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雨の日のトラック運転は大変! 知っておきたい安全対策 〜梅雨時期の安全運転・雨対策・視界確保など〜

はじめに
梅雨の季節になると、連日のように雨が降り続き、道路状況は悪化します。一般ドライバーにとっても、視界不良やスリップリスクが高まるこの季節は、特に注意が必要です。中でも、大型トラックと同じ道路を走る際には、その特性を理解し、適切な距離感とマナーをもって運転することが、事故防止につながります。
本記事では、雨天時における「トラックとの安全な付き合い方」を一般ドライバーの視点で解説します。
雨天時のトラックの挙動を意識しよう
・トラックの制動距離は長い
雨の日は路面が滑りやすくなるため、トラックは特に停止までに時間がかかります。トラックの直前での割り込みは厳禁です。十分な前方車間距離を保ち、トラックの動きを妨げない運転を心がけましょう。
・追い越しは慎重に
トラックを追い越す際は、トラックから直接目視はできずにサイドミラーに入る時間が長くなります。また、横風や水はねの影響を受けることも多くなります。雨の日は特に、視界不良で死角が増えるため、追い越しは素早く、安全な状況を見極めて行うことが必要です。
・後方を走るときも注意
トラックの後方を走ると、水しぶきによってフロントガラスが一気に濡れ、視界を奪われることがあります。また、テールランプが見えづらくなるため、適切な車間距離を保ちましょう。
トラックの視界と死角を理解する
・運転席から見えないゾーンが多い
トラックには広範囲な死角が存在します。雨の日は視野も狭まり、特に注意が必要です。雨天時はさらに助手席側や後方斜め後ろは見落とされやすく、接触のリスクが高まります。ウインカーを出しているトラックの側方にいる場合は、無理な追い越しを控えましょう。
・トラックの左折に注意
大型トラックは左折時に大きく膨らむ必要があるため、巻き込み事故の危険があります。交差点で並走するのではなく、十分な距離をとって後方で待機することが大切です。
雨天時の安全運転ポイント
▶︎ 早めのライト点灯
雨で視界が悪くなる中、トラックドライバーから見落とされないよう、早めのヘッドライト点灯が有効です。昼間でもスモールライトではなくロービームを使用しましょう。
▶︎ 速度抑制と車間距離の確保
雨天時は制動距離が伸びるため、通常よりも多めの車間距離を取りましょう。特にトラックの近くを走る際には、急ブレーキへの対応が遅れる可能性を考慮し、余裕ある運転を意識することが重要です。
▶︎ トラックの挙動に注意を払う
ブレーキランプの点灯、ウインカーの動きなどを早めに察知することで、安全な車間と走行位置を維持できます。トラックが減速し始めたら、自車も早めに減速する心構えを持ちましょう。
見えない努力への理解と配慮
雨の日でも、トラックは物流を支えるため、止まることなく走り続けています。積載物の保護や車両整備、運行管理など、見えない部分で多くの対策が施されています。私たち一般ドライバーがその存在を理解し、共に安全な道路環境を築く意識を持つことが、事故のない社会への一歩です
まとめ
梅雨時期の雨天運転は、すべてのドライバーにとって難易度が高まります。特に大型トラックとの関わり方には、普段以上の注意と配慮が求められます。
「見えない」「止まれない」「曲がれない」——トラックの特性を理解し、その動きに先回りして対応することで、安全な共存が可能になります。梅雨の季節も、お互いに譲り合い、思いやりある運転を心がけましょう。
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日本国内の貨物輸送実績の推移と自動車輸送の現状分析

日本の貨物輸送は、経済活動の基盤として重要な役割を果たしています。近年、少子高齢化や労働力不足、環境問題など、さまざまな課題に直面しています。今回は日本の貨物輸送実績の推移を、特に自動車輸送の動向に着目して詳しく見ていきます。
国内貨物輸送量の全体的な推移
国内の貨物輸送量(輸送重量)は、以下のように推移しています。
・2017年度: 約42億トン
・2018年度: 約41億トン
・2019年度: 約41億トン
・2020年度: 約38億トン
・2021年度: 約39億トン
輸送トンキロベースでは、以下のように推移しています。
・2017年度: 約4,520億トンキロ
・2018年度: 約4,460億トンキロ
・2019年度: 約4,410億トンキロ
・2020年度: 約3,850億トンキロ
・2021年度: 約4,040億トンキロ
【輸送トンキロとは?】
輸送トンキロ(ton-km)とは、「貨物の輸送量」と「輸送距離」を掛け合わせた単位で、輸送の総合的な規模を示す指標です。例えば、1トンの貨物を100km輸送すると100トンキロとなります。輸送の効率性や経済規模の分析に用いられます。 これらのデータから、2017年度から2019年度までは概ね横ばいで推移していましたが、2020年度に約3億トンの減少が見られ、その後2021年度には若干の回復が見られます。
輸送モード別の動向
輸送トンキロベースで見ると、各輸送モードのシェアは以下のようになっています。
・自動車輸送: 全体の約5割を占める主要な輸送手段。しかし、近年はドライバー不足や労働時間規制の強化により、輸送能力の不足が懸念されています。
