧が低下したときに自動的に作動します。

スプレイング・ブレーキ

トラクタ部分のパーキングブレーキであるとともに、ブレーキ・エア圧の低下時に自動的に作動する非常ブレーキです。最近はトレーラ部分にも装着されつつあります。

パーキング・ブレーキ

トラクタ部分にはレバー式、トレーラ部分にはねじ式のものが装備され、それぞれ独立して操作し、作動します。

 

 

制動時の挙動特性

ブレーキやハンドル操作を慎重に

ジャックナイフ

トラクタ後部が外側に流れて『く』の字型に折れ曲がる現象です。制動時、トラクタ後輪がロック状態の時に起こりやすくなります。ジャックナイフ現象が起きた場合、初期を除きコントロールは殆ど不可能です。

トレーラ・スイング

トレーラ後部が、カーブ外側に流れる現象です。制動時、トレーラ後輪がロックした場合に起こりやすくなります。

プラウアウト現象

トレーラ側が制御を失い、トレーラとトラクタが一直線になってカーブをはずれてしまう現象です。兆候を感じたときはブレーキを解除し、冷静にハンドル操作で修正します。

 

上記の現象はいずれも車輪のロックが大きな原因です。とくに滑りやすい路面で過大なブレーキ操作を行うとロックしやすいので、十分に注意してください。

 

アンチ・ロック・ブレーキシステムを過信しない

 

トラクタとトレーラの連結方法

 

ステップ1

  • カプラ位置、キングピン位置を確認しながら低速でバック

ステップ2

  • カプラのジョーがロックされたことを確認する
  • トレーラーの駐車ブレーキをかけたまま軽く前進し、連結を確認する

ステップ3

  • トラクタの駐車ブレーキをかける
  • ジャンパー・ケーブルのコネクタを接続
  • 補助脚の格納
  • 車輪止めの解除

 

積み荷の重心は前後・左右の中心に

 

トレーラーの後退

 

トレーラの後退(バック)運転は、これまで運転になれた大型トラック等の単車と異なり連結点があるので、なれないうちは難しいものですが、低速で切り返しややり直しも可能なので、普段から十分に練習をしておいてください。

セミ・トレーラは、連結点が1点なので旋回時の内輪差も大きいのですが、トラクタ側からトレーラ側の動きがつかみにくく、バック運転がむずかしいといわれています。

フル・トレーラは、センター・アクスル(連結点が1点)とドーリーつきフル・トレーラ(連結点が2点)の2種類あります。連結点が1点のセンター・アクスル型はセミ・トレーラと同様の特性がありますが、ドーリーつきは内輪差が単車並で比較的後退運転は容易といわれていますが、トレーラ側の挙動が運転席でつかみにくいという特徴もあります。

 

 

固縛に関する注意事項

 

  1. 固縛機器の破損・はずれ等を防止するため荷台のロープフックや外枠の下部に荷締機のフック等を直接掛けません。必ず補助ワイヤーまたは、環を使用します。
  2. 積荷を保護するために、積荷にワイヤーロープや荷締機を直接当てません。必ず当て物をします。
  3. ワイヤーロープを保護するため積み荷の角張った箇所にワイヤーロープを直接当てません。また、積み荷に取り付けられた金具が角張っている場合は、ワイヤーロープを直接掛けません。必ずシャックルを介して固縛します。

 

積み付けにおける注意点

 

1個当たりの重量の大きい各種機械、鉄鋼製品や長尺物の場合

 

  • 重量貨物は集中荷重、偏心荷重にならないよう、積付けに当たっては重量配分を十分考慮します。
  • 積荷全体の重心位置は、トラクタ・トレーラの荷台の前後・左右の両者の中心位置にできるだけ近いことが望ましい。とくに重量の重い機械製品や不整形の加工物等を数個積み合わせる場合は、荷台中心に積み荷の複合中心が近づくように積み付けます。

 

ワイヤーロープは角張った箇所に直接かけない

最後に、より安全運転を心がけるために

 

様々な種類のトレーラー、通常の車両と比較しても挙動特性など大きく違いがあり、高い運転技術などが必要とされることがわかります。最後に、より安全にこれからも物流の主役として活躍していただくためのプロドライバーの心得をご紹介させていただきます。

