月別アーカイブ: 2025年9月
夏季ピーク輸送を支える現場対応 〜荷物を安全に届けるために〜

はじめに
真夏は物流業界にとって、最も厳しい季節のひとつです。
炎天下での作業や長距離輸送、交通量の増加による遅延リスクなど、現場には多くの負担がかかります。
それでも大切な荷物を安全に届けられるのは、計画的な対応と現場での努力があるからです。
今回は、岩瀬運輸機工が取り組む「夏季ピーク輸送」の現場対応について、精密機器や重量物の輸送を中心にご紹介します。
精密機器輸送に欠かせない温度管理
精密機器や半導体製造装置、研究設備などは、わずかな温度変化や湿度の影響でも性能に影響を及ぼす可能性があります。夏季は特に外気温が高く、車両の荷台や現場での一時保管中にもリスクが伴います。
そこで当社では、
・温調車を活用して温度を一定に保つ
・防湿梱包や断熱資材を組み合わせて結露を防止
・積み込みや設置作業を短時間で行い、外気の影響を最小化
といった取り組みを行っています。
現場作業者の視点:酷暑との向き合い方
現場では、荷物を運ぶだけでなく、搬入・設置作業まで対応します。
空調の効いた倉庫環境とは異なり、実際の現場は炎天下の屋外や冷房の効かない建屋内で作業することも多く、酷暑との闘いとなります。重量物を扱う作業は体力的な負担が大きく、熱中症のリスクとも隣り合わせです。
そのため、現場作業者は定期的な休憩や水分補給を徹底しながら、「自分自身の安全を守ることも仕事の一部」として取り組んでいます。
安全対策室による取り組み
当社では、国の方針に基づく熱中症対策の義務化を受け、社内に「安全対策室」を設置しています。
ここでは定期的に会議を開き、現場での作業環境や季節ごとのリスクを検討。
特に夏季は、
・作業中の水分・塩分補給の徹底
・作業スケジュールの調整(気温の高い時間帯を避ける)
・熱中症の初期症状に関する教育・周知
といった取り組みを全社的に進めています。
こうした体制により、現場作業者が安心して作業にあたれる環境を整えています。
配車担当の視点:遅延リスクを最小化する工夫
夏は交通量が増えるため、配送スケジュールは不安定になりがちです。
配車担当は渋滞情報を把握し、出発時間やルートを調整することで、精密機器の設置や搬入が予定通り進むよう支えています。さらに、突発的なトラブルに備えて予備の車両や代替ルートを準備し、輸送の“最後の一手”まで計画に組み込んでいます。
まとめ
夏季ピーク輸送は、
・精密機器や重量物を守るための温度管理
・酷暑の中で作業する現場作業者の努力
・安全対策室による熱中症対策の強化
・配車担当の計画的な対応
といった多角的な取り組みによって支えられています。
炎天下でも精密機器を安全に届けられるのは、現場で働く人々の努力と、組織的な安全対策の積み重ねがあるからこそ。これからも岩瀬運輸機工は「安全・確実な輸送」を第一に進めてまいります。
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2025年お盆輸送を振り返って 〜高温環境と物流現場の工夫〜

はじめに
2025年のお盆も、多くの人の移動や需要の集中により、物流業界は一年で最も忙しい時期を迎えました。
交通渋滞、気温の上昇、納期の厳守――現場にはさまざまな負荷がかかりましたが、無事に輸送が進んだのは現場対応と計画的な準備があったからです。
今回は、荷待ち・渋滞・高温環境という3つの課題を振り返りながら、当社の現場対応をご紹介します。
荷待ち時間:動かなくても続く緊張
お盆前後は、多くのトラックが同じ時間帯に集まるため、荷物の積み込みまで長時間待機するケースが見られました。
特に精密機器輸送では、車両の冷却装置を稼働させながら荷物の状態を守る必要があります。
一方で、現場作業者は真夏の炎天下で積み込みの順番を待つこともあり、酷暑と緊張の中で作業を続けました。
この「走らなくても続く負担」が、お盆期輸送の特徴のひとつです。
渋滞:避けられない「時間の壁」
お盆の帰省・Uターンラッシュにより、高速道路は長大な渋滞となりました。
精密機器や重量物の輸送は納品時間が決まっているため、渋滞は大きなリスクです。
配車担当は、深夜や早朝に出発時間をずらす、一般道を利用するなどの工夫を行いましたが、予測を超える混雑によりスケジュール調整が難しい場面もありました。
その中でも、安全運転と確実な輸送を両立させたのは、ドライバーと現場作業者の経験と努力です。
高温環境と現場対応
今年の夏も猛暑日が続き、輸送環境は非常に厳しいものでした。
精密機器は温度変化や湿度に敏感なため、断熱梱包や温調車による対応が不可欠。
一方、現場作業者自身も酷暑にさらされます。
空調のない場所での搬入作業や、直射日光下での据え付けは体力を消耗し、熱中症のリスクが常につきまといます。
そのため当社では、安全対策室による取り組みを強化しました。
・作業中の水分・塩分補給の徹底
・高温時間帯を避けたスケジュール調整
・熱中症の初期症状についての教育・指導
これらを全社的に共有し、現場が安心して作業できる環境づくりを進めました。
物流を支えた連携
お盆期輸送を支えたのは、一人ひとりの努力だけではありません。
・現場作業者:酷暑の中でも安全第一で作業を遂行
・ドライバー:輸送中の安全運転と荷物の状態確認
・配車担当:渋滞やトラブルを見越した計画的な調整
・安全対策室:全社的な安全管理と熱中症対策の指導
これらが一体となることで、大きな混乱なくお盆輸送を乗り切ることができました。
まとめ
2025年のお盆輸送は、
・荷待ちによる時間的負担
・避けられない渋滞
・酷暑下での温度管理と作業環境
という課題に直面しました。
しかし現場の工夫と安全対策が功を奏し、精密機器や重量物を安全に届けることができました。
当たり前のように荷物が届く裏側には、現場で汗を流す人々と、それを支える組織的な安全体制があります。
これからも岩瀬運輸機工は、「安全・確実な輸送」を第一に、夏の厳しい環境に挑み続けます。
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