・内航海運: 約4割を占め、大量輸送や長距離輸送に適しています。しかし、近年はシェアの低下が見られます。
・鉄道輸送: 全体の約5%程度を占める。環境負荷が少なく、大量輸送に適しているが、シェアは低水準にとどまっています。
・航空輸送: 全体に占める割合は極めて小さいが、高付加価値商品や緊急性の高い貨物の輸送に利用されています。
自動車輸送の実績推移
日本の貨物輸送の中で、自動車輸送は最も大きな割合を占めています。日本交通政策研究会の「貨物自動車の輸送実態」によると、車種別の輸送重量は以下のように推移しています。
・2017年度: 約2,450億トンキロ
・2018年度: 約2,460億トンキロ
・2019年度: 約2,470億トンキロ
・2020年度: 約2,130億トンキロ
・2021年度: 約2,240億トンキロ
2020年度の大幅な減少はCOVID-19の影響が大きいと考えられます。2021年度には若干の回復が見られますが、依然として2019年度の水準には達していません。
課題と今後の展望
労働力不足への対応
ドライバー不足は深刻な問題であり、自動運転技術の導入や労働環境の改善が求められています。日本政府は東京と大阪間で自動化された貨物輸送回廊「コンベヤーベルト道路」の構築を計画しており、2027年から2028年に試験運行を開始し、2030年代半ばまでに第1期区間での運用開始を目指すとしています。
環境負荷の軽減
輸送手段の見直しや効率化により、二酸化炭素排出量の削減が求められています。鉄道や海運の活用、エコドライブの推進などが効果的とされています。
まとめ
日本の貨物輸送は、多様な課題に直面していますが、技術革新や政策の導入により、持続可能な物流システムの構築が期待されています。今後もデータに基づく分析と柔軟な対応が重要となるでしょう。
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参考文献
国土交通省「貨物輸送の現況について(参考データ)」(https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/content/001622302.pdf)
「自動物流道路の検討状況」(https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001758739.pdf)
【2024年問題】から1年:トラックドライバーの労働環境はどう変わったか?

はじめに
2024年4月に施行された「改善基準告示」の改正から1年が経ちました。
この法改正は、物流業界、特にトラックドライバーに大きな影響を及ぼす「2024年問題」として、長らく注目されてきたものです。
本記事では、この1年間でトラックドライバーの労働環境がどのように変化したのかを振り返るとともに、
現場の声や安全運行への新たな取り組みについてご紹介します。
改善基準告示とは?
2024年4月1日に改正された「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」は、
トラック運転者の長時間労働を是正し、健康と安全を守るために制定されたものです。
改正内容の主なポイントは以下の通りです:
– 1日の拘束時間の上限:15時間以内(原則13時間)
– 1か月の拘束時間:原則284時間(従来より9時間短縮)
– 年間拘束時間の上限:原則3,300時間(従来より216時間減)
– 休息期間の確保:原則継続11時間以上与えるよう努めることとし、継続9時間を下回らないものとする。
– 連続運転時間の規制:連続運転は原則4時間を超えないものとし、合計30分以上の休憩を取ること
(ただし、SA/PA等に駐車または停車できないことによりやむを得ず超える場合には、30分前延長することができる)
これらの規制により、過酷な労働環境の改善が期待される一方で、輸送能力の減少や人手不足の深刻化といった課題も浮き彫りになっています。
ドライバーの声:働きやすくなった?それとも………
実際の現場では、ドライバーの間でも意見が分かれています。
▶︎ ポジティブな意見
「高速道路における大型車両の最高速度が90km/hに緩和された」
「連続運転においてやむを得ない理由がある場合30分延長可能となった」
▶︎ ネガティブな課題
「全体的に残業時間が減り、収入が下がった」
「人員不足で現場が回らず、逆にプレッシャーが増えた」
「荷待ち時間や渋滞によるタイムロスが多く、時間調整が難しい」
つまり、法改正自体はドライバーの健康と安全には貢献しているものの、業界全体としての対応・体制づくりが
まだ発展途上であることが分かります。
運送会社の工夫と取り組み
改善基準に対応するため、多くの運送会社がさまざまな取り組みを始めています。
1. 輸送ルートとスケジュールの見直し
拘束時間内で完結できる業務設計を行うため、前泊や作業後に現地付近で宿泊するなどの工夫をしています。
2. 中継輸送・共同配送の導入
一人のドライバーが長距離を運ぶのではなく、中継地点で交代する方式が採用され始めています。
3. 積載効率の向上
荷台スペースを無駄なく使い、少ない運行回数で多くの荷物を運ぶ工夫がなされています。
4. デジタル技術の活用
運行管理システムやGロガーなどの導入で、ドライバーの行動を「見える化」し、適切な勤務管理が行えるようになっています。