…プロドライバー心得 6か条…

1.人命の尊さを知ること

2.交通ルールを守ること

3.責任感を持つこと

4.譲り合いの精神を大切にすること

5.運転技術を過信しないこと

6.心身が良好な状態で運転すること

下期反省会


5月27日 全社下期反省会開催 当社47期下期反省会を古田土会計事務所をお借りして船井総研ご支援の許に開催致しました。武藤社長の挨拶に続き、今回は当社監査役・古田土会計・古田土社長様から「会社の目的」についてご講話をいただきました。その後、今下期の反省、来期48期予算策定を行いました。また社員教育の一環として古田土会計・佐奈部長様より「未来会計図」の解説を頂きました。

安全運転と事故防止策【高速道路編】


ごく普通の道路での事故も本当にたいへんなことですが、高速道路での事故はスピードが出ている分、大きな被害となります。

トラックやトレーラーを運転される方はもちろん、プライベートでも車に乗る方は高速道路を走ったことがある方がほとんどかと存じます。

ご自身ではなくとも、周囲で「ひやり」としたこともあるのではないでしょうか?

以下に高速道路での事故防止策をまとめました。

 

高速道路(高速道路近郊)での事故

高速道路のIC、料金所近郊は車両の輻輳による接触事故や、急カーブによる横転・重大事故事例があり危険地帯です。

車両性能の向上によるスピードの出し過ぎや、高速走行によるスピード感覚の薄れに起因する事故事例が多いです。

PA・合流地域での割り込み、飛び出しによる衝突・製品落下の事故事例があります。

長時間運転は危険意識の低下を招きます。

また高速走行は視野が狭まり、近景がぼやける傾向にあり所定の休憩が重要となります。

きちんと休息をとるようにしましょう。

事故車・故障車・道路整備等により停車中の車・人・仮設物に衝突する事故事例があります。

高速道路での事故は規模が甚大であり他に与える影響が極めて大きく、「重量物輸送」運転者は絶対に加害者になってはなりません。

 

一年を通して重大事故になりやすい傾向の月

  • 3月 高速道路進入路付近で急減速と固縛不備により製品(切板)落下事故。
  • 4月 高速道路走行中、スピード超過とブレーキ遅延により工事用車両に衝突。
  • 7月 合流付近の左車線走行時、右側からの割り込み。緊急回避による製品損傷事故。
  • 10月 高速道路IC付近で後方が気がかりで前方不注意となり中央分離帯に接触。この際、急ハンドルでジャックナイフ現象を発生させ横転転覆し製品落下。

もちろん、この他の月でも事故は起こっています。

事故防止対策のポイント

  • 整備点検、燃料、タイヤの空気圧(注)等高速運転に対応した事前チェックを実施しましょう。
  • 料金所近郊は急カーブ地帯や輻輳場所が多いため、減速運転と譲歩運転を心掛けるようにしましょう。同様にPA出入口・合流場所付近では「プロ運転者」の「譲る運転」を実施してください。
  • 定期的なスピードチェックを行うとともに、情報掲示板等を注視して安全速度を厳守しましょう。
  • 十分な車間距離を厳守(車間距離確認板でチェック)します。
  • 車線変更は極力避け指定車線を走行してください。最高速度は80km/h以下の定速運転を行います。
  • 万一、車線変更する時は見通しの良い場所とします。坂、カーブ等視界の悪い所は厳禁です。
  • 途中休憩は規定通り必ず取得し、車両点検、積荷点検、固縛点検を同時に実施しましょう。
  • 集中工事等の事前情報を把握し、前方不注意による接触・追突事故を起こしてはなりません。
  • 万一、事故等により停車する場合は、非常電話、発炎筒、停止表示機材等を使い後続車に合図してください。
  • 火災事故の場合はあわてずに初期消火に努め、警察、消防等の指示に従い行動しましょう。
  • 「指差・確認呼称」を厳守することが大切です。「速度○km(注意)ヨシ!車間距離ヨシ!前方ヨシ!右ヨシ! 左ヨシ!後方ヨシ!」

 

◆単語チェック:スタンディングウェーブ現象

タイヤの空気圧不足で高速回転するとタイヤのたわみが大きくなり、波状に変形することをいいます。

この現象が発生すると、短時間でトレッド剥離やバースト(破裂)することが多いです。

高速道路を走行する時は、適正な空気圧に充填することが大切なのです。

 

普段何気なく走行している高速道路は、本来非常に危険な場所です。

ドライバーである皆さんが「安全に運転しよう」と心がけているからこそ、それぞれが安心して走行できる場所となっているのです。

これからもどうか安全運転でドライブを楽しみましょう。

 

引用参考 鉄材等重量物輸送に携わるプロ運転者・管理者用ガイドブック

岩瀬運輸機工なら大型精密機器も安心の運搬です。詳しくは《こちら》から!