今後の課題と展望
改善基準告示は「働き方改革」の一環としての重要なステップですが、それだけでは業界全体の課題解決には至りません。
今後の鍵は以下の点にあります:
荷主との連携強化:積み降ろし時間の短縮、待機時間の削減
労働力の多様化:女性ドライバーや若年層ドライバーが働きやすい環境の構築
輸送インフラの整備:トラックステーションや中継拠点の整備
物流は、社会を支えるインフラです。
だからこそ、トラックドライバーが安全かつ健全に働ける環境づくりは、全ての関係者が協力すべき最優先課題です。
まとめ
「2024年問題」から1年、労働環境の改善に向けた第一歩は確実に踏み出されています。
とはいえ、持続可能な物流の実現には、さらなる工夫と協力が必要です。
岩瀬運輸機工は、これからも安全で質の高い輸送を追求し続けます。
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出典:
国土交通省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(改正概要)
厚生労働省「働き方改革特設サイト」(2024年問題特集)
https://hatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp/
全日本トラック協会(全ト協)「2024年問題に関するアンケート調査結果」など
春の行楽シーズンに注意したい トラックとの安全な距離感 〜高速道路や一般道での安全運転・トラックへの配慮〜

はじめに
春の訪れとともに、全国各地で行楽シーズンが本格化します。
桜や新緑を求めて多くの人々が車で移動するこの季節、交通量の増加に伴い、高速道路や一般道では様々な車両が混在します。その中で特に注意したいのが、大型トラックとの“距離感”です。
今回は、一般ドライバーが意識すべきトラックとの安全な付き合い方について解説します。
トラックは「走る物流拠点」
まず前提として理解しておきたいのは、トラックは私たちの生活を支える重要なインフラであるということです。日本国内の貨物輸送の約9割以上はトラックが担っており、食料品や日用品、精密機器など、私たちの身の回りのほとんどがトラックによって運ばれています。
特に岩瀬運輸機工のような輸送会社では、精密機械や大型厨房機器、航空宇宙関連機器など、振動や衝撃に極めて敏感な荷物を扱っています。こうした荷物は、急ブレーキや急加速、横風による車体の揺れなどが原因で損傷することもあるため、トラックドライバーは非常に神経を使いながら運転しているのです。
トラックの特性を理解しよう
トラックは普通車と比較して圧倒的に車体が大きく、重量もあります。そのため、以下のような特徴があります:
・制動距離が長い
フル積載状態では制動距離が乗用車の約2倍になることも。急な割り込みは非常に危険です。
・死角が多い
特に後方・側面はミラーでも確認しにくく、「見えていない」と思った方が無難です。
・加速・減速に時間がかかる
上り坂や信号発進では加速が遅く、下り坂では車体が重いためスピードが出やすくなります。
これらを理解したうえで、安全な距離感を保つことが、事故防止につながります。
トラックとの安全な距離の取り方
▶︎ 前方を走るトラックには十分な車間距離を
高速道路では、最低でも速度と同程度(80km/hであれば80m程度)の車間距離を確保しましょう。追突防止だけでなく、前方の視界も確保できます。悪天候時や渋滞時はさらに余裕を持つことが大切です。
▶︎ 追い越し時は素早く、無理はしない
追い越す際は左からではなく、必ず右車線から、ウインカーで合図を出してスムーズに行いましょう。トラックの横を並走する時間は短く、できるだけ早く安全に追い越すのが鉄則です。
▶︎ 割り込みは絶対にNG
トラックは制動距離が長いため、目の前に急に割り込まれると対応が難しくなります。危険運転として重大事故につながる可能性もあります。
▶︎ 後続車としての意識も重要
トラックのすぐ後ろを走ると、前方の状況が見えづらく、急ブレーキに対応できません。十分な距離を取り、できればトラックの先の視界を確保できる位置をキープすることで、安全マージンを確保できます。
混雑時のマナーと心構え
春は一般ドライバーだけでなく、観光バスやレンタカー、運転に不慣れなドライバーも多くなり、事故のリスクが高まります。さらに、トラックは目的地や時間に追われることも多く、効率的な走行が求められています。
そんな中で求められるのは「譲り合い」の精神です。例えば、合流ポイントでは速度調整でスペースを作ったり、渋滞中には急な車線変更を控えたりするだけでも、事故やストレスを減らすことができます。
まとめ
春の行楽シーズンは、ドライブの楽しさとともに、思わぬリスクも増える時期です。特にトラックとの“距離感”は、安全運転の要とも言える重要なポイントです。
大型車両は、目立つ存在であると同時に、見えない努力と責任を背負って走っています。一般ドライバーがその特性を理解し、思いやりのある運転を心がけることで、道路全体の安全性が向上します。
この春も、楽しいドライブとともに、安全第一で過ごしましょう。
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運行管理者(貨物)試験結果発表!
試験結果発表!-672x372.png)
岩瀬運輸機工では、運行管理者(貨物)資格試験に向けた社内勉強会を定期的に実施しており、
今回の試験結果が発表されました。
試験結果発表!
弊社では14名が受験し、そのうち8名が合格という素晴らしい成果を上げました。
一般の合格率が34.1%である中、弊社は57.1%という高い合格率を記録し、非常に優秀な結果となりました。
この成果は、社員一人ひとりの努力と、社内勉強会が大きな役割を果たした結果だと言えるでしょう。
社内勉強会の取り組み
今回の試験合格者の高い合格率を支えたのは、定期的に開催されている社内勉強会です。
勉強会では、運行管理者資格試験の内容や重要ポイントについて、過去に試験に合格した社員が講師
となり、実践的なアドバイスを行いました。
この取り組みが、試験合格のためのしっかりとした土台を作り、多くの社員が自信を持って試験に臨むことができた要因です。
合格者への報奨とさらなる成長
試験合格者には、社長からのギフト券授与という形で、成果に対する労いが贈られました。
これにより、社員一人ひとりの努力が認められ、今後のモチベーション向上にも繋がることでしょう。
今後も、こうした取り組みを続け、より多くの社員が運行管理者資格を取得できるよう、
引き続きサポートしていきます!

展望と今後の取り組み
運行管理者資格の取得は、従業員個々のキャリアアップに加え、会社全体の運行管理能力の向上に
直結する重要なステップです。
今後も社内での勉強会やフォローアップを強化し、さらに多くの合格者を輩出していきたいと考えています。
社内勉強会の成果を活かし、さらに多くの社員が試験に合格し、全員が一丸となって運行管理者資格の取得を目指すことで、今後のさらなる成長と発展を実現していく所存です。
春の交通安全と「ゾーン30」:住宅街での安全運転を改めて見直そう

はじめに:春の訪れとともに増える交通リスク
春は新しい生活が始まる季節です。新入学や新入園を迎えた子どもたちが、これまでとは異なる時間帯・経路で通学し始め、通学路を歩く人の顔ぶれも変化します。特に住宅街では、小さな子どもたちや自転車、歩行者が不意に飛び出してくることがあり、運転者にとって注意すべき点が増える時期です。
そんな中、住宅街の安全性向上のために導入されているのが「ゾーン30」と「ゾーン30プラス」。今回は、この2つの交通安全対策について、改めてその目的や仕組みを確認し、私たち運転者ができることを見直していきましょう。
ゾーン30とは?:生活道路の交通安全対策
「ゾーン30」は、警察庁と国土交通省が連携して推進している取り組みで、主に住宅街や学校周辺などの「生活道路」に設けられた区域を指します。この区域内では、自動車の最高速度が「時速30キロ」に制限されています。
なぜ30キロなのか?