荷崩れの発生状況


前回のエントリー「荷崩れを防ぐには」でお話しした通り、走行中に荷崩れを起こす原因として、走行中の路面の凹凸からくる振動や衝撃、急制動や急発進などの急激な運転操作からくる衝撃、そしてカーブや曲がり角における急旋回時の遠心加速度が挙げられます。このような振動や衝撃を受けて生じる荷崩れの発生状況を分類すると「横滑りによる荷崩れ」「積み付けの形が崩れることによる荷崩れ」「転倒による荷崩れ」の3種類に大別することができます。

横滑り(前後または左右)による荷崩れの発生

数物のカートン貨物では、積載率を上げるために積み重ね段数を増やす必要があります。中身の重量がある程度重たい場合は、カートンの縦横の配列を各段ごとに変えることによって、上下のカートンがわずかに食い込んで横滑りに対する抵抗力が増し、滑りにくくなります。しかし、軽いカートン同士や正方形のカートンの場合は、摩擦係数が低いため、側面あおりやロープ掛けなどによって横滑りを防ぐ対策を施す必要があります。特に、長いS字カーブや曲がり角での旋回時に、遠心力によって横滑りして荷崩れを発生しやすいので注意が必要です。
また、コイルなどの鋼製品、鉄板類、工作機械などの裸貨物の場合も、十分な強度を持った固縛をほどこしていないと、急制動時の衝撃やカーブ走行時の遠心力により横滑りを発生し、運転席を押し潰したり、車体外へ積荷が落下して交通渋滞のみならず、通行人や他の車両を巻き込んだ大きな事故に結びつくことになります。特に、カーブ走行中や曲がり角で不意に人、自転車、車などが飛び出してきて、旋回しながら急ブレーキをかけたりした時に固縛強度が不足していると、ワイヤロープが切れて積荷が路上に落下してしまう事故が多く報告されています。

積み付けの形が崩れることによる荷崩れの発生

これは、生野菜や果物などを、カートンではなく合成樹脂や竹製のカゴに入れて積み付けた場合や、稀に生野菜を裸のまま積み重ねて積み付ける場合などに起こりやすい荷崩れです。このように積荷そのものが積み付け(積み重ね)に対する外装強度を持っていない場合は、積荷の荷崩れを積み付けの仕方とロープ掛けで防ぐことは不可能に近しいのです。すなわち、積載場所全体を外装容器とすることが必要です。つまり深あおり車や密閉バン車を使用するか、ボックスパレットなどを利用せざるを得ません。
また、カートンや木箱などは中身の貨物の破損を含めて下段の貨物が重圧により変形し、荷崩れを生じることが稀にあります。積み付け時にカートンの変形や木箱の損傷状況に注意する必要があります。別の例としては、木材やコンクリートパイルや円筒などで怪の大きい貨物の場合は、ロープなどによる固縛強度(固縛箇所数×ロープの強度)が不足していると、カーブ走行や曲がり角での旋回時などに遠心力がかかりロープの緩みが大きくなり、積み付けが崩れることでロープが切断されることがあります。このような貨物については、三角形の歯止めとワイヤロープによる固縛、あるいは荷台の両側面でのスタンションを使用することが有効です。

転倒による荷崩れの発生

背の高い積荷の場合は重心の位置が高いので、急ブレーキをしたりカーブ走行や曲がり角での急旋回時において、積荷が転倒する恐れがあります。転倒を防止する方法としては、ロープ掛けの強度(固縛箇所数×ロープの太さ)を一般的な貨物の場合より大きくする方法と、転倒しにくいように転倒するときの回転の支点を台木やスタンションなどを用いて上方にずらす方法があります。

引用参照 鋼材等重量物輸送に携わるプロ運転者・管理者用ガイドブック 改訂版

ISO9001 2015


5月23日 ISO 9001:2015 当社ではISO 9001:2015 規格取得をすすめております。すでにISO 9001:2008 を取得し顧客満足度向上を推進してきましたが、さらに品質マネジメントシステムの向上に努めます。