時速30kmで走行していれば、万が一の接触時の被害を大幅に軽減できることが分かっています。特に歩行者や自転車との接触事故の場合、速度が10キロ違うだけでも生死を分けることがあります。ゾーン30は、子どもや高齢者が多く通行する地域の「命を守る減速帯」なのです。
ゾーン30の特徴
「ゾーン30」は単なる速度制限だけではありません。以下のような総合的な安全対策が講じられています。
- 速度規制(30km/h):区域全体にわたっての一律速度制限。
- 区域表示:入口に「ゾーン30」の標識が設置され、ドライバーに明確に伝えられます。
- 物理的対策:ハンプ(道路の隆起)や狭さく(道路を意図的に狭くする)などにより、スピードを自然に落とす構造が導入されています。
- 歩行者優先の空間設計:横断歩道や見通しのよい交差点の設計が進められています。
こうした対策の結果、ゾーン30導入地域では、交通事故件数が実際に減少していることが報告されています。
「ゾーン30プラス」とは?:さらなる安全強化を目指す取り組み
最近では、「ゾーン30」より一歩進んだ「ゾーン30プラス」の導入も進められています。「プラス」とは何か?というと、それは「交通安全のハードルをもう一段階引き上げた区域」ということです。
ゾーン30プラスの具体的な施策
「ゾーン30プラス」は、30km/h制限に加えて、以下のような追加対策が実施されます。
・一方通行の導入
・道路の色分け(視覚的なゾーン化)
・デジタルサイネージによる速度注意喚起
・スクールゾーンとの連携強化
・地域住民と連携した見守り活動
単なる速度制限だけではなく、地域全体で交通安全に取り組む「ソーシャルセーフティネット」の一環として位置づけられているのが、このゾーン30プラスです。
トラックドライバーに求められる意識と配慮
岩瀬運輸機工のような精密機械輸送・重量物輸送を担うプロフェッショナルな運転手にとって、「ゾーン30」はただの規制ではありません。「大きく重い車両が住宅街に入る」というだけで、周囲の緊張感は一気に高まります。
注意すべきポイント
早めの減速と徐行
ゾーンに入る前から減速を開始し、静かなエンジン音での進入を心がけましょう。
視界の確保とミラー確認の徹底
子どもの飛び出しを想定し、交差点や曲がり角では停止を前提とした運転を。
バックや切り返し時の誘導者配置
大型車の死角は予想以上に広く、サイドミラーだけでは見えない部分も多く存在します。必要に応じて後方確認のサポートを行いましょう。
デジタコやドラレコによる記録
日常的な記録が「見える化」に繋がり、運転習慣の改善にも有効です。
地域と共に交通安全を育む
ゾーン30やゾーン30プラスは、単なる「規制」ではなく、地域の安心・安全を守るための「共通言語」です。地域の通学路や生活道路を日常的に通行する私たちドライバーにとって、その意義を理解し、実践することは重要な社会的責任でもあります。
「見えない信号」に気づく心構えを
子どもたちの小さな一歩、通園バスから降りる瞬間、郵便配達員の自転車――それらはすべて、「止まって、注意して、譲るべき合図」かもしれません。交通安全は、法令の遵守だけではなく、他者への思いやりから始まります。
まとめ
春は命が動き出す季節。新しい生活に胸をふくらませる子どもたちや、その家族を見守る地域の目に応えるためにも、私たち運送業界のプロドライバーがまず先頭を切って安全運転を心がける必要があります。
「ゾーン30」は、命を守る30キロの約束。「ゾーン30プラス」は、地域が育む安全のかたち。
そしてもう一つ、重量物輸送を行う際は、こうしたゾーン30の設定区域をできるだけ避けるルート選定も大切な配慮です。車両が大きくなるほど通行時のリスクは増すため、事前のルート調査や住民への影響の最小化も含め、安全と安心を両立した運行計画が求められます。
春の交通安全運動と合わせて、もう一度、自分の運転を見直す機会を持ってみましょう。
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参考
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/doro/zone30/about_zone30.html
【新年度の安全運転講習】初心に戻る“プロの心得”とは?

はじめに
春は新年度の始まり。新たな仲間の加入や体制変更など、運送業界でもフレッシュな風が吹く季節です。
このタイミングで多くの企業が実施するのが「安全運転講習」。
とくにプロドライバーにとっては、“慣れ”が思わぬ事故を招くこともあり、この時期に改めて初心に立ち返ることが大切です。
今回は、新年度におすすめしたい安全運転講習のポイントや、プロドライバーとしての「心得」についてご紹介します。
なぜ新年度に安全運転講習を行うのか
新年度は多忙な時期であると同時に、環境の変化が多く、ドライバーにとって注意力が散漫になりやすい時期です。
特に以下のような要素が重なるため、安全運転への意識を再確認する意義があります:
– 新人ドライバーの入社・育成
– 配送ルートの変更
– 季節の変わり目(春特有の強風や花粉、雨天)
– 周囲の交通状況(新生活に慣れていない一般ドライバーや自転車通学者の増加)
また、近年では高齢ドライバーの増加や多様化する車両・運行形態など、状況は複雑さを増しています。
だからこそ、新年度のタイミングで“心を整える”ことが、事故防止の第一歩となります。
プロドライバーの“初心”とは何か?
新年度の講習で改めて確認しておきたい、プロドライバーの基本行動と心得を以下にまとめます。
【1】「止まる・見る・譲る」の徹底
安全確認の基本。交差点、見通しの悪い場所ではとにかく“止まる”意識を。
相手に譲ることで、自分と荷物を守るのがプロの判断です。
【2】車間距離は「守る」より「余裕を持つ」
荷の重さ、車両のブレーキ性能、天候などにより必要な車間距離は変化します。
安全は「計算」ではなく「余裕」が守ります。
【3】日常点検は「命を預かる整備」
ブレーキ、タイヤ、灯火類、バックカメラなど、毎日チェックする習慣を。
「今日はいいや」が大事故につながることもあります。
【4】“見えないリスク”を想定する
歩行者の急な飛び出し、右直事故、死角の二輪車…日常的に潜むリスクを常にシミュレーションしておく。
【5】無理なスケジュール・指示にノーと言える勇気
「間に合わない」からと無理な追越しや速度超過をするのではなく、まずは会社と相談を。
多くの運送会社で実施されている「安全文化の育成」
新年度のスタートに合わせて、安全運転への意識づけに注力する運送会社も多くあります。
▶︎ 年間安全目標の共有
ドライバー全員で「今年の安全目標」を掲げ、共通意識を持つ企業が増えています。
例:「重大事故ゼロ」「ヒヤリ・ハット報告月10件」など、具体的で現実的な指標。
▶︎ 安全運転講習の実施
実技と座学を組み合わせ、Gロガーによる走行解析やドラレコ映像の振り返りを行うケースもあります。
ベテランドライバーによる事故未然防止の体験談を共有するなど、実践的な講習が重視されています。
▶︎ 新人教育の充実
同乗指導や走行後のフィードバックにより、安全意識と運転技術を習得。
扱う車両や設備に応じた専門的な教育も行われます。
▶︎ “ありがとう”が飛び交う現場づくり
お互いの運転に感謝や声掛けをする文化を育てることで、職場の雰囲気が良くなり、
結果的に事故の防止にもつながります。
新生活者に向けた“注意喚起”も忘れずに
春は、新しい環境に慣れていない一般車・自転車・歩行者が増加します。
プロドライバーは以下の点にも注意が必要です:
– 自転車通学者の予測不能な動き(特に雨天や登下校時間帯)
– 初心者マークの自動車との接触リスク
– 横断歩道での歩行者優先(交通ルール改正の影響も)
事故の加害者・被害者を問わず、トラックが関与するだけで影響は大きくなります。
だからこそ、プロとしての“ゆとり”と“心の広さ”が試される季節です。
デジタル活用で「見える安全」へ
近年、AIドラレコや運行管理システムを活用した「見える化」が進んでいます。
多くの運送会社では以下のような取り組みが実施されています:
– ドライバーごとのGロガーデータを分析し、急加減速やカーブでの挙動を改善
– ドラレコ映像でヒヤリ場面を共有し、全員の教材とする
– 安全運転表彰制度を導入し、モチベーションアップにも寄与
テクノロジーは万能ではありませんが、「気づき」を促すツールとして非常に有効です。
まとめ:原点に戻ることが、最先端の安全対策
安全運転において、「初心」は決して過去に戻ることではなく、進化のスタートラインです。
どれだけ経験を重ねても、どれだけ技術が進んでも、「基本を守る」「心を整える」ことの価値は変わりません。
新年度の安全運転講習は、そんな“プロとしての原点”に立ち返る大切な機会。
多くの運送現場で、安全第一の輸送が引き続き追求されることを願ってやみません。
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出典:
国土交通省|トラック運送業の安全対策
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk2_000002.html
全日本トラック協会|安全・環境への取り組み
運行管理業務と安全マニュアル
2025年春の全国交通安全運動 〜新たな取り組みと企業・ドライバーが意識すべき安全ポイント〜

はじめに
毎年恒例となっている「春の全国交通安全運動」が、2025年も4月6日(日)から15日(土)までの10日間にわたって全国で実施されます。これは交通事故防止を目的とした国民運動であり、警察庁および都道府県警察、自治体、関係団体が一体となって取り組むキャンペーンです。
特に今年は、改正された道路交通法の施行(2024年11月)や「自転車のルール違反に対する取り締まり強化」が重なり、例年以上に注目すべきポイントが多く存在します。本記事では、2025年春の交通安全運動の概要と、輸送業界を含むドライバー全体に関係するトピックを中心に解説していきます。
運動の基本方針と重点目標(2025年)
警察庁が発表した今年の交通安全運動の基本方針は次の通りです:
「こどもを始めとする歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と正しい横断方法の実践」
「歩行者優先意識の徹底とながら運転等の根絶やシートベルト・チャイルドシートの適切な使用の促進」
「自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守の徹底」
このうち、特に注目されているのが【自転車の安全利用】と【横断歩道の安全確保】です。これは2024年に施行された道路交通法の改正によって、自転車運転に対する罰則が強化されたことが背景にあります。
自転車利用者への取り締まりが強化
2024年11月の法改正により、「ながらスマホ」や「酒気帯び運転」に関する罰則が強化され、自転車運転にも“青切符”制度(軽微な違反に対する反則金)が導入されました。
これにより、以下のような違反行為に対しても摘発されやすくなります:
・飲酒運転
・片手運転(傘さし等)
・イヤホン使用
・無灯火走行
・一時停止無視
・二人乗り
・並進の禁止
特に通学時間帯や夕方の帰宅ラッシュ時には、トラックや業務車両と自転車が交差する場面も多く、運送業のドライバーにとっても事故リスクの増大につながります。したがって、周囲の自転車の動きにいっそう注意を払う必要があります。
横断歩道の「歩行者優先」の徹底
警視庁の調査によると、横断歩道での歩行者妨害は依然として多く、全国的にも大きな課題となっています。2025年の春の交通安全運動では、特に「横断歩道における一時停止の徹底」が求められており、トラックやバスなど大型車両の停止義務違反に対しても、取締が強化される見込みです。
特に薄暮時(夕方16〜18時)や夜間帯は、歩行者が見えづらくなる時間帯であり、ドライバーは早めのヘッドライト点灯と、交差点手前でのスピードダウンを徹底しましょう。
安全運転を支える企業としての取組み
岩瀬運輸機工では、これまでから安全運転教育を通じて「衝撃の見える化」を進めてきました。精密機械輸送を専門とする当社にとって、安全なドライビング技術は企業価値そのものです。
また、運転者にとっては見落としがちな「ながら運転」や、「脇見運転」などのヒューマンエラーも、繁忙期には発生しやすくなります。企業としても日常的な運転環境の改善と心理的負担の軽減が必要不可欠です。
交通安全は社会全体の取り組み
物流業界にとって、交通安全は一企業の問題ではありません。トラックは日本の生活インフラを支える存在であり、私たちの安全運転が地域社会や他の交通参加者の命を守ることにつながります。
また、春は新入学・新社会人の季節でもあり、交通ルールに不慣れな歩行者や自転車利用者が増える時期です。ドライバーは、初心者の動きを予測する意識を持ち、「止まる」「譲る」「確認する」を徹底しましょう。
最後に:春の交通安全運動にどう向き合うか
今年の春の交通安全運動は、法改正によって新たな取り組みが講評されています。
・自転車の取締強化によるリスク意識の向上
・横断歩道でのマナー向上と一時停止の徹底
・大型車・業務車両の責任ある走行
これらはすべて、事故ゼロ社会の実現に向けた大切なステップです。岩瀬運輸機工では、今年もドライバー一人ひとりがこの運動の意義を深く理解し、プロとしての安全意識を高める機会ととらえています。
↓↓ 岩瀬運輸機工について詳しくはこちら ↓↓
参考
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/torikumi/safety_campaign.html
2025年入社式

4月1日、弊社では本社にて入社式を執り行いました。
今年は、IWASEグループで新たに6名の新入社員を迎えることができました。
入社式では、社長から一人ひとりに入社辞令が手渡され、新入社員の皆さんの緊張した面持ちの中にも、
これからの挑戦への期待が感じられました。
その後、新入社員それぞれが自己紹介とともに抱負を語り、一言ひとことに社会人としての決意と意気込みが込められていました。


社内には新たな仲間を迎えた喜びと期待が広がり、入社式を通じて新入社員と既存メンバーのつながりがより深まりました。これから共に学び、成長しながら、新たな挑戦に向かって歩んでいけることを楽しみにしています。
岩瀬運輸機工の主力「低床式幅広総輪エアサスペンショントレーラー」

目次
はじめに
岩瀬運輸機工では、総輪エアサス、後輪ステアリング付の低床式幅広総輪エアサスペンショントレーラーを使用した精密機械の輸送サービスを提供しています。
このトレーラーは、背の高い荷物や重量のある精密機械を安全かつ確実に輸送するための特別な設計が施されています。
今回は、この低床式幅広トレーラーの特長や利点についてご紹介します。
精密機械の輸送に低床式幅広トレーラーを使用する理由
精密機械は、内部の構造が非常に繊細であるため、輸送時の振動や衝撃によって故障のリスクがあります。また、これらの機械は重量があるだけでなく、背の高いものや幅広いものも多いため、通常のトレーラーでは対応が難しい場合があります。岩瀬運輸機工では、こうした課題に対応するため、低床式幅広総輪エアサスペンショントレーラーを採用しています。
荷台が低いメリット
■ 高さ制限をクリア
荷台が低いため、トンネルや陸橋の高さ制限があるルートでも柔軟に対応可能です。輸送ルートの選択肢が広がり、納期を守ることができます。
■ 重心が安定する
荷物を低い位置に積載できるため、車両全体の重心が低くなり、カーブや傾斜での安定性が向上します。これにより、大型精密機械にかかる負荷を低減し損傷リスクを減らせます。
幅広荷台の特長 – 特殊形状の荷物にも対応 –
低床幅広の荷台設計により、通常のトレーラーでは積載が難しい大型機械や特殊形状の荷物も安全に運搬可能です。
また、幅広い荷台は、荷物が左右にずれるリスクを軽減します。輸送中の安定性が確保されるため、安心してお任せいただけます。
エアサスペンションの利点
低床式幅広トレーラーのもう一つの特長は、エアサスペンションを搭載していることです。エアサスペンションは、輸送中の振動や衝撃を最小限に抑える重要な役割を果たします。
振動吸収による荷物保護
精密機械は、微小な振動でも性能に影響を与えることがあります。エアサスペンションは、路面の凹凸から生じる振動を吸収し、荷台に伝わる衝撃を軽減します。
この高度な振動吸収性能により、内部部品のズレや損傷を防ぎます。また、路面が荒れている場合でも、エアサスペンションが衝撃を吸収するため、機械が安全に目的地まで届きます。
高い安定性
エアサスペンションは、積載荷物の重量に応じて車体を自動調整する機能を持っています。これにより、常に車両が水平を保ち、安定した輸送を実現します。
後輪ステアリングのメリット
後輪ステアリングとは、トレーラーの後輪が旋回方向に応じて自動的に動くシステムです。この機能により、以下のようなメリットがあります
狭い道路でもスムーズに走行可能
一般的なトレーラーでは曲がりきれない狭い道路や交差点も、後輪ステアリングにより後輪が旋回方向に追従するため、余裕を持って通過できます。都市部や工場敷地内のようなスペースが限られた環境で特に有効です。
駐車や積み下ろしが容易
狭いスペースでも車両を正確に駐車できるため、積み下ろし作業の効率が向上します。特に、荷降ろし時の安全性が高まる点は、お客様にとって大きな安心材料です。
岩瀬運輸機工のサービスの強み
タイヤは、トラックの走行性能や安全性を左右する重要な部品です。主な役割は以下の通りです。
お客様のニーズに合わせた柔軟な対応
岩瀬運輸機工では、お客様が求める輸送条件に合わせたプランを提案します。
•高さや幅の制約がある荷物の輸送
•振動を極力抑える必要がある精密機械の運搬
•納期厳守の輸送スケジュール対応
安全第一の輸送体制
当社のドライバーは、豊富な経験と技術を持つ輸送のプロフェッショナルです。低床式幅広総輪エアサスペンショントレーラーの特性を熟知しており、荷物の安全性を第一に考えた運転を行います。
■ 高品質な車両メンテナンス
輸送車両は定期的にメンテナンスを実施し、常に最高の状態を保っています。これにより、輸送中のトラブルを防ぎ、お客様の荷物を確実にお届けします。
■ 岩瀬運輸機工の精密機械輸送サービスを選ぶ理由
•輸送のプロがサポート
豊富な知識と経験を持つスタッフが、お客様の荷物に最適な輸送計画を立てます。
•高性能トレーラーをはじめとした専用輸送車両を完備
振動吸収や安定性に優れた車両で、安全・確実な輸送を実現します。
•きめ細やかな対応
お客様のニーズに応じた柔軟なサービス提供が可能です。
まとめ
岩瀬運輸機工が提供する低床式幅広総輪エアサスペンショントレーラーを使用した輸送サービスは、大型精密機械の輸送に最適です。高い振動吸収性能や安定性を活かし、お客様の大切な荷物を安全に目的地までお届けします。
精密機械輸送に関するご相談やご依頼は、ぜひ岩瀬運輸機工までお問い合わせください。お客様のニーズに寄り添い、最適な輸送プランをご提案いたします。
岩瀬運輸機工について詳しくは《こちら》